14 スフェロス SW 8000HG

シマノ

14 スフェロス SW 8000HG amazon.co.jp「14 スフェロス SW 8000HG」
定価
¥ 18,600
 価格
¥ 16,980
番手
8000
ギア比
5.6
ドラグ/耐力
12kg
自重
750g
B/R
4/1
巻上長/回転
107cm
ハンドル長
75mm
ナイロン糸巻量
20-275 / 22-230 / 30-160
PE糸巻量
3-410 / 4-300 / 5-250

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

オフショアジギングリールのエントリーモデル!シマノ 14スフェロスSW8000HGのインプレッションをご紹介。

スフェロスSW8000HGの特徴

スフェロスSWシリーズはオフショアでのジギングを楽しみたい方の最初の一台として、コスト、性能を両立させたエントリーモデルのリールです。ショアの釣りと比較し、オフショアでの釣りは使用するルアー重量も重くなり、ターゲットとなる魚もサイズが大きくなる傾向にあります。また船の上では移動中、海水を浴びることも多々あり、リールの剛性、パワー、防水性能が絶対的に必要になってきます。その様な環境での使用に耐えれる様、SWタイプのリールは通常のリールと比較し、防水性能や剛性を向上させた設計になっています。シリーズの中でもスフェロスSW8000HGはオフショアでも、主に中型以上の青物を狙う際に必要なパワーやラインキャパシティを兼ね備えた汎用性の高い番手です。

ノーマルタイプのリールにはない大きさ

先程もご紹介致しましたが、ショアで使用するノーマルタイプのリールはボディサイズも中型クラスまでのラインナップであり、ラインキャパシティから見てもPE2号:300m巻けるものが恐らく最大値でしょう。シマノで言うSW(ソルトウォーター)仕様は海水OKの意味ではなく、オフショアでの使用前提にリールボディサイズやラインキャパシティがノーマルタイプのリールにはないサイズまで展開されています。このスフェロスSW8000HGのスペックを見てみると、ラインキャパシティはPE4号:300mと太糸での使用を前提としており、ボディサイズは8000番仕様の為、ドライブギアが大きく、重いルアーや大型魚とのファイトでもパワーファイトをし易く設計されています。

巻き取りのパワー

オフショア向けのリールの大きな特徴の1つとして、リールの巻き取りパワーがある点でしょう。ボディサイズやドライブギアサイズが大きい他、ハンドル長もノーマルのリールと比較し長くなっている為、より力を込め易くなっています。もちろんその分のデメリットもあり、ハンドル長を長くすることで性能のトレードオフとして、微妙な流れの変化などをリトリーブで感じにくくなります。しかしながらオフショアでの釣りは、リバーシーバスゲームの様に流れを流す様な繊細な釣りはあまりしませんので、特に問題はありません。

価格と性能の両立

率直に言ってオフショア向けのリールはノーマルタイプのものと比較し、価格は高いです。最上機種のステラSWを比較すると、ノーマルのステラは実売価格が7万円程に対し、サイズにもよりますがオフショア向けのステラSWは実売価格10万円弱となり、3割程コストUPしています。スフェロスSWはエントリーモデルではありますが、実売価格で1万5千円前後する為、ノーマルリールのエントリーモデルと比較すると高く感じてしまう方もいるでしょう。決してリール1台として見ると必ずしも安いとは言えませんが、そんな中でもスフェロスSWはオフショアに必要な剛性、耐久性を兼ね備えながらも価格を抑えられています。レンタルタックルに採用している船宿さんも多い為、充分な性能があり、価格と性能を両立したリールであると言えます。

充分な防水性能

オフショアでの釣りはリールの防水性能が重要な点は先程ご紹介しましたが、船の移動中による水飛沫によるボディ内部への浸水以外にもラインローラーの防水性能も非常に重要となってきます。地域にもよりますが、オフショアはショアからの海域と比較し、川などの真水による影響を受け辛く、塩分濃度も非常に濃い為、ラインローラーへの海水の侵入で非常に錆び易くなり、作動不具合を起こし易いです。この箇所にシマノ独自の「Xプロテクト」を採用し、回転抵抗を抑えながらも高い防水性能を実現しています。使用後の真水での塩抜き及び小まめなオイルアップを行うことでラインローラーの寿命を更に伸ばすことが出来る為、併せて実施することをおすすめします。

他機種との比較

上位機種ストラディックSWとの比較

2021年にバイオマスターSWの後継機種として登場したストラディックSWシリーズ。最上位機種のステラSWに搭載されている新技術を搭載しオフショア向けリールの中ではミドルクラスの価格帯でありながら、非常にコスパの高いリールになっています。スフェロスSWシリーズは発売から6年以上経過している為、旧モデルの設計思想になり、ストラディックSWシリーズとの差は価格以上となっている点は否めないでしょう。特にステラSWにも搭載されている「インフィニティドライブ」の採用による巻きパワーやリール自重の軽さ、ドラグ性能はアングラーにとって非常に使い易い設計になっています。実売価格は3万円弱となり2倍程の価格差がありますが、総合的に判断すると予算さえ合えば、ストラディックSWを選択した方が無難と言えます。

ダイワ BGとの比較

同価格帯のリールとして、ダイワから発売されているBGシリーズを検討している方も多いのではないでしょうか。ダイワとシマノで巻き心地やドラグ性能は違いまずが、この2つのリールの違いは、防水性能とリール自重の違いです。まず防水性能から見てみるとBGシリーズはもはやダイワのお家芸とも言える防水性能「マグシールド」が非搭載です。自身で分解、洗浄を行うことが出来る方には扱い易いですが、単純な基本防水性能として言えば、スフェロスSWシリーズは上位機種と同等のIPX8相当のシーリングがしてある為、防水性能は一枚上手です。次にリール自重の違いですが、双方PE4号:300m巻ける番手の自重比較をしてみるとBG4500番:610gに対し、スフェロスSW8000番は750gと実に140gも重くなっています。これは一日中シャクり続けるジギングゲームなどでは、非常に不利に働きスフェロスSWの欠点と言えるでしょう。

気になる点

リールがとにかく重い

これはスフェロスSWの欠点と言っても過言ではないでしょう。リール自重で見てみるとスフェロスSW8000番の自重:750gは見回してみてもかなり重く、上位機種ストラディックSW8000番の645gと比較してもその違いは明確と言えます。一般的に重いリールとして知られているペンのスラマーⅢの同様番手の715gと比較しても、若干重いです。これはジギング、キャスティング双方を行うにあたっても非常に大きなデメリットとなります。特にこれからオフショアの釣りを始めようと考えている方は、ジギングなどでもシャクリのコツがわからす疲れやすい傾向にあります。そんなシーンを想像するとある程度体力に自信のある方でないと扱い難く感じるでしょう。

巻きの重さ

この点もスフェロスSWシリーズに共通して言える気になる点です。オフショアジギングなどは繊細な釣りでは無い為、多少の巻きの重さはさほど気になりませんが、それを差し引いても巻きが重いと感じました。もちろん潮流の変化などを感じることの妨げはそこまでありませんが、普段ショアゲームをやっていて初めてオフショアゲームに挑戦される方は、特に巻きの重さに驚かれるかもしれません。

おすすめの釣り

オフショアジギング

オフショア

これまでもご紹介してきた通り、オフショアジギングではリールの剛性感と防水性能が絶対的に必要不可欠な要素です。多少の重さはありますが、その点はスフェロスSWの強みが活きてきます。エントリーモデルとしては特に剛性はあるリールですので、150g以上のメタルジグやターゲットとなる魚がワラサクラス以上のサイズとなるとスフェロスSW8000HGの出番となるでしょう。PGタイプの方が巻きのパワーはありますが、一巻き当たりの巻き取り量が少ない為、ドテラ流しではジグが動かし難いことがあり、HGタイプの使用をおすすめします。

ショアジギング

ショアジギング

オフショアジギングと同じくショアジギングでもこのリールの強みが活きてきます。リール自重が重い為、ロッドにもよりますがショアジギングロッドの中でもHクラス以上の硬さのものと合わせることで持ち重りをそこまで感じることが無くなるでしょう。また地磯などではファイト中や移動中に岩にぶつけリールの破損や傷が入ってしまうことが多々あり、エキスパートアングラーの中でも精神衛生的にエントリー~ミドルクラスまでのリールを使用する方もいる様です。

14スフェロスSW8000HGの総評

オフショアフィッシングに必要な要素を盛り込んだハイパフォーマンスリールとして、基本性能は高く、ビギナーの方にもおすすめできるポイントもありながら、リール自重という観点からみればデメリットもあり、女性アングラーも増えてきた昨今の状況を鑑みれば使用する方を選ぶリールと言えるのではないでしょうか。発売から早6年経過し近々モデルチェンジを行う可能性もあり、デメリットをすればより多くの方に幅広く使用し易いリールとなるでしょう。

この記事を書いた人

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価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許


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