20 ストラディック SW 4000HG

シマノ

20ストラディックSW 4000HGを堤防の上に置いている
定価
¥ 32,000
 価格
¥ 22,380
番手
4000
ギア比
5.8
ドラグ/耐力
11kg
自重
300g
B/R
6/1
巻上長/回転
95cm
ハンドル長
57mm
ナイロン糸巻量
3.5-170 / 4-150 / 5-125
PE糸巻量
1-490 / 1.5-320 / 2-240

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

コスパ最高峰のSWリール「20ストラディックSW 4000HG」の使用インプレ

20ストラディックSW」は、SWの名前が付く通り、海水専用に設計されたリールです。剛性や防水性能が高められたSWシリーズは、基本高価なものが多いのですが、「20ストラディックSW」の価格は実売2万円前半と手が届きやすく、性能も高いことからかなりコスパが高いリールだと言えます。今回は、そんな「20ストラディックSW」シリーズの中でも最も小さく、特にライトショアジギングなどに最適な番手である「4000HG」の機能、特徴と使用インプレをご紹介します。

20ストラディックSW 4000HGの基本仕様は?

「20ストラディックSW 4000HG」はもともと「バイオマスターSW」の後継機として2018年に発売、その2年後に再度モデルチェンジされています。長年愛用する方が多い「バイオマスターSW」の系譜を残しつつ、最新技術も詰め込んだバランスの良いリールです。「20ストラディックSW 4000HG」は、重量が300gでSWリールの中では割と軽めです、上位機種のステラSWツインパワーSWと比べても40~50gほど軽くなっています。この軽量化の要因はローターが樹脂製であることが大きいと思われます。確かに剛性は劣りますが、そこまで大きい魚を相手にしない場合は問題ないと思います。

番手によって搭載される機能が異なる

ストラディックSW」シリーズは、番手によって搭載される機能が微妙に異なるため、選択時には注意が必要です。具体的には「インフィニティドライブ」、「Xシールド」は4000HG、4000XGには搭載されていません。しかし、「サイレントドライブ」は4000HG、4000XGのみ搭載となっています。インフィニティドライブは、より力強く、軽い巻き上げを実現するための機能で、Xシールドは防水性能です。ですので、5000番以上は、オフショアも想定されたものであると思われます。しかしサイレントドライブは、滑らかな回転性能が売りの機能なので、4000番はより滑らかな巻き心地が特徴になるということです。

HAGANEギア&ボディ

HAGANEギアとは、切削ではなく精密冷間鍛造で作られたドライブギアです。精密冷間鍛造により、ギア表面に発生する加工時の刃物の跡がなくなります。使用するルアーやジグ、釣れる魚も大きくなることから、ギアの強度はとても重量になります。ギアの剛性の高さは、巻き感にも影響します。巻き感の良さはHAGANEギアの影響も大きく受けているといえます。
HAGANEボディは高い剛性を持つアルミニウムのボディです。リールのたわみやひずみ、ねじれをしっかりと抑制し、スムーズなリーリングが可能です。しかし、留意しておきたいのが、ボディカバーは高強度の樹脂製であると思われることです。シマノのHPにもボディ側の画像しかないため、可能性は高いと思われます。

サイレントドライブ

ボディ全体の基本設計、駆動関連部品をひとつひとつ見直し、部品間の微細なガタ、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除しており、改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギアなど多岐に渡ります。新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻き心地を実現してくれるでしょう。

Gフリーボディ

スプールを前後運動させるための摺動機能部品をリール本体上部に配置し、リール全体の重心を手元に近づけることに成功しています。これによりロッドとの一体感が向上し、キャストによる疲労の低減、ロッド操作性の向上につながります。

CI4+ラウンドノブが標準付属

20ストラディックSW 4000HGのCI4+ノブを握っている画像

大きくて非常に握りやすいCI4+ラウンドノブの標準付属は非常にうれしい点です。通常のリールでは丸形でもEVA製のものやT字のノブが付属されることが多いですが、EVAは軽くなる反面、経年劣化によりテカリが出てしまったり、ボロボロになってしまうことがありますし、T字は力が掛けにくいというデメリットがあります。CI4+ラウンドノブは表面がツルツルですが、手にフィットしやすいため、かなり握りやすく力が掛けやすくなります。

ベアリング追加により、回転性能アップ

スプールシャフト部にあるカラーをベアリングに交換することで、ドラグ作動時におけるスプールのブレを軽減し回転性能を向上させてくれます。小型~中型リールで使用したものとは少し種類が異なるため注意が必要です。使用するベアリングは「内径8mm×外径16mm×幅5mm」で、分解には、「対辺0.89mm」の六角レンチが必要です。

ハンドルノブには1つベアリングを追加することができます。小型~中型リールで使用したものとは少し種類が異なるため注意が必要です。使用するベアリングは「内径5mm×外径9mm×厚み3mm」です。ハンドルノブにベアリングを追加することでさらに巻き心地と感度を向上させることが出来ます。

ステラSWやツインパワーSWとは何が違うのか?

大きな違いは、ローターの材質です。「20ストラディックSW」が樹脂製であるのに対し、「20ステラSW」や「21ツインパワーSW」は金属製です。この違いは大きく、剛性にかなりの違いが出てくるでしょう。特にオフショアでブリやヒラマサを狙う人たちにステラSWを使用している率が多いのもこのためであると考えられます。その他には、細かい技術特性がステラに近づくにつれて増えていきます。

なぜ私が20ストラディックSW 4000HGを選んだか?

コスパの良いライトショアジング用リールを探していた

ワカシ
私自身、機会は多くありませんが、年に何回かトライするライトショアジギングに使用できるリールを探していました。「20ストラディックSW 4000HG」は、実売2万円前半の価格でライトショアジングに必要な機能を一通り備えることができ、不意な大物にも対応はできます。魚の通常サイズがヤズクラス(関東でいう「ワカシ」)であれば4000番台で全く問題ないという判断でした。また、ロングロッドに合わせるためにある程度の重量がありつつも、負担にはならない軽さ。そしてデザイン性の良さが決め手となりました。

逆に残念だと思うところは?

少し塗装が安っぽく弱い

20ストラディックSW 4000HGの接写

18ストラディックSWからのモデルチェンジにより、全体的にシックなデザインとなり、ロッドにも合わせやすくなりましたが、ボディやローターの塗装が少し弱い点が難点です。マットな感じですが、少し安っぽく感じられますし、傷ついた箇所からはがれていってしまいそうな感じもしてしまいます。

20ストラディックSW 4000HGの実釣と使用インプレ

20ストラディックSW 4000HGのベールにジグを引っ掛けている

実際に10.6ftのロッドと合わせてみると、重心位置はしっかりと手元に持ってくることができ、キャスト時も快適です。リフト&フォールの繰り返しやジャーキングでもそこまで疲労が来ることはなく、ライトショアジギングを手軽にやってみたいという方にとってはぴったりの価格帯、機能だと思います。また、CI4+ノブのかなり具合がよく、「20ストラディックSW」より下のクラスでは、同じ番手でもT字ノブのものもあるため、比べてみるとその差は歴然です。

20ストラディックSWは高コスパのライトショアジギング用リール

SWリールの中でもかなりコスパの高さが目立つ「20ストラディックSW」。ライトショアジングを始めてみたいけれど、あまり安いリールは嫌だという方にとってはもってこいのリールなのではないでしょうか?当然、「ステラSW」や「ツインパワーSW」には機能面で劣る部分も多くありますが、堤防、沖堤防からの釣りには抜群の相性を誇ると思います。少し重たいですが、シーバスにも使えないことはないですし、サーフゲームでも活躍してくれため、幅広く使用することができるでしょう。

この記事を書いた人

ぶらっくまんばのプロフィール写真

リール大好き人間
ぶらっくまんば

 シーバス、マダイ、タチウオ、青物、メバル、アオリイカ、シーバス、タイラバ、ライトショアジギング、メバリング、タチウオジギング、岡山県、兵庫県、瀬戸内海


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