ここで誕生したのが、現在のダイワリールの代表技術「マグシールド」という事になります。「ソルティガZ」の耐久性と、防水機能が備わっているにも関わらず、滑らかな巻き心地を実現したのがこのリールになります。
初代ソルティガは防水のためのパッキンを外して使うと非常に巻き心地が軽く、快適に使えることは分かっていました。防水はしたいけれど回転の重さをどうにかしたい、とずっと考えていました。それを解決するマグシールドという答えに、10年経たずに辿り着いた。これがモデルチェンジの最大の理由です。 DAIWA公式サイト「ソルティガ開発ストーリー」
Amazon:ダイワ(Daiwa) スピニングリール 14 ソルティガ エクスペディション 5500H
「ソルティガ エクスペディション」と名付けられたこのリールは、メインシャフト部、ラインローラー、ボールベアリングをマグシールド化する事で、さらに耐久性と回転性能が向上したモデルです。また、強さと軽さを兼ね備えたZAION製エアローターを採用する事で、ハンドルの初動が軽くなり、パワーだけでなく、オフショアゲームを快適に楽しめるようになりました。
Amazon:ダイワ(Daiwa) スピニングリール 15 ソルティガ 4000H
「ソルティガEXP」の翌年に発売された15ソルティガ。こちらもボールベアリングをマグシールド化する事で、耐久性と回転性能が向上しています。実は10ソルティガ以降、ダイワのソルティガに対する想いが変わりました。初代ソルティガは「ユーザーのニーズを最大限に実現化するために開発」したのに対し、10ソルティガ以降は「技術者達が思いついた良いアイデアを応用」したという背景があります。この発想の切替が功を奏したのか、今でもこの15ソルティガは歴代を通しても一番完成度が高い言われていて、人気のモデルです。ただ、ラインローラーは「10ソルディガの方が良かった」という方も一定数いたようです。そんな人達のために、10ソルティガのラインローラーをマグシールドボールベアリング仕様にバージョンアップしてくれるというダイワの優しさ溢れるサービスもあるようです。
Amazon:ダイワ(Daiwa) スピニングリール 17 ソルティガBJ 4000SH
ソルティガBJと聞くと、ベイトリールをイメージされる方も多いはずです。あのソルティガのベイト版という事だけあって発売前から話題になりました。そのベイトリールと同年に発売されたのが「ソルティガBJ(スピニングモデル)」という事になります。「BJ」とは「ベイジギング」の略で、船の上から40グラム〜150グラム程度の比較的軽いメタルジグ使う釣りの事です。超精密マシンカット技術を施すことにより、初代ソルティガと比較して約4倍の精度アップを実現しています。わかりやすくいうと、「軽くなりつつ剛性も増した」という事です。またドラグのシステムをATD(オートマチックドラグシステム)にパワーアップしており、魚の引くスピードに応じてブレーキ力が徐々に上がるように設計されています。これにより不意に大型の魚が掛かっても、ラインブレイクのリスクが軽減されました。
Amazon:ダイワ(DAIWA) リール 20 ソルティガ 8000-H
ここまでくると、もうこれ以上の技術は無いのではと思いますが、更なる進化を遂げたのが、この20ソルティガです。一番完成度が高かったと言われている15ソルティガですが、実は唯一の弱点が耐久性とされており、そこを大きく改善したのが、この20ソルティガになります。
15モデルの完成度はとても高いが耐久性では足りない部分があった DAIWA公式サイト「ソルティガ開発ストーリー」
そのため耐久性というこの違いは、使ってからすぐにわかるものではなく、5年、10年と使った後に初めて「良いリールだ」と思わせられることができるようです。そういう意味では、数年後には「ソルティガシリーズの最高峰」と呼ばれるリールになるのかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか?初代ソルティガから引き継がれたDNAが、現行の20ソルティガ にもしっかりと引き継がれていましたね。競合がいるからこそ各社技術力が進化していきます。文章でまとめると簡単ではありますが、ここまでの進化には、技術者達の苦悩の連続があるから成り立っているわけです。その分高価なリールではありますが、その滑らかなリトリーブを味わうと、もう他のリールが使えなくなってしまうと言われるくらいです。釣り人の所有欲を確実に満たしてくれる「ソルティガ 」。こういった背景を知った上で購入を検討すると楽しいですね。
この記事を書いた人
合わせてよく読まれる記事
「スピニングリール」関連の記事
「ダイワ」関連の記事
新着記事