ダイワ

セオリー

DAIWA - THEORY

"ダイワのリール"

ダイワの中堅機種であるセオリーは2017年に発売されました。実売で2万円台という安さでありながら、ZAIONボディとZAIONエアローター(3500番・4000番は除く)が搭載されたセオリーは当時のダイワのハイエンド機種であった15イグジストに迫るほど軽量で、発売前から大きな話題となりました。ZAIONエアローターに加え、アルミスプールやリニアシャフトが搭載されていることによる、軽い巻き心地とレスポンスの良さがセオリー最大の魅力です。パワーや耐久性は高くないため、ハードな使用には向きません。フッキングのタイミングやファイト中にボディがたわむことも少なくないので、アングラーの釣りのスタイルによっては、向かないかもしれません。セオリーは軽さやレスポンスが求められるアジングなどのライトゲーム向きの、中級者におすすめのリールです。

セオリーの
スペック

SPEC

  • 17セオリー
品番 番手 ギア
最大ドラグ
・耐力
自重 B/R ハンドル
糸巻量 ナイロン
糸巻量(lb)
PE
糸巻量(号)
価格

基本情報

ボディ
ZAION素材
ローター
ZAION素材
スプール
薄肉アルミ素材
ハンドル
  • アルミマシンカット素材
  • ネジ込式取付

搭載機能・機構

  • マグシールド
  • マシンカットデジギア
  • エアローター
  • ABSⅡ
  • エアベール
  • ATD
  • CRBB

マグシールド

搭載箇所:ボディ

磁力のある液体を使った防水技術です。従来の防水技術では、リールの隙間にゴムパッキンを挟む事で水の進入を防いでいました。ところが、この仕様ではリールの回転時に摩擦が強く発生してしまうため、ハンドルの回転が重くなってしまう事が課題とされていました。そこでダイワが目をつけたのが、磁石にくっ付いて、水は弾く「磁性流体」という素材です。まず、水が進入してしまう箇所の周りに磁石を配置し、その隙間にこの「磁性流...体」を流し込みます。すると、この液体は周辺の磁石にくっ付き、絶妙なバランスで隙間を塞いでくれるようになります。ゴムパッキンのように固定されるものでは無く、液体の膜が張られているだけなので、摩擦の抵抗を極限まで少なくすることに成功しました。磁力のある液体の壁「Magnet(磁石)Sealed(壁)」を略して「マグシールド」と呼びます。

マシンカットデジギア

冷間鍛造という、金属に熱をかけずに、常温下で2000t前後の非常に高い鍛造プレスにより、素材の金属が持つ弾性限界を超える外的な力を加え、金属に永久ひずみを生じさせて成形したギアは、高熱をかけながらプレスして鍛える熱間鍛造よりも、寸法精度の良い製品ができます。それをさらにマシンカット(NC加工機)で表面の平滑度を高め、バリやボイド(巣)などが一切ない高精度のギアで、シミュレーションの結果をより忠実に...再現できる高性能のギアです。

エアローター

ローターの形状を変える事で、操作性の高いリーリングが可能となりました。ローターはリールの巻き心地とアクションに関わる非常に重要なパーツであり、ここの技術革新は、リール性能を飛躍的に伸ばす事に繋がります。従来は防水の観点からローターの形状は変えられないとされてきました。しかしダイワの防水技術「マグシールド」が開発された事によって、ローターの形を変える事ができるようになりました。ローターの外観を、滑ら...かな曲線を描くアーチ型に設計する事で、回転時の負荷が分散・軽量化され、「軽やかな巻き心地」「巻き始めの速さ」を実現する事ができるようになりました。殆どの釣りにおいてはリールの俊敏さが求められるため、この技術革新は大きな前進と言えます。

ABSⅡ

スプール形状を変える事で、ライントラブルを最小限に抑えた技術です。従来のスプールは、先端に近づくにつれて直径を細くする事で、飛距離を伸ばしやすくする工夫がなされていました。しかしこの形状では、ライン放出時に周りの糸も巻き込んでしまう、バックラッシュというライントラブルが度々発生します。これは、リーリング時の巻き取りが緩いという原因もありますが、比較的軽いルアーなどを使う場合は、どうしても巻き取りが...緩くなってしまうという事実もあります。そこで、逆に先端に近づくにつれてスプールの直径を太くする事(「逆テーパー」と呼びます)で、周りの糸が巻き込まれにくくなり、このバックラッシュを大幅に軽減することができるようになりました。また、スプールの直径を全体的に広げる事で「糸クセ」を軽減し、ラインとスプールの接触部(スプールエッジ)の形状も滑らかに加工する事で、飛距離という課題もクリアしています。

エアベール

ベールからラインローラーまでの段差を無くす事で、ライントラブルを軽減させる技術です。従来では、ベール側で受け取った糸をラインローラーまで渡す際に、つなぎ目の凹凸が邪魔をして、度々ライントラブルを招いていましたが、つなぎ目の無い滑らかな形状に設計する事で、この課題をクリアしました。更に、設計的な理由からベールを太く・中を空洞にする必要があったのですが、これが副産物となり、従来のものよりも歪みにくい強...度の高いベールを実現しました。

ATD

ドラグに掛かる力を自動調整をしてくれる技術です。従来のドラグシステムでは、予期せぬ大物などが掛かると、ドラグが緩過ぎてしまい上手く合わせらなかったり、逆に強く締めすぎるとラインが切れてしまうため、常にドラグを調整しながら戦わなければなりませんでした。このATDという機能は、自分で調整したドラグ値を大幅に上回る負荷が発生した際、自動的にドラグをキツく締めてくれるものです(自動車のシートベルトと似てい...ます)。これによりフッキングの際のバラし率を軽減するだけでなく、格闘中の細かいドラグ調整が不要となりました。

CRBB

7個中2箇所に搭載

「Corrosion Resistant Ball Bearing」の略で、サビに強いボールベアリングのことです。ボールベアリングはリールの回転する箇所(ハンドルの付け根やラインローラー部など)に設置される事が多く、回転をより滑らかにする重要な部品です。一方繊細な部品であるが故に、少しでもキズやサビが発生すると、リールの性能が著しく低下してしまいます。CRBBは、このボールベアリングに特殊な防錆処...理を施すことにより、リールを長期間使っても、巻き心地の低下を防ぐ事を可能にしている部品です。

セオリーのライバル
比較対象モデル

RIVAL

ヴァンフォード

シマノのロゴ

クイックレスポンスシリーズに位置するヴァンフォードは非常に軽量でハイレスポンスです。自重の軽さ・巻きの軽さは凄まじく、慣れるまでは気持ち悪さすら感じる事でしょう。CI4+ボディとマグナムライトローターがもたらす圧倒的な軽さとレスポンスの良さによる操作性の高さはセオリーを圧倒します。ロングストロークスプール・マイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブなどの採用により、飛距離向上と抜群に滑らかな巻き心地が実現され、セオリーが敵うところは、ほぼないと言っていいでしょう。

ルビアス

ダイワのロゴ

ルビアスはダイワ初のZAIONモノコックボディが採用され話題となりました。軽量でハイレスポンスとセオリーとよく似た特徴を持つルビアスですが、設計そのものが新しく、あらゆる面でセオリーを上回ります。モノコックボディによる剛性の高さと軽さ、大口径ギアによる巻き上げパワーなどの面でセオリーはルビアスに遠く及びません。しかし巻き上げパワーが小さい分、巻き感度はセオリーの方が高いと言えるでしょう。

ストラディック

シマノのロゴ

2万円前後の価格でありながら、ロングストロークスプール・マイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブなどシマノ最先端のテクノロジーが盛り込まれた超ハイコストパフォーマンスなリールです。軽さやレスポンスの良さという点ではセオリーが勝りますが、巻き心地・パワー・飛距離などの点でストラディックが大きく上回ります。巻き心地やリーリング時の慣性を求めるならストラディック、軽さやレスポンスを求めるならセオリーを選ぶと良いでしょう。