ルミカ プニイカのロックフィッシュの使い方とは?フィールドテスターが解説
作成:2020.05.20更新:2021.08.20
目次
プニイカの取材に協力してくれたアングラー
プニイカの取材に協力していただいたルミカのフィールドテスターを紹介します。
鷲谷さん
東北の八戸を拠点にアイナメやソイを狙ったロックフィッシュを楽しむアングラー。ルミカのフィールドテスターとしてプニイカを使って、アイナメやソイといったロックフィッシュを毎シーズンキャッチしています。東北の中では難しいとされる八戸港を巻きの釣りで攻略していることから、地元では「巻きの匠」とも呼ばれています。ルミカ以外にもゴメクサスのフィールドモニターとして活動しています。
プニイカはロックフィッシュでは珍しいワーム?
プニイカはその名の通り、イカをイミテートしたソフトルアーです。ロックフィッシュ全般をターゲットにしたワームとして販売されており、鷲谷さんの過去の釣果からも、たくさんのロックフィッシュの実績があります。サイズは4種類用意されており、10倍に伸びる超弾性の素材はライトリグからヘビーリグまで様々なシチュエーションで活躍します。
エラストマー素材による耐久性
プニイカに採用されているエラストマー素材は通常のゴムに比べると柔軟性や強度が高く、ワームとしての強度が非常に高い特徴があります。ロックフィッシュは魚の啄ばみバイトでワームが千切れてしまうシチュエーションもあるので、耐久性の高さはテンポ良く釣り楽しむために大切な要素の一つです。
夏場のフグ対策にもおすすめ
北海道や東北のロックフィッシュでは夏にかけて外道のフグがワームを噛みちぎってしまうシチュエーションが非常に多いです。プニイカは耐久性が高いため、フグの啄ばむようなバイトに対しても効果的で、ワームがボロボロになって釣りにならないという状況の切り札としても活躍しています。
ロックフィッシュ用ワームでは貴重な浮力を生かしたアクション
プニイカのエラストマー素材の恩恵は耐久性だけではありません。エラストマー素材は水の中で浮く高い浮力があるので、浮き上がりのアクションで魚の反応が得られるシチュエーションもあります。ロックフィッシュ専用ワームでは浮力のある素材を使ったワームが少ないので、使い方次第では大きな武器になります。
プニイカで釣れるロックフィッシュ
プニイカで釣れるロックフィッシュの一例を紹介します。イカが嫌いなロックフィッシュはいないんじゃないか?と思うほどたくさんの魚が釣れます。北海道や東北はもちろん、全国の海で活躍するワームになっています。
アイナメ
アイナメは北海道や東北ではロックフィッシュのメインターゲットとして人気を集めています。甲殻類や小魚をメインに捕食するイメージですが、イカが多いシチュエーションではイカもベイトとして捕食するようです。鷲谷さんはプニイカを使い大型のアイナメも釣り上げています。
クロソイ
クロソイはソイ類の中では全国的に狙える魚。魚食性の高い魚ですが、イカを好んで捕食すると言われており、私も釣り上げたクロソイがイカを吐き出した場面を見たことがあります。プニイカを初めて使う方にもぴったりのターゲットです。
ベッコウゾイ
ベッコウゾイはタケノコメバルとも呼ばれるソイの仲間。東北のロックフィッシュシーンでは人気のターゲットで、クロソイに比べると釣り上げる難易度が高めです。鷲谷さんはプニイカで良型のベッコウゾイも釣り上げており、ソイ類全般に効くことを証明しています。
カサゴ
カサゴは全国のフィールドで手軽に狙えるロックフィッシュです。他のロックフィッシュに比べるとサイズがやや小さめですが、プニイカでも充分狙えます。開発したルミカはプニイカのメインターゲットとして販売しています。
ハタ類
ハタ類は日本では関東より南側の地域で積極的に狙われているターゲットです。鷲谷さんのいる東北では釣ることができませんが、プニイカのターゲットとしてはキジハタやオオモンハタといったハタ類も面白そうです。九州を中心にロックフィッシュを楽しんでいる方はハタ類もターゲットに考えてみましょう。
フィールドスタッフが教えるプニイカの使い方
今回の取材ではルミカフィールドスタッフの鷲谷さんにプニイカの使い方を具体例を交えながらお聞きしました。イカをメインベイトとして捕食しているシチュエーションはもちろん、甲殻類パターンの定番であるホッグ系ワームのイメージで使ってみましょう。
プニイカ Xウイング 4inch
プニイカXウイングは大型のアイナメ、ソイ、ハタをターゲットにした専用モデル。オフセットフックを使ったセッティングであれば、ストラクチャーのきついフィールドにも柔軟に対応することができます。
プニイカXウイング4inchの鷲谷さんのおすすめの使い方
鷲谷さんのプニイカXウイング4inchの使い方は、テキサスリグを使ったリフト&フォールです。プニイカXウイングは浮力の高いワームであるため、ボトムに着底してから浮き上がる時間にバイトがでるシチュエーションもあります。そのため、フックサイズはあえて2種類を用意し、フックの大きさや太さで魚のコンディションに合わせて浮き上がりのスピードを調整するような使い方もできます。
はじめて使う方は重めのシンカーがおすすめ
プニイカXウイングは浮力があるので、軽めのシンカーだと底が取りにくく、使いにくく感じることがあるそうです。初めて使う方はそのフィールドの通常のセッティングよりもやや重めのシンカーを使ってみましょう。
近距離をメインとしたフィールド
プニイカXウイングは空気抵抗を受けやすく、遠投には不向きなワームです。鷲谷さんは近距離から中距離がメインになるゴロタ場といったフィールドをメインに使っているそうです。大型の魚を狙えるので磯ロックにも面白そうなワームです。
タックル情報
- ロッド:スミス ベイライナーボロン 76H
- リール:アブガルシア ビッグシューターコンパクト
- ライン:フロロカーボンライン 14〜16lb
- フックサイズ:オフセットフック 2/0〜3/0
- シンカーウエイト:テキサスリグシンカー 10〜28g
プニイカ ウェーブ 3inch
プニイカ ウェーブ 3inchはプニイカのアピール力を高めたモデル。Xウイングに比べるとサイズ感がコンパクトなので、近年のロックフィッシュシーンで人気を集めているロングスピンにもぴったりです。
プニイカ ウェーブ 3inchの鷲谷さんのおすすめの使い方
鷲谷さんはプニイカXウイング4inchと同じくリフト&フォールをベースに使っています。プニイカXウイングでバイトはでてもフックアップできないシチュエーションでは、サイズ感とシルエットを落としフォロー的な役割で活躍することも多いです。Xウイングに比べると浮力が少ないので、シンカーのセッティングはやや軽めになっています。
ロングスピンに活用
Xウイングに比べるとシルエットが小さいため、空気抵抗を受けにくくロングスピンにもおすすめのアイテム。ロングスピンで使う時は28〜42gまでの重めのシンカーウエイトを用意し、8ft以上のロングロッドに組み合わせてみましょう。
シチュエーションは漁港や防波堤にぴったり
プニイカのラインナップの中では漁港や防波堤といったシチュエーションで活躍します。ロッドはやや硬めのスピニングロッドを合わせ、ベースは7〜14gの軽めのシンカーのテキサスリグ、ラインは細めのPEラインになるので遠投力もしっかりとキープできます。漁港でのロックフィッシュではもっともベーシックに活躍できそうです。
タックル情報
- ロッド:ティクト アップセッター S832H
- リール:シマノ エクスセンス Ci4+ 3000MHG
- ライン:PEライン o.6〜0.8号
- フックサイズ:オフセットフック 1/0〜2/0
- シンカーウエイト:テキサスリグシンカー 7〜14g
- ロングスピンシンカーウエイト:テキサスリグシンカー 28〜42g
プニイカ 2inch
プニイカ 2inchはプニイカの中ではもっともサイズ感の小さいアイテムです。狙うターゲットのサイズ感もやや小さめになりますが、漁港で手軽にロックフィッシュを楽しみたいビギナーの方やプニイカをはじめて使う方にも扱いやすいです。
プニイカ 2inchの鷲谷さんのおすすめの使い方
鷲谷さんはジグヘッドリグを組み合わせて、漁港内で数釣りをしたいシチュエーションでプニイカ 2inchを活用しています。メバリング用のジグヘッドを組み合わせて、ボトムをとってからゆっくりとリーリングするイメージです。ボトムからリグが離れていると感じたら再び底を取り直し、ゆっくりリーリングを繰り返します。
ジグヘッドとの相性がとにかく良い
プニイカは根掛かりでロストしない限り、ワームが壊れにくいのでジグヘッドとの相性が抜群です。一つのジグヘッドで釣りが楽しめるので、仕事帰りの短時間釣行にはプニイカとジグヘッドがあればソイ、カサゴ、メバルといった幅広い魚種を狙えそうです。
タックル情報
- ロッド:ティクト インバイト 832H
- リール:シマノ ヴァンキッシュ 2500S
- ライン:PEライン 0.6号
- シンカーウエイト:ジグヘッド 2g〜5g
プニイカのマル秘セッティング
鷲谷さんはハイプレッシャーのロックフィッシュを攻略する切り札として、チヌバリを使ったセッティングでプニイカを使っています。オフセットフックではショートバイトでフックアップがし難いシチュエーションでは積極的に活用してみましょう。
テキサスリグのオフセットフックをチヌバリに変えるだけ
通常はオフセットフックが使われるテキサスリグやフリーリグですが、マル秘セッティングではフックをチヌバリに変えるだけでフックアップできる確率が上がるようです。シンカーウエイトは3g前後の軽量リグはもちろん、遠投で使用する1ozクラスでも快適に扱えます。プニイカはチヌバリでもボトムで浮き上がるため、その強みもしっかりと生かすことができます。
おすすめはプニイカ 2inchとチヌバリ 7〜9号
マル秘セッティングはプニイカの食わせ力やフックアップ率を上げる使い方なので、サイズ感の小さい2inchがおすすめです。フックはマスバリやバスフィッシング用のワッキーフックを流用することもできますが、鷲谷さんは太軸で刺さりが良いチヌバリを使っています。サイズは7〜9号がおすすめです。
プニイカの鷲谷さんのおすすめカラー
最後に鷲谷さんが推奨するプニイカのおすすめカラーを紹介します。イカといえば白のイメージが強いかもしれませんが、意外なカラーでも釣果実績があるそうです。プニイカのカラーに悩んでいる方はぜひ参考にしてみましょう。
パンプキン
パンプキンは鷲谷さんが一番気に入っているお気に入りのカラー。プニイカ Xウイングにしかラインナップされていないナチュラルカラーでロックフィッシュ全般に効く絶対外せないカラーです。甲殻類をイミテートしたホッグ系ワームに近い使い方でも面白そうなカラーです。
クリアホワイトUV
クリアホワイトUVは全シリーズで共通してラインナップされている定番のカラー。光量が落ちてくる夕まずめやナイトゲームといったローライトのシチュエーションに強く、イカにもっとも近いカラーです。鷲谷さんの釣果ではナイトロックでのクロソイ狙いでも活躍しています。
[af id=250]イエロー
イエローはプニイカとウェーブにラインナップされているカラー。鷲谷さんの中ではホワイトとパンプキンの中間といった位置付けのカラーで、パンプキンよりはハイアピールに、ホワイトよりはナチュラルにといった絶妙なシチュエーションをカバーできるカラーです。
プニイカで全国のロックフィッシュを攻略する
プニイカをロックフィッシュ用ワームとしては珍しい耐久性と浮力が魅力のアイテムです。初見では使いどころが難しいワームだと感じましたが、鷲谷さんとの取材の中でロックフィッシュ狙いの様々なシチュエーションで活躍するワームだと思いました。はじめてプニイカを使う方はリフト&フォールやリーリングといったロックフィッシュにおける定番の使い方にプニイカを当てはめて使ってみるのが釣果アップの近道になりそうです。