これでもう迷わない!オフショアでロックフィッシュが釣れるリグ、仕掛けについて徹底解説

作成:2021.10.29更新:2021.10.29

オフショアロックフィッシュゲームとは

手軽な堤防や地磯からも狙える人気のターゲットであるロックフィッシュですが、近年ではロックフィッシュ専門の遊漁船が増えてきています。岸からは届かない沖にある根回りなどを狙えるので数が釣れやすいことや、大型が釣れやすいのがオフショアでのロックフィッシュゲームの特徴です。ショアからとはまた違った魅力満載のオフショアロックフィッシュ(ボートロック)で特に有効なリグ(仕掛け)についてご紹介したいと思います。

オフショアロックフィッシュゲームで釣れる魚

アカハタ

地域にもよるとは思いますが、オフショアロックフィッシュでもっともよく釣れるのがアカハタでしょう。高級魚として知られているアカハタは、大型になると40㎝を超えてファイトも強烈です。主に甲殻類をメインベイトとしていますが、大型になると小魚に偏食する傾向が強いです。あまり遊泳力は高くないので、できるだけスローにネチネチと誘うのが良いでしょう

キジハタ(アコウ)

西日本や日本海側でよく釣れるロックフィッシュの代表格はキジハタではないでしょうか。大型になると60㎝に迫る個体もいる上、食べても美味しいことからとても人気のあるターゲットです。キジハタも甲殻類や小魚を主に捕食しますが、アカハタよりも遊泳力は高く積極的にベイトを追う魚です。生息している水深は数m~50m以深と幅広く、深いところにいる個体ほど大型が多いです。キジハタは梅雨が明けて初夏に差し掛かると、産卵の一斉に浅場に上がってきます。大型を釣るにはこの時期が最もチャンスです。

オオモンハタ

ハタ類の中でも少し異質なのがオオモンハタです。オオモンハタは根魚ですが、あまり根に依存せずベイトフィッシュを求めて回遊する習性を持っています。その為ボトムだけでなく時にはボトムから10m以上も浮き上がってベイトフィッシュを捕食します。釣りをしていてキビナゴやイワシの群れがいた時は、その周りにオオモンハタがいる可能性が高くなるのでシャッド系やピンテールのワームのスイミング釣法でサーチしましょう。中層まで積極的に泳ぎ回るので、ワームだけでなくバイブレーションやメタルジグなどでも狙うことができます

マハタ

マハタは水深20m程度~100m以深にまで幅広く生息しています。狙う水深はシーズンによって変わってきますが、大型が狙いたい場合には浅くとも水深50m程度を狙いたいところです。他のロックフィッシュよりも格段にディープの釣りになってしまうので、リグで使うシンカーも2oz以上のタングステンシンカーやタイラバのヘッドのみを使うと釣りがしやすくなります。またそれを快適に操作できるロッドも必要となってきますので、ライトジギング用やタイラバ用のロッドで代用すると良いです。大型のものはゆうに1mを超えると言われているので、強めのタックルで挑みましょう。

クエ

 

ショアからはなかなか釣ることが難しいクエも、オフショアロックフィッシュでは狙うことができます。ただしクエは大型になると10キロを軽く超える魚なので、生半可なタックルでは釣ることは難しいです。クエだけをピンポイントで狙うことはなかなか難しいですが、多く生息している海域では狙う価値が十分あります。クエは根に潜られたら100%獲ることはできないので、青物ジギング用の3パワー以上のロッドに6000番以上のリール、PE3号以上にリーダー80lb以上と万全の装備で挑みましょう。ヒットしたら魚に主導権を与えない強引なファイトで、一気にボトムから引き剥がしましょう。

ロックフィッシュを狙う為のワーム

グラブ系ワーム

グラブ系はどんなリグにも対応できるマルチなワームです。ボトムのリフト&フォールやスイミングの巻きの釣りでもテールが強くアピールしてくれるので、魚の活性の高い時に使いたいワームです。朝や夕方のマズメ時のサーチ用のワームとして使用して高活性の魚を狙いましょう。渋い状況ではテールのアピールが強すぎたりする場合があるので注意が必要です。

クロー(ホッグ)系ワーム

ボトムのリフト&フォールやズル引きなどで活躍してくれるのが、甲殻類を模したクロー系やホッグ系のワームです。ホッグ系の方がアームやパドルと呼ばれる甲殻類の腕を模した部分が大きく厚みがあるので、非常にアピールが強いです。クロー系はまさにエビなどの甲殻類そのものの形状をしており、ホッグ系よりもナチュラルにアピールします。使い分け方はやはり魚の活性によってどちらをチョイスするか決めるのが良いです。ボトムに依存している魚を釣りたい場合にはクロー系やホッグ系のワーム一択です。

シャッドテールワーム

主にタダ巻きのスイミング釣法でしようするのがシャッド系ワームです。見た目からも分かるように小魚をイミテートしたワームで、巻くとテールをブリブリと動かして強い波動で魚にアピールします。ベイトフィッシュをメインに捕食している魚にはとても有効であり、ハタ類だけでなく青物が釣れることもあります。シャッド系ワームは色々な形のものがありますが、バルキー(太目でボリュームのある)な形や細いベイトフィッシュの形を模したものなどがあります。その時の捕食している魚のシルエットによってワームのシルエットを合わせこんでいくと良い反応が得られることが多いです。例えばネンブツダイやベラ、アジなどを捕食している時はバルキーなもの、キビナゴやカタクチイワシを捕食している時には細身のものといった具合に使い分けましょう

おすすめのリグとアクション

テキサスリグ

ボトムでの釣りのメインリグはテキサスリグでしょう。砲弾型のオモリ(バレットシンカー)とオフセットフックを使用したリグで、根掛かりしづらいリグです。フックの針先をワームの中に隠すことでボトムでの根掛かりを防ぐことができます。バレットシンカーの素材はいくつか種類があり、通常の鉛、鉛よりも硬く感度の良いブラス(真鍮)、そして比重が高く同じ重さでもシルエットが小さく更に硬度が高いタングステンのシンカーがあります。オフショアでは潮の速いところもあり、根が入り組んでいるところを狙うとこが多いので少し高価ですがタングステンシンカーがおすすめです。筆者のよく乗る船では水深15~30mあたりをメインに釣りをするので、1.5oz~2oz(42~56g)がメインです。

ジカリグ

ロックフィッシュ狙いのリグの中でも、最近使用する人が増えているのがジカリグです。フックとシンカーをスプリットリングで直接繋ぐリグで、テキサスリグ同様に非常に根掛かりしづらいです。テキサスリグはストッパーを使用するとシンカーとワームの着底にタイムラグが作れるのに対し、ジカリグではフックとシンカーが連結されているのでフォールが速いです。タイムラグが無い分ダイレクトに地形にアプローチできる為、活性の高い魚を釣る時や根が荒くて根掛かりが多発するようなポイントではジカリグの方が良いでしょう。こちらはナス型オモリのような形のシンカーを使用します。

ジグヘッドリグ

スイミングメソッドで使用することが多いのがジグヘッドリグです。上記のリグとは違いフックポイントが剥き出しになっている為、ボトムタッチが多い釣り方では根掛かりしやすいです。その為スイミングでボトムから少し浮いた魚をシャッド系ワームなどで狙う場合に使用するのがメインでしょう。フックポイントが剥き出しになっているので、フッキング率は抜群に良くバラシが少ないのが特徴です

これで釣れる!おすすめワームとリグの組み合わせ

ジカリグ+グラブ、ホッグ系ワームでアカハタ、カサゴ

岩礁帯の隙間に潜んでいるアカハタやカサゴを狙うにはジカリグがベストです。根をダイレクトに攻めるので、とにかくボトム感知能力が問われます。そしてジカリグにぴったりなのが甲殻類を模したグラブ系やホッグ系のワームです。しっかりとワームをリフトアップして魚にアピールしましょう。カラーは派手目の赤系、ナチュラルな茶系やグリーン系、あと絶対に持っておきたいのがクリアホロ系です。クリアのUV系はナチュラルながらも魚にアピールする力が凄いので絶対に持っておきましょう。おすすめのワームは一誠 海太郎のジャコバグです。オフショアでは3.2か4inが良いでしょう。

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テキサスリグ+ピンテールワームでキジハタ

キジハタは海藻の生えたエリアを好む魚です。その為その海藻に引っかかってしまい根掛かりすることが多くなるので、テキサスリグがぴったりでしょう。ワームはクロー系でも良いですが、海底から少しだけワームを浮かせて狙うピンテールワームのスイミングメソッドがおすすめです。小魚を捕食している個体は大型が多いので、サイズアップを狙うには良い釣り方です。オフセットフックでも使いやすい細身のピンテールを選ぶと良いでしょう。ワームのからーは赤金、イワシカラー、クリアホロなどが良いです。おすすめのワームはエコギアのカタクチミノーです。カタクチミノーはスイミングだけではなくワインド釣法でも良いダートをしてくれます

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ジグヘッドリグ+シャッド系ワームでオオモンハタ

オオモンハタを釣る代名詞といえばシャッド系ワームでのスイミングメソッドです。オオモンハタは非常に活発にベイトフィッシュを追い回すので、ワームをキャストして広範囲を探りましょう。ワームが着底したらハンドルを15~20回転ほど巻いて中層まで探り、時折食わせの間を与えてやると引っ手繰るようなバイトをしてきます。スイミングメソッドで重要なのは、ワームのシルエットとベイトフィッシュの関係性です。キビナゴやカタクチイワシがベイトの時は細長いワーム、ネンブツダイやベラや豆アジの時はボリュームのあるワームが良いですが、アピールしたい場合にはあえてベイトフィッシュとは違ったシルエットの波動の強いものを選ぶのが良いです。カラーは赤金、黒金、クリア系があればある程度の状況には対応できると思います。おすすめのワームはスイミングのド定番、エコギアのバルトパワーシャッドです。スイミング用のワームはシルエット違いのものを必ず用意してください。

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ワームを使い分けてオフショアロックフィッシュを楽しもう!

おかっぱりでは夏がシーズンと言われているハタ類は、ボートからは初夏~秋まではアカハタやオオモンハタを狙い、冬~春には少し水深のあるエリアでマハタやキジハタを狙うなど一年中狙うことができます。またリグやワームの種類を使い分けることで魚種の釣り分けや、大型のみに狙いを絞ることも可能なとてもゲーム性の高い釣りです。近年そのゲーム性の高さから、アングラーが増えています。この釣りが盛り上がることはとても良いことだと思うのですが、これからオフショアロックフィッシュゲームを始める方にお願いが2つあります。
オフショアで釣れるロックフィッシュは水深が10mより深い所から一気に海面に引き上げる為、急激な水圧の変化で浮き袋が膨張してしまいます。なのでそのままリリースするとうまく海底に戻れずに死んでしまいます。そうならない為にリリースする時には、エア抜き用の針を使って余分なエア抜きを行い、海水を張ったバケツの中で蘇生をしてからリリースしましょう。自分でできない場合には船長さんにお願いするとやってくれます。ヒットした後に少しボトムから引き離したら、ゆっくりとファイトすればそれほど浮き袋も膨れず魚への負担も少なくなります

また7~9月の最盛期に釣れる産卵絡みの個体には、キープする魚以外はできるだけしっかりとエア抜きをして極力リリースをして欲しいのです。根魚は非常に成長が遅い魚であり30㎝になるのに5年、40㎝を超えるのに10年かかると言われています。また青物のように回遊性が高い魚と違い、根魚は全てを釣りきってしまうと、そこのポイントでは釣れなくなって潰れてしまうのです。地域によっては30㎝以下はキープ禁止などのルールも設けられていて、釣り人のモラルが問われる魚種でもあります。沢山釣れたからといって全部持ち帰るのではなく、必要な分以外は蘇生とリリースを徹底することで、これからも長くロックフィッシュゲームを楽しめる環境を釣り人が作っていきましょう

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この記事を書いた人

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 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)

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