スピニングリールのギア比って?それぞれの特徴を解説!
作成:2022.01.13更新:2022.01.13
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リールのギア比。ギア比って聞いたことあるけどそれが何なのか分からない。なんて方も多いのではないでしょうか?ハイギアは速く巻けるんでしょ?って思っている方、それは確かに間違いありませんがそれだけを考えていると痛い目に遭いますよ。今回はそれぞれのギア比について解説しますので是非参考にしてください。
リールのギア比について
カタログにギア比4.6とか5.3とか6とか書いてあるの見たことありませんか?あれはハンドル1回転でリールが(正確にはスピニングリールの場合はローター部)が何回転するかという事を示しています。つまりギア比6のリールの場合だとハンドル1回転当たりリールが6回転しますよってことです。ギア比は5を下回るものから6を超えるものまで様々ですが、それぞれで特徴が違います。
ギア比の表記
リールにはギア比が表記されています。例えばシマノの3000番のリールなら3000HGって表記見たことありませんか?このHGの部分がギア比を表しているのです。
ギア比は低い順にシマノならPG(パワーギア、ローギアの意味)・表記なし(ノーマルギア)・HG(ハイギア)・XG(エクストラハイギア)、ダイワならP・表記なし・H・XHとなっています。
それぞれのギア比ごとの特徴
それぞれのギア比の特徴を簡単にご紹介します。
パワーギア(PG・P)
- シマノ:PG
- ダイワ:P
ギア比4.3~4.9程度です。パワーギアはその名の通り最も巻き上げパワーが強いギア比です。他にも巻きが軽い、耐久性が高い、巻き取りスピードが遅いなどの特徴があります。
青物のジギングでゆっくり動かしたいときやとにかくパワーが欲しい時、抵抗の強いルアーを巻き掛けた後は力ずくで根から引き剥がしたいロックフィッシュゲーム、スローに誘いたいアジング・メバリングなどで使われることが多いです。
ノーマルギア(表記なし)
- シマノ:表記なし
- ダイワ:表記なし
ギア比4.9~5.3程度です。よくノーマルギアをローギア(パワーギア)という方がいますが、ノーマルギアはノーマルギアでローギアと言うのは間違いです。ノーマルギアは様々な釣りで使用されます。可もなく不可もなく汎用性の高いギア比ですが、オフショアの青物ゲームではほとんど使用されないという一面もあります。
ハイギア(HG・H)
- シマノ:HG
- ダイワ:H
ギア比5.6~6.1程度です。最近はハイギア全盛と言われるほど人気があります。ハイギアは巻き取りスピードが速い、巻き感度が良い、巻きが重いなどの特徴があります。
ノーマルギアと比べると巻きが重いのは確かですが、近年のリールは昔ほど重く感じないのでそのデメリットは薄れてきていると言って良いでしょう。ライトゲームからエギング、シーバス、フラットフィッシュ、ロックフィッシュ、青物まで幅広く使われています。
エクストラハイギア(XG・XH)
- シマノ:XG
- ダイワ:XH
ギア比6.2~6.6程度です。ハイギアの特徴を更に尖らせたのがエクストラハイギアです。巻き取りスピードの速さはラインスラックが出やすいヒラスズキゲームやロングキャストを多用するサーフでのルアーゲームやショアジギングでは大きな武器となりますが、巻きが重い、ギアが傷みやすいなどのデメリットも顕著に出るため導入するかどうかはよく考えた方が良いです。
どのギア比が良いのか?
結局どのギア比が良いの?って思う方もいると思いますが、残念ながら万人共通の答えはありません。どれが良いのかはどんな釣り方で何を狙うのかによって変わってきますし、その人のスタイルによっても違います。極端な例ですがショアジギングとアジングでは選ぶべきギア比は違います。また同じ釣り、例えばアジングに使うリールだとしてもその人のスタイルやその場所の特徴によっても違います。したがってどのギア比が良いのか?の答えを人に求めること自体が無意味です。ハイギア全盛の今の時代、「迷ったらハイギアだ!」なんて言われますがそれもどうかと思います。
僕が持っているリールは半分以上がノーマルギアです。巻き重りするのでギア比が高いリールは嫌いなのですが、ギア比が高い方が便利な釣りやギア比が高くないと成立しない釣りもあるので、ハイギアのリールも少しだけ持っています。スピニングリールのエクストラハイギアに関しては未だに拒み続けています(笑)
自分のスタイルに合わせて最適な選択を
どのギア比が良いのか万人共通の答えはないと言いましたが、あなただけの正解はあります。自分に何が合うのかは自分にしか判断できないので自分の釣りのスタイルをしっかりと見つめ最適な選択をしてください!