18 ストラディック SW 5000XG

シマノ

18 ストラディック SW 5000XG
定価
¥ 32,000
 価格
¥ 28,640
番手
5000
ギア比
6.2
ドラグ/耐力
11kg
自重
310g
B/R
6/1
巻上長/回転
103cm
ハンドル長
60mm
ナイロン糸巻量
16-190 / 20-150 / 22-125
PE糸巻量
1.5-420 / 2-300 / 3-190

狙えるターゲット魚種

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

18ストラディックSW5000XGについてインプレ!サステインやバイオマスターSWとの違いは?

2015年に発売された初代ストラディックをベースに、より過酷なソルトウォーターシーンにも対応するモデルに進化した「18ストラディックSW5000XG」についてインプレッションしていきます。コストパフォーマンスの高さが注目されやすいリールですが、「17サステイン」や「16バイオマスターSW」など価格帯の近いライバル機種もいくつか存在し、どれを買うべきか分からない方も多いのではないでしょうか?この記事では、18ストラディックSWの使用感とともに、ライバル機種との違いについても詳しく解説していきます。

ストラディックシリーズの特徴

ストラディックシリーズは、以前から高い評価を受けていたバイオマスターシリーズの後継機として開発されました。耐久性の高さや巻き心地の良さをコンセプトとした「コアソリッドシリーズ」に該当し、基本的には巻き続ける釣りに適したリールです。ステラやヴァンキッシュ等の上位機種にも迫る数の技術が盛り込まれつつも、実売価格が2万円程度に抑えられていることが特徴で、コストパフォーマンスが高いと言われる所以です。そのコストパフォーマンスを下げることなく、ジギングやキャスティングでの使用に最適化されたのが18ストラディックSWになります。

15ストラディックからの変更点

より耐久性や防水性を高めるため、15ストラディックかいくつか変更された部分があります。ここではその変更点について、1つずつ詳しく解説していきます。

Xプロテクト

15ストラディックではコアプロテクトと呼ばれる撥水処理が行われていましたが、18ストラディックSWはより過酷な環境での使用を可能にするため、さらに防水性能が高い「Xプロテクト」が搭載されています。これは従来の撥水処理に加えて、海水の侵入を防ぐための特殊な構造を組み込む技術です。ローラークラッチやラインローラーなど、海水の影響を受けやすい部分に採用され、塩ガミが起きるリスクを大幅に低減しています。

クロスカーボンワッシャー

18ストラディックSWでは、耐摩耗性を重視したクロスカーボン製のワッシャーが使用されています。滑り出しの良さはフェルト素材に劣りますが、クロスカーボンは熱を持ちにくいため、ドラグ性能が変化が少なくて済みます。これにより、大型の魚との長時間のファイトにも耐えられる強いドラグになっています。

CI4+ハンドルノブ

18ストラディックSWには、CI4+と呼ばれる軽量なカーボン素材で作られたハンドルノブが採用されています。このハンドルノブは上位機種である「15ツインパワーSW」にも使用されており、縦のアクションが多いジギング等に適した握りやすい丸形の形状をしています。この形状は力を入れやすく、ラインの回収やファイト中など、一気に巻き上げたい時にも腕への負担が少なく済みます。

17サステインとの違い

17サステインは、18ストラディックSWと共通する部分が多く、比較対象として名前が挙がりやすいリールです。価格は5000円ほど17サステインが上ですが、釣りによっては18ストラディックSWよりも適している場合もあります。それぞれの違いについて、詳しく解説していきます。

マグナムライトローター

17サステインには、「マグナムライトローター」と呼ばれるローターが採用されており、操作性と感度の高さ、巻き心地の軽さが特徴です。このローターは非常に軽量で、17サステインはC5000番でも285gしかありません。この重さなら長い時間使用しても疲れを感じにくいでしょう。しかし巻き心地の滑らかさや安定感は、18ストラディックSWに劣ります。

リジットサポートドラグ

「リジットサポートドラグ」は、メインシャフトとスプール内にベアリングを配置することで、より滑らかで安定したドラグ性能を発揮します。このドラグは18ストラディックSWには搭載されておらず、17サステインに軍配が上がります

16バイオマスターSWとの違い

16バイオマスターSWは年式こそ古いですが、盛り込まれた技術自体は18ストラディックSWとほとんど変わりません。ただし、防水性能に関しては16バイオマスターSWの方が優れています。この2つが最も違うのは、展開されている番手です。18ストラディックSWが4000・5000番なのに対し、16バイオマスターSWは6000番から10000番までが展開されています。以前は、バイオマスターSWも4000番まで存在しましたが、18ストラディックSWの登場により製造されなくなりました。2万円前後のリールで、6000番以上のリールを探している方には選択肢の一つになります

18ストラディックSW5000XGの良い点

耐久性がある

磯での本格的なショアジギングやオフショアのキャスティングゲームでも、十分に活躍する耐久性があります。金属製のボディが採用されていることで歪みも少なく、重量のあるルアーも快適に使用することができます。また、Xプロテクトによる防水性能の高さもあり、ハードな環境にも安心して持っていけます。

コストパフォーマンスが高い

18ストラディックSWは、コストパフォーマンスの高いリールといえます。上位機種に匹敵する技術が盛り込まれており、その滑らかな巻き心地と耐久性は、ミドルクラスとは思えません。また、ソルトウォーター向けのリールは防水性能や耐久性の向上のため、どうしても価格帯が高くなりがちですが、実売価格は2万円前後に抑えられています。

18ストラディックSW5000XGの悪い点

長時間のファイトでは疲れやすい

エクストラハイギアモデルのため、ルアーの操作性や根がかり回避性能はかなり向上しています。しかしその分巻きの重さが目立ち、ディープエリア等でヒットした場合や、長時間ファイトする場合はストレスを感じます。この点に関しては一長一短なので、巻きの軽さを重視したい場合はパワーギアモデルを選ぶとよいでしょう。

パワーに不安

大型の魚とやり取りするには、少しパワーに不安が残ります。ボディとギアが大きくなることで巻き上げるパワーが向上しますが、18ストラディックSWのボディサイズは全て4000番に統一されています。またコンパクト表記※がないため、一見すると通常の5000番サイズのように見えるので注意しましょう。よりパワーのある大型のリールが必要な場合は、16バイオマスターSW等を選ぶことをおすすめします。
※例えばC5000のように、番手の前にCが表記されているものはボディサイズが1ランク小さい。

18ストラディックSWと17サステインどちらがおすすめか

18ストラディックSWが向いている人

イナダ

(上記イナダ釣果情報:2020/10/7 6:50am 中潮上げ3分頃 @三浦半島 地磯)

巻き心地の滑らかさと耐久性の高さを重視する場合は、18ストラディックSWを選びましょう。ジギングやキャスティングゲームを楽しみたい方には特におすすめです。また、コストパフォーマンスも非常に高く、初心者からのステップアップや上級者のスペアリールとしても使用できます。ただし、番手が4000番と5000番しかなく、対象魚の大きさによってはパワー不足に感じられる場面もあるので、その場合は6000番以上の番手があるリールを選びましょう。

上記イナダを釣った時のタックルセット

17サステインが向いている人

17サステインは、重量の軽さと感度の高さが特徴のリールです。シーバスやライトショアジギングなど、比較的ライトな釣りに適しています。また、ドラグ性能が18ストラディックSWより優れているので、ファイト中の安心感もあります。しかし17サステインは、18ストラディックSWよりも約5,000円ほど値段が高いため、性能よりもコストパフォーマンスを重視したい場合にはあまりおすすめできません。巻きの滑らかさと安定感は18ストラディックSWに劣るので注意しましょう。

大型の魚には不安が残るが、完成度の高いリール

磯で釣ったイナダ45cm前後

今回は、18ストラディックSW5000XGについてインプレッションしました。実売価格2万円のミドルクラスでありながら、その性能は非常に高く、ハードなソルトウォーターゲームにも安心して使用できます。ボディサイズが小さく、大型の魚を対象にした釣りではパワー不足に感じる場面もありますが、全体の完成度は高いリールといえます。これからジギングやキャスティングゲームを初めたい方は一度試してみてはどうでしょうか?

この記事を書いた人

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島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)


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