リール内部に侵入してくる海水を磁性流体による油の膜でガードする、ダイワ独自の防水技術です。リール内部まで海水が侵入してしまうと、塩ガミや、錆が発生しやすくなり、リールの故障につながります。海水はラインを伝わってリール本体に侵入してきますが、マグシールドは様々な状況からリールを守ってくれるうれしい機能です。しかし、「18月下美人」はラインローラーがマグシールド化されていないため、注意が必要です。釣行後はしっかりとメンテナンスすることを心がけましょう。
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続けるドラグシステムで、滑り出しがスムーズであるためラインブレイクしにくく、魚に違和感を与えにくくなっています。ラインの滑り出しがスムーズで、急な突っ込みに対しても柔軟に対応できるため、大きめの根魚が掛かった際にも安心です。細いラインを使用するライトゲームでは特に重宝するでしょうし、いつもよりもラインを補足することもできます。
ローターの材質は、「DS4」という強度と軽さを両立した樹脂が使用されています。上位機種の月下美人airからは同じ樹脂でもクラスが上のZAIONが使われているので、グレードによって線引きがされていることがわかります。しかし、グレードがしたと言っても軽量であることから、巻きの軽さにもつながっています。ジグヘッドを使用してスローリトリーブが多い場合には心地よい巻き感が持続するでしょう。
PEやフロロカーボンのような細い糸でも、リーダーのような太い糸にも対応した新形状のラインストッパーです。 従来のラインストッパーがラインを下から掛けるやり方に対して、パーフェクトラインストッパーは、上からラインを掛けるため、非常に操作しやすくなっています。ライトゲームではフロロカーボンを使用する場合が多いと思いますが、2.5~4lbの細いラインでは特にその操作性を感じることができます。
ON/OFFストッパーは、ローターの正転/逆回転を切り替えるレバーです。LT化されたリールは基本的にON/OFFストッパーがなくなっている印象がありましたが、18月下美人にはON/OFFストッパーがついています。21フリームスからは、このON/OFFストッパーが実際に復活していることからも、この価格帯のリールでは機能を求める声が多かったということでしょう。
ハンドルノブには2つベアリングを追加することができます。使用するベアリングは「外径7mm×内径4mm×厚み2.5mm」です。ハンドルノブにベアリングを追加することでさらに巻き心地と感度を向上させることが出来ます。
ラインローラーには1つベアリングを追加することができます。あまり分解に慣れていない方にとっては、少し難易度の高いものになりますので、部品をなくさないよう注意しましょう。使用するベアリングは「外径6mm×内径3mm×厚み2.5mm」です。ラインローラーにベアリングを追加することで、回転が良くなり糸ヨレが発生しにくくなり、耐久性や飛距離の向上が見込めます。このカスタムには「外径6mm×内径4mm×厚み0.05mm」のワッシャーが2枚必要です。セットで購入するのが確実ですが、バラで購入する際は注意が必要です。
月下美人といえば基本カラーは黒と赤ですが、「18月下美人 MX」はその特徴をしっかりと汲んだデザインになっています。スプールも黒の中に赤のラインがとてもかっこよく仕上がっています。月下美人はロッドも黒と赤でまとめられているものが多いため、ロッドとリールを組み合わせた時の一体感はとても良いです。
「18月下美人 MX LT1000S-P」がジグ単に特化している理由は、リール重量が軽いという点だけでなく、スプール径が小さいということが挙げられます。スプール径はφ40なので、LT2000番に比べて2mm外径が小さくなっています。なぜ軽いジグヘッドをメインとする釣りに小径スプールが良いというと、キャスト時にバットガイドのすり抜けが良くなり、抵抗がなくなることで飛距離が出るためです。また、リールに合わせるロッドも大切で、ガイドの数が多いとその分抵抗も増えるため、5~6ftのショートレングスのロッドが良いでしょう。自分はどういう釣りをするのかを考えつつ、タックルバランスを調整することが大切です。
リールスタンドを装着したいと思う方も多くいると思いますが、「18月下美人MX」は、ハンドル取り付け部のねじの規格が特殊であるため、通常のリールスタンドをそのまま使用することはできません。リールスタンドを装着する際には、適合リールをよく確認する必要があります。ダイワ用であれば「17セオリー、14カルディア系」、リブレならば「C3」タイプを選択しましょう。
190gというリール重量は、このクラスのリールにしては決して軽い方ではないですが、7ftを超えるロッドを使用する際には先おもりもせずに使用しやすいバランスになると思います。よく巻きが重たいという感想を目にしますが、私自身はそこまで気になりません。もちろん上位機種に比べれば巻きの軽さは劣りますが、ヌメヌメとした巻き感は、デッドスローがメインである私にはあっていると感じます。また、スプール径が小さいため、1g程度のジグヘッドでも飛距離がそこそこ出るので、ジグ単メインの方にとっては値段も手ごろであることから、コスパの良いリールだと言えるでしょう。
「18月下美人 MX LT1000S-P」は、手ごろな値段ながらもメバリングに特化した性能と月下美人らしいデザイン性の高さが特徴です。ジグ単に特化しているという売り文句の通り、小径スプールはキャストのしやすさが気持ちよく、飛距離も稼ぐことができるでしょう。下位機種である20月下美人Xから数千円上げることで性能もアップグレードできるため、もう少しメバリングを本格的にしてみたいという方にお勧めですし、上位機種を使用されている方のサブリールとしても使えるでしょう。
この記事を書いた人
18 イグジスト FC LT1000S-P
/ ダイワ
18 イグジスト FC LT2000S-P
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19 バリスティック LT2000SS-P
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© amazon.co.jp「19 バリスティック FW LT1000S-P」
19 バリスティック FW LT1000S-P
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©ダイワ「20 月下美人 X LT1000S-P」
20 月下美人 X LT1000S-P
/ ダイワ
©ダイワ「21 ルビアス エアリティ FC LT1000S-P」
21 ルビアス エアリティ FC LT1000S-P
/ ダイワ
©ダイワ「21 ルビアス エアリティ FC LT2000S-P」
21 ルビアス エアリティ FC LT2000S-P
/ ダイワ