パワーのあるスピニングリールが欲しい!リール選びの際に見るべきポイントを解説!
作成:2023.03.20更新:2023.03.20
今や多数のモデルが発売されているスピニングリール。軽さを重視したものもあればパワーを重視したものもあります。パワーがあるスピニングリールが欲しいけどどれを選べば良いのか分からないという方もいるのではないでしょうか?今回はパワーがあるスピニングリールの特徴を解説しますのでぜひ参考にしてください!
※今回は汎用スピニングリールに絞ります。(SW機種は除外)
パワーがあるスピニングリールの特徴
以下の特徴を持つスピニングリールはパワーが高いです。
- ボディ剛性が高い
- ローター剛性が高い
- ドライブギアの直径が大きい
- ギア比が低い
- ハンドルが長い
- 総合的に完成度が高い
ボディ剛性が高い
もっとも分かりやすい部分です。シマノで言うとHAGANEボディ、ダイワで言うとモノコックボディのリールはボディ剛性が高いことが有名です。アブガルシアのリールではワンピースDURAMETAL™ 一体ボディやワンピース Feathermetal™ ギアボックスが搭載されているリールがボディ剛性が高いリールです。
分かりやすいのは材質を見ることです。リールに使われているボディ素材の中で剛性が高い順に並べると、アルミニウム>マグネシウム≧ZAION(ダイワ)=C6カーボン(アブガルシア)≧CI4+(シマノ)≧ZAION V(ダイワ)>DS5(ダイワ)=強化樹脂(シマノ)>DS4(ダイワ)となります。自分で使って感じた事やメーカーの方に聞いた話を考慮して順位を付けているので、違う感じ方をする方もいるかもしれません。材質だけで並べると上のようになりますが、リールのボディの設計(厚みや太さ、形状など)でも変わってくるので、特に下位機種では材質だけで見極めるのは難しいです。1つ言えることはアルミニウム・マグネシウムボディでボディ剛性の低いリールを僕は見たことがありません。
ローター剛性が高い
ローターの剛性はボディ剛性と並んで非常に重要です。ボディと同じく材質を見ることである程度ローター剛性を判断することが出来ます。ローター剛性が高いリールで代表的なのはステラとツインパワーです。この2機種は金属ローターが搭載されています。近年はレスポンスの高さを重視したリールが増えており、アブガルシアとダイワの上位モデルは全てカーボン系樹脂です。もちろんこれらが悪いわけではなく、現代の需要に応えた結果なのだと思いますが、ローター剛性だけで言うとここはシマノが一歩リードです。
※ZAIONやC6カーボンのローター剛性は決して低くはありません。
ドライブギアの直径が大きい
ドライブギアの直径もパワーに関わってきます。近年は各メーカー、ドライブギアを大きくしたことによるパワーと耐久性の向上をアピールしています。しかしドライブギアの直径はリールを解体しない限り比べられるわけもなく、気にしていても仕方ない部分ではあります。あくまでも知識としてのご紹介です。因みにギアが大きくなれば軽量リグの操作感が分かりにくくなるので、特にライトゲームで使うリールにおいては僕は嫌いです。
ギア比が低い
ギア比が低ければ低いほどパワーが高いです。ダイワのP・シマノのPGはパワーギアの略称で、ノーマルギアよりもギア比が低いことが知られています。XH・XG(エクストラハイギア)と巻き比べてみると差がはっきり分かるでしょう。ギア比はルアーの操作や仕掛けの回収、ファイト時の優位性にも関わってくるのでパワーだけではなく、他の事も考えて選びたいですね。
ハンドルが長い
ハンドルは長ければ長いほどより大きな力を加えることが出来ます。例えばシマノリールの2500とC3000。この2つの番手はほぼ同じと言っても過言ではありませんが、C3000の方がハンドルが5㎜長いです。これにより2500番より力強く巻き上げることが出来るのです。ハンドルを長いものに変えるカスタムはパワーを高めるうえでは有効な手段です。ただし過度に長いハンドルは、リーリングの繊細さが失われたりルアーの挙動が分かりにくくなったりするうえに、ギアの寿命を縮める事にも繋がりますので注意が必要です。
総合的に完成度が高い
完成度高いリールはパワーも高いです。精度で言うと隙間だらけでガタガタするリールより、クリアランスがきっちりと保たれたリールの方がパワーロスが少ないです。またボディやローターの構造、それらの強度バランスなども関係してきます。例えばボディが強靭なアルミニウムでもローターが剛性の低いDS4などであればパワーロスは大きくなってしまいますからね。もちろんその逆も然りです。総合的な完成度の高さ=価格の高さでもあるので財布としっかり相談して決めたいですね。