19 セルテート LT2500S

ダイワ

番手
2500
ギア比
5.2
ドラグ/耐力
5kg
自重
205g
B/R
10/1
糸巻量/回転
73cm
ハンドル長
50mm
ナイロン糸巻量
4-150
PE糸巻量
0.6-200
価格
¥ 49,980

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

軽さを手に入れた高剛性リール!19セルテートLT2500Sについてインプレッション

ダイワの19セルテートLT2500Sをインプレッションしていきます。前作から約3年ぶりにモデルチェンジが行われた本リールですが「一体どんな点が進化したのか?」「エギングにも使えるのか?」こうした点が気になる方も多いと思います。今回の記事では、19セルテートの特徴や前作からの進化点、20ツインパワー との違い、最適な釣りなど様々な視点から解説していきます。既に購入を検討されている方も、他のリールと迷っている方も、是非参考にしてみてください。

セルテートシリーズとは

セルテートシリーズは、イグジストに次ぐダイワのハイエンドモデルで、15年以上の歴史を持ちます。このリールは剛性と巻き心地をテーマとしており、長年様々なアングラーから支持を集めてきました。古い年式のモデルの中には未だに人気の高いものもあり、ダイワ製リールを語る上では外せない一台です。

19セルテートの特徴

ここからは19セルテートの特徴について見てみましょう。LT(LIGHT TOUGH)コンセプトによって生まれ変わったこのリールは、剛性や巻き心地だけでなく重さにも大きな変化が起こっています。LT2500Sで205gという数字は、これまで重さがネックでセルテートを選ぶことがなかったという方も、十分使いやすいのではないでしょうか。

モノコックボディ

19セルテートは、全てのモデルに「モノコックボディ」が採用されています。この技術は前作16セルテートHDの一部モデルにのみ採用されていたもので、剛性の高さと省スペースが特徴です。これにより強度を維持したままボディをコンパクトにし、ボディ面積の約85%を占めるドライブギアの搭載を可能にしています。従来のリールのボディは、2つのパーツをネジによって固定され、このネジの強度のみでリールを支えていました。対してモノコックボディは、片方のパーツ自体がネジとしての機能を果たし、より大きな面でリールを支える構造になっています。

マシンカットタフデジギア

ボディだけでなく、ギアの強さもこのリールの魅力です。19セルテートには、「マシンカットタフデジギア」が搭載されています。これは、冷間鍛造によって仕上げられた素材に高精度なマシンカットを施すことで、強度とノイズの少なさを向上させたギアです。素材には18イグジスト同様の高品質なものが使用されています。

※参考記事:タフデジギアとは - 具体的な説明と搭載されているダイワのリール機種一覧

ストッパーレスボディ

19セルテートのボディには、リールを逆回転と切り替えるためのストッパーが搭載されていません。実はこのストッパー部分は、リール内に異物が侵入する経路になる部分です。19セルテートはより高い防水性・耐久性を目指すため、ストッパーレスボディとなっています。釣りのスタイルによっては不便に感じることもあるかもしれませんので、注意が必要です。

マグシールド

「マグシールド」は、磁性を持ったマグオイルによって海水や異物の侵入を防ぐダイワ独自の防水技術です。19セルテートでは、ピニオン部だけでなくラインローラーにも搭載されています。前述のモノコックボディとストッパーレスボディによって防水性がより高まっており、これまでのシリーズ以上の防水力を持つリールになったと言われています。

シマノ20ツインパワーとの違い

次は19セルテートと同じく剛性や巻き心地を重視したリール、シマノの20ツインパワーとの違いに迫っていきましょう。本体価格は5,000円ほど安い20ツインパワーですが、どちらを選ぶか迷っている方も多いのでは無いでしょうか?今回はローターと重さのみの比較ではありますが、是非参考にしてみてください。

ローターの違い

まずはローターの違いです。19セルテートはカーボン繊維を含んだ樹脂「ZAION」を素材とした回転の軽いローターを、20ツインパワーはアルミ素材※で自走するような回転が特徴の金属製ローターを採用しています。剛性・耐久性を考えると20ツインパワーの金属製ローターが有利ですが、巻き出しの軽さや感度・操作性なら19セルテートがおすすめです。※C2000のみマグネシウム

重さの違い

では重さについて比較します。19セルテートLT2500Sが205gであるのに対し、 20ツインパワー2500Sは210gです。価格差は大きい2台ですが、重さはさほど変わりません。そのため前述のローターの違いや、メーカー特有の巻き心地などを判断材料として選ぶと良いでしょう。

19セルテートLT2500Sの良い点

剛性が高い

やはり19セルテートLT2500Sを使うメリットは剛性の高さです。重たいリグを使用する釣りや、潮の流れが速い場所での釣りも快適に楽しめます。大きめの魚が掛かっても歪みを感じませんし、ドライブギアが大きいことによる巻き上げ力で楽にやり取り可能です。

ガタが少なく滑らかな巻き心地

もう一つの良い点は、滑らかな巻き心地です。ダイワと言えば軽やかな巻き心地という印象がありますが、19セルテートLT2500Sは軽い中にもしっかりとした滑らかさがあります。また、ハンドル等のガタが少ないためストレスになるようなノイズもありません。

19セルテートLT2500Sの悪い点

ドラグはベアリング非搭載

19セルテートLT2500Sのドラグは、樹脂製のカラーによって支えられています。ベアリングに関しては後から追加することも可能ですし、元々のドラグ性能も十分高いため致命的な欠点という訳ではありません。しかし、更に上のドラグ性能を求める場合は追加費用がかかります。

感度は他機種に劣る

19セルテートLT2500Sは、軽量な他機種に比べてやや劣ります。ドライブギアの大径化や剛性を重視していることを考えれば当然のことではありますが、手元に伝わる情報量が重要になる釣りには不向きかもしれません。とはいえ前作に比べて大幅に軽量化されているため、必要十分な感度は得られます。

19セルテートLT2500Sでのエギングはどうか?

19セルテートLT2500Sを使う上で、具体的にどんな釣りが適しているのか気になる方も多いかと思います。1つ例を挙げるなら、ドリフト釣法をメインとした大型狙いのエギングはおすすめです。剛性と巻き上げ力の高さにより、遠くのポイントでイカも楽に寄せてこれますし、軽量なため長時間の回遊待ちでも疲れません。

19セルテートLT2500Sが向いている人

19セルテートLT2500Sは、前述の通りエギングにおすすめできるリールです。激しいシャクリにも耐える剛性の高さ、潮の流れや大型の引きにも負けない巻き上げ力が感じられます。それ以外の釣りでは、チニングやライトシーバスにも良いでしょう。非常に懐の深く、オールラウンダーな性能です。

19セルテートLT2500Sが向いていない人

剛性よりも感度を重視する繊細な釣り、軽さを第一に考えたエギングにはおすすめできません。感度と軽さを考慮するのであれば、19セルテートの下位機種である20ルビアス19バリスティックも良い選択肢となります。

剛性と軽さの両立で、エギングに最適

今回は、剛性と巻き心地の良さが特徴の19セルテートLT2500Sついてインプレッションしました。従来のモデルから大幅に軽量化され、剛性だけでなく軽さも加わったこのリールは、主にエギングでの使用が最適です。これまで重さを懸念してセルテートを選んで来なかったという方も、是非1度試してみることをおすすめします。

この記事を書いた人

島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)

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