キジハタは海藻の生えたエリアを好む魚です。その為その海藻に引っかかってしまい根掛かりすることが多くなるので、テキサスリグがぴったりでしょう。ワームはクロー系でも良いですが、海底から少しだけワームを浮かせて狙うピンテールワームのスイミングメソッドがおすすめです。小魚を捕食している個体は大型が多いので、サイズアップを狙うには良い釣り方です。オフセットフックでも使いやすい細身のピンテールを選ぶと良いでしょう。ワームのからーは赤金、イワシカラー、クリアホロなどが良いです。おすすめのワームはエコギアのカタクチミノーです。カタクチミノーはスイミングだけではなくワインド釣法でも良いダートをしてくれます。
オオモンハタを釣る代名詞といえばシャッド系ワームでのスイミングメソッドです。オオモンハタは非常に活発にベイトフィッシュを追い回すので、ワームをキャストして広範囲を探りましょう。ワームが着底したらハンドルを15~20回転ほど巻いて中層まで探り、時折食わせの間を与えてやると引っ手繰るようなバイトをしてきます。スイミングメソッドで重要なのは、ワームのシルエットとベイトフィッシュの関係性です。キビナゴやカタクチイワシがベイトの時は細長いワーム、ネンブツダイやベラや豆アジの時はボリュームのあるワームが良いですが、アピールしたい場合にはあえてベイトフィッシュとは違ったシルエットの波動の強いものを選ぶのが良いです。カラーは赤金、黒金、クリア系があればある程度の状況には対応できると思います。おすすめのワームはスイミングのド定番、エコギアのバルトとパワーシャッドです。スイミング用のワームはシルエット違いのものを必ず用意してください。
おかっぱりでは夏がシーズンと言われているハタ類は、ボートからは初夏~秋まではアカハタやオオモンハタを狙い、冬~春には少し水深のあるエリアでマハタやキジハタを狙うなど一年中狙うことができます。またリグやワームの種類を使い分けることで魚種の釣り分けや、大型のみに狙いを絞ることも可能なとてもゲーム性の高い釣りです。近年そのゲーム性の高さから、アングラーが増えています。この釣りが盛り上がることはとても良いことだと思うのですが、これからオフショアロックフィッシュゲームを始める方にお願いが2つあります。
オフショアで釣れるロックフィッシュは水深が10mより深い所から一気に海面に引き上げる為、急激な水圧の変化で浮き袋が膨張してしまいます。なのでそのままリリースするとうまく海底に戻れずに死んでしまいます。そうならない為にリリースする時には、エア抜き用の針を使って余分なエア抜きを行い、海水を張ったバケツの中で蘇生をしてからリリースしましょう。自分でできない場合には船長さんにお願いするとやってくれます。ヒットした後に少しボトムから引き離したら、ゆっくりとファイトすればそれほど浮き袋も膨れず魚への負担も少なくなります。
また7~9月の最盛期に釣れる産卵絡みの個体には、キープする魚以外はできるだけしっかりとエア抜きをして極力リリースをして欲しいのです。根魚は非常に成長が遅い魚であり30㎝になるのに5年、40㎝を超えるのに10年かかると言われています。また青物のように回遊性が高い魚と違い、根魚は全てを釣りきってしまうと、そこのポイントでは釣れなくなって潰れてしまうのです。地域によっては30㎝以下はキープ禁止などのルールも設けられていて、釣り人のモラルが問われる魚種でもあります。沢山釣れたからといって全部持ち帰るのではなく、必要な分以外は蘇生とリリースを徹底することで、これからも長くロックフィッシュゲームを楽しめる環境を釣り人が作っていきましょう。
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