14 スフェロス SW 6000HG

シマノ

14 スフェロス SW 6000HG シマノ「14 スフェロス SW 6000HG」
定価
¥ 16,800
 価格
¥ 86,883
番手
6000
ギア比
5.7
ドラグ/耐力
10kg
自重
505g
B/R
4/1
巻上長/回転
103cm
ハンドル長
65mm
ナイロン糸巻量
16-240 / 20-190 / 22-160
PE糸巻量
2-440 / 3-300 / 4-210

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

スフェロス SWはコスパだけではない。鉄壁の防水性能と上位機種譲りのパワーで、オフショアの豪快さを手軽に体感できるぞ!

シマノのエントリークラスのオフショア専用リール、スフェロス SWは、現在、3000番、4000番の19スフェロス SWと、5000番、6000番、8000番の14スフェロス SWの2系統あります。同じスフェロス SWと銘打っていますが、実際は全く異なるモデルとなっています。今回は、14スフェロス SW 6000HGについて紹介します。

オフショア専用リールの資質とは?

スフェロス SW 6000HGは、手軽な価格で本格的なオフショアフィッシングが楽しめるスピニングリールとして、大物釣りをやってみたいと願う初心者にピッタリです。スフェロス SW 6000HGには、オフショア専用リールに求められる資質として最も重要な、強固な防水性能と、オフショア特有の深場の大物を引き上げるだけの強靭なパワーを備えています。にも関わらず、実勢価格12,000円〜14,000円前後と、非常に手に入れやすい価格となっています。

スフェロス SW 6000HG の基本スペック

では、スフェロス SW 6000HG の基本スペックを見てみましょう。ギア比は5.7のハイギアタイプですが、ハンドル1回転あたりの最大巻き長さは103cmを誇るハイスピードモデルになります。ドラグ釣力は実用耐力5kg、最大耐力10kgとなります。自重はオフショア専用のリールのため、505gと重めです。ラインキャパは、ナイロン5号が190m、PE3号なら300m巻けます。PE3号が300m巻けるなら、水深150mを超えるような場所でも充分闘えるでしょう。深場のマダイやアマダイなど、水深100〜150m程度の場所ならサイズも数もまとまるはずです。それ以上深いと、スピニングリールでは辛くなります(電動リールを使いたいです)。

防水性はハッキリ言って19スフェロス SWよりもはるかに上!

14スフェロス SWの防水性能は、このクラスのスピニングリールとしては出色のIPx8相当です。IPx8とは、簡単に言えば「水没しても問題なく使える」レベルです。この防水性能を確保しているのは、シマノの防水技術である「X-プロテクト」と「X-シールド」です。「X-プロテクト」とは、小型モデルとSW用大型モデルは方式が全く異なりますが、14スフェロス SWはSW専用のトリプルリップ及びリップ間に充填された特殊グリスにより、最も水が入りやすいローラークラッチ部周りをシールしています。また、「X-シールド」は、ボディ・フタの合わせ面をはじめ、スプール受け部、ドラグノブ接触部他随所に物理的なシーリングを施した機構で、「X-プロテクト」と「X-シールド」のダブル防水処理で、IPx8相当という最高水準の防水機能を獲得しています。3000番、4000番の19スフェロス SWには「X-シールド」、「X-プロテクト」がなく、「コアプロテクト」という、ボディ内部の、水の侵入経路に当たるパーツに撥水処理を施した防水処理のみとなります。防水機能は圧倒的に14スフェロス SWの方が上です。

パワートレインは19スフェロスに軍配!

パワートレイン(ギア部)については、19スフェロス SWに軍配が上がります。14スフェロス SWのドライブギア材質は亜鉛ダイキャストであるのに対し、19 スフェロス SWのドライブギアは超々ジュラルミンの冷間鍛造品「HAGANEギア」です。この差は実は、大物が掛かった際の耐久性能に大きく影響します。小型番手の19 スフェロスは、オフショアジギングよりも、ショアジギングに軸足が置かれている設計なのかもしれません。防水性は高番手の14スフェロス SW、パワートレインの耐久性は小型番手の19スフェロス SW、価格帯はほぼ同一。自重は、番手が違うため単純比較は出来ませんが、14スフェロス SWは19 スフェロス SWのほぼ倍です。19スフェロス SWは、ショアジギングリールとしても使える重量設定となっています。

14スフェロス SWと19スフェロス SW、その他の相違点

あまり気にはならないかも知れませんが、19スフェロス SWは、ベアリングが14スフェロス SWから1個減らされています。それはラインローラーです。ラインローラーは、値上げしても構わないので、絶対にベアリングを入れて欲しいところです。もし、19スフェロス SWを買ったとしたら、ラインローラー部はカラーベアリングに付け替えるべきですね。特にPEラインを使うなら、絶対にベアリング化したいところです。自分で改造するにしても、数百円で出来ますので、是非やるべきチューンアップです。こうしてみると、14スフェロス SWと、19スフェロス SWは、全く別のリールと考えるべきでしょう。14スフェロス SWの防水性能に、19スフェロス SWのギア剛性を備えたものが一番良いのですが、それをするとバイオマスター SWとバッティングしてしまうとの判断なのでしょうか?

14スフェロス SW 6000HGの最適な用途とは?

14スフェロス SWと19スフェロス SWは今後どういう方向に行くのか、現時点ではわかりませんが、オフショア用リールとして明確な味付けがされているのは14スフェロス SWでしょう。手軽な価格で、これまで一度も体験したことのないオフショアからの大物釣りを体験するには十分なスペックを備えています。特に防水性能についてはフラッグシップモデルと比肩するハイスペックを誇っています。14スフェロス SW 6000HGは、オフショアでのタイラバマダイやタチウオテンヤ、ビシアジ釣りなどの他、海上釣堀でのウキ釣りによる、ブリやヒラマサなどのビッグフィッシュ狙いも楽しいでしょう。

スフェロス SWの行く末は?

14スフェロス SWは、非常にバランス感覚に優れたコスパの高いモデルだと思います。もし、今後19スフェロス SWと統合されるとしたら、防水性能だけは14スフェロス同等にして欲しいと考えますが、オフショアフィッシングの裾野を広げるためには、コスパ最優先のモデルも必要で、スフェロス SWは、コストと性能の絶妙なバランス感覚を求められる、そうした難しい立ち位置にあるモデルなのかも知れません。コスパの良い大型スピニングリールとしての5000番〜8000番の高番手群と、3000番、4000番のコンパクトスピニングリールのラインアップは、想定されるシーンがそもそも違いますので、同じシリーズとして統合は難しいかも知れません。

この記事を書いた人

ショアおやじのプロフィール写真

初心者歴40余年!
ショアおやじ

 メジナ、クロダイ、アイナメ、カサゴ、メバル、カワハギ、シロギス、イシモチ、カレイ、ハゼ…ベラ、フグ、ヒイラギw、フカセ釣り、投げ釣り、穴釣り、江ノ島周辺(湘南大堤防、表磯、裏磯、片瀬漁港)、福浦岸壁、大磯サーフ、逗子・葉山界隈、城ヶ島(神奈川県)


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