ロッドケースに入れておくと便利です。270cm、475cm、700cmの3タイプあります。特に見えるけど届かないという場合に有効です。
私はこれをリュックにぶら下げています。根掛かりしたときにランディングネットに付け変えるとルアー回収機になります。使いかたはこのクロ―部分にルアーを引っかけるのではなくルアー全体を引っ張ってフックを伸ばししてハズします。湖や河川、ロックでも使えます。
問題は回収できない場合です。スプーンやジグ、特にオモリなどの素材は鉛がほとんどですね。金属なのでいずれ自然に還ると思っているアングラーの方がほとんどだと思います。でも鉛って毒なのご存じですか?調べると結構出てきます。驚きなのは2021年にEU欧州化学物質庁で鉛(魚釣り用に販売・使用されるオモリとルアーの鉛)が規制提案され2023年からはEU諸国で規制適応されるそうです。この流れはたぶん日本にもくるでしょう。それほど有害とされる鉛は釣り具としての歴史が古く今もなお使用されています。
海や湖の底にいる貝類や海藻などが沈んだオモリ(鉛)が溶け出した海水を吸収します。それを捕食した魚などが人の口に入るとしたらとても関係がないとは言えません。鉛以外のオモリはあるのでしょうか?鉛と同じ比重の鉱物がなかなか無いんですよね。鉄は錆びて鉄分として溶け出すので自然には優しいかもしれませんが鉛と同じ重さだと約1.5倍の大きさが必要なのです。鉄製やタングステンのルアーも増えています。オモリも別の素材でできることを各メーカーに期待したいです。まずは鉛でできたオモリの使用を減らす努力が必要なのかもしれません。
一番の問題はラインとフックでしょうね。まずはラインです。最近PEラインが主流になってきましたね。その他にナイロン、フロロカーボンなどがあります。PEラインは糸なので自然に還るからエコだ!というアングラーがたまに見かけます。残念ながらPE=Polyethyleneの略です。ポリエチレン…結局ナイロンの化学合成繊維と同じなんです。フロロカーボンはポリフッ化ビニリデンという化合物でやはり化学合成繊維です。
結局自然分解されるものではないということで魚などの水中の生き物に絡みつき最悪死んでしまいます。しかもフックが付いたままのラインはもっとも危険です。特にトレブルフック(3つのフック)で返しのついたフック(バーブレスではない)は刺さったら人の手でも取るのが大変です。特にラインは自然に還る素材の繊維ができることをフィッシングメーカーに期待したいところです。フックはアングラーが選択できますので以下の取組みをしてみませんか?
私は写真のセットを常に腰に下げて釣りをしています。真ん中は100均で売っている携帯ロールごみ袋で簡単に袋を引き出せます。ラインの切れ端やランチのごみなどを入れます。そして右のお菓子などの袋止めクリップ。これも100均です。ごみ袋に入れるところまでは行うのですがそれを持ち運ぶことを皆さん忘れがちです。
よくごみ袋に入れてあるのがそのまま落ちていることがあります。多分ごみを集めたけど持ち帰るのを忘れたり落としたりしたのでしょう。残念ですが捨てたのと同じ結果です。ごみをポケットに入れるから大丈夫というアングラーがいますが帰ったらおそらく入っていません。どこかで落としているのです。家まで必ずごみを持ち帰る!どうしたら落とさず持ち帰れるか?いろいろ工夫してみましょう。
これは「他人のごみ」の話です。以前も記載していますが釣りって釣れない時間ありますよね。その釣れない時間はごみ拾いをすることにしています。最近はお湯を沸かしてコーヒーブレイクなんてお洒落なアングラーも増えました。でも先にゴミ拾いをしましょう。綺麗になった釣り場で飲むコーヒーの方が美味しいですよ。そして理由は分かりませんが私はゴミ拾いしたあと魚が釣れます。ごみ拾いすると釣れるよと言ってごみ拾い仲間を増やしています。きっと水の神様が見ているのでしょう。
2020年までに、海と沿岸の生態系に重大な悪い影響がでないように、回復力を高めることなどによって、持続的な管理や保護をおこなう。健全で生産的な海を実現できるように、海と沿岸の生態系を回復させるための取り組みをおこなう。
釣りで生態系を守るにはどうすればいいでしょうか?まずは外来種を移入しないということです。河川も湖の水は海に繋がっていますので河川や湖の生態系状況が大きく関ります。河川から降海し大きくなって河川へ遡上する魚がたくさんいます。外来種を河川や湖に移入(放流)することで生態系が崩れ遡上した魚の幼魚が食べ尽くされて回復できないほどの打撃を及ぼす可能性をお考え下さい。この河川や湖にバスが居たら釣り出来るから放流しよう!と安直に考えて行動してはいけません。しかも違法なんです。
環境省で定めている外来生物法をご存じない方は是非確認してください。そして魚の目線になってみてください。他人が勝手に知らないところに連れていってここに住めと放たれ外来種だといわれて駆除される、残酷すぎます。きちんと生きるべき場所で生かしてあげましょう。それが生態系を守ることになります。
環境省:外来生物法魚介類など水産資源を、種ごとの特ちょうを考えながら、少なくともその種の全体の数を減らさずに漁ができる最大のレベルにまで、できるだけ早く回復できるようにする。そのために、2020年までに、魚をとる量を効果的に制限し、魚のとりすぎ、法に反した漁業や破壊的な漁業などをなくし、科学的な管理計画を実施する
オフショアで釣りをするアングラーも増えています。釣船の場合は船長が漁港・漁協のルールを踏まえて魚の数であったりエリア、期間や時間を守って水産資源のことも理解して釣行させているので問題ありません。問題は密漁です。釣りで密漁なんてあるわけないと思っているアングラーの皆さん。特に最近増えたプレジャーボートでの釣りの方は今度行く釣りの魚種のエリアと時期は本当に大丈夫ですか?ルールを調べましたか?みんな釣っているからいいと思っていても逮捕されてからでは遅すぎます。
北海道で漁業権(遊漁料)が設定されていない海・河川・湖が多いので道外から来たアングラーがルール(法令)を知らず逮捕されて新聞に載ることがあります。これはほかの地域でも同じことが言えます。逮捕されてからルール(法令)や規則を知らなかったでは済まされません。大好きな釣りで人生を変えたくないですよね。アングラーなら知っておくべきルール(法令)・規則について水産庁の遊漁の部屋に詳しく出ています。必ず目を通しておきましょう。水産庁:遊漁の部屋
先日釣りをしない方へ釣りとSDGsについて聞いてみました。そもそも釣りをしなければいいのでは?と極論を言われました。確かに毎年のようにニュースで釣り人が海に転落や密漁、漁港が封鎖されて釣りが禁止になったなどを目にするので釣りをしない人からすると全く必要のないことに感じるんですね。逆に釣り人としてSDGsや自然界に対して貢献していることは何ですか?と聞かれてしまいました。SDGsや自然界に貢献していること…即答できたのはごみ拾いをしていることでした。あまりにも足りないですね。改めて何のために釣りをしているのだろうと考えさせられました。
どうすれば釣りを前向な趣味として未来へどのように変化していけばいいのでしょうか?釣り・フィッシングをするうえで何を取り組めば世間一般の人にご理解いただけるのでしょうか。少しずつ考えていきましょう。このままではSDGsのためにどんどん釣り場がなくなり釣りができなくなるかもしれません。特に密漁、漁港が封鎖されて釣りが禁止になった事件などは後が立ちません。深刻な問題なので少しお伝えします。
エゴ(エゴイズム)とは『自己の利益を重視し、他者の利益を軽視、無視する考え方』です。釣りで考えると自己の利益は釣果(釣りあげた魚)ですね。他者の利益も魚でしょうね。読み替えると『自分の釣果(魚)を重視し、他人の釣果(魚)を軽視、無視する考え方』となります。このエゴな考え方の人って残念ながら実際にいますよね。この真逆な考え方ではSDGsどころではありません。この行動を無くすためにはどうすればいいのでしょう?
答えは魚は全てリリースするもしくは持ち帰る数を制限する。これは自治体や漁協で既に行っている場所もあります。オフショアでのサケ・マスの持ち帰り制限(北海道)クロマグロ遊漁の規制(水産庁)などがあります。しかしほとんどの地域では無料で釣果の制限はありません。そのため『自分の釣果(魚)を重視し、他人の釣果(魚)を軽視、無視する考え方』が減らないのだと思います。大切なことなのでもう少し掘り下げます。
毎年秋が近づくと釣具屋にはサケ釣りコーナーが設置され各サケ釣りスポットにはアングラーがにぎわうサケ釣り。これだけ聞くと非常に人気な釣りと思われる方も多いと思います。でもそのサケの価値(イクラが採れる)ゆえに秋のサケ釣りのせいで釣りをやめたという人もいるほどマナーとモラルに欠けた人が多い釣りなんです。では実際の迷惑行為、犯罪行為のほんの一例をご紹介します。
毎年ニュースや新聞に載るほどの問題です。やはり有料で管理されないとマナーやモラルを守れないようですのでお金を支払ってサケ釣りをていただくしかないと思います。そうしないとサケ釣りをする場所が無くなります。タダだからいいとか誰も見ていないからいい、一人ぐらいならいいなんて全くいいはずがありません。そんなことまでして盗ったイクラを子供や家族に食べさせてうれしいですか?アングラーとしてはもちろん日本人として非常に恥ずかしいことです。W杯で素晴らしいと称賛された日本人とは違う人なんでしょうか。
このサケ釣りの状態を見たら確かにそう思います。他の釣りでも同じようなことが少なからずあると思います。『釣りをやめれば?』と言われないように未来の釣りを守るためにもアングラーはSDGsに貢献していかなければなりません。そして漁港・漁師の方々はもちろん水産関連の方々や一般の方から釣り人がいるお陰で漁港や海が綺麗になったと言われるようなりたいものです。『自身の得を優先せず自然へ貢献する行動が重要』に変えていきましょう!
ルアーをロストして水中にそのまま放置して帰るとごみになります。拾いやすい浅い場所で釣りをすることは難しいと思いますので根掛かりしずらい場所や根掛かりしないように釣りをすることは可能だと思います。実際に深さや地形が分からないポイントでのテクニックです。方法はルアーやジグにフックを付けないでキャストしカウントしながら底まで落とします。キャスト方向によってどのぐらいの深さがあるのかを把握します。次にフックのついたルアーで釣りを始めます。深さを知ることが出来たのでカウントしながら底に着かないように手前でリーリングし始めればほぼ根掛かりしません。是非お試しください。
釣りは魚の口に針をかけて釣ります。確かに傷つけてしまいます。これは釣りをしている以上避けられません。でもきちんとリリースすれば魚は生き続けます。でもリリース後その魚は本当に生存しているのでしょうか?正しいリリースの方法を知らずフックを外してただ逃がしただけになっていると生存率が下がります。リリース後の生存率を上げるために以下のリリーステクニックを身に付けてください。
本当に格好の良いアングラーはだれも見ていなくても自分のごみは持って帰ります。そして魚はきちんとリリースしています。理由は『また釣りがしたいから』です。考えてみれば当たり前のことなんです。釣りは自然と自分の勝負ですからその自然を壊してはいけません。最後までお読みいただいたアングラーの皆さんはカッコイイ素晴らしいアングラーだと思います。最後にお願いです。一部の心無いアングラーへの注意喚起そして見本となる行動をこれからも実行し続けてください。それが真のアングラーのSDGsだと思います。最近はSNSでタイムリーに情報をアップできる時代です。悪質な行為をスマホ撮影しSNSでの注意・警告している方が増え警察や水産庁、保健所、漁協の方々も目にしています。釣りで罪を犯す前にルールとモラルを理解してもらうこと。そして自然と魚にやさしくすると良い釣果に恵まれます。釣りをもっと楽しんでもらえるようにSDGsを推進していきましょう。
ごみ回収を推進する活動を行っているメーカーもあります。是非グループで申し込んでみましょう!
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