エギングリールにはどんなリールを選ぶべき?注目すべき点を解説!
作成:2022.06.27更新:2022.10.03
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イカの王様アオリイカ。非常に食味が良く高価格で流通しているアオリイカですが、そんなアオリイカを日本古来のルアー「餌木」で狙うのがエギングです。エギングに使えるリールは各メーカーから様々なものが発売されていますが、どれを選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか?今回はエギング用のリールを選ぶうえで注目すべきポイントを解説しますのでぜひ参考にして下さい!
エギングリールを選ぶうえで注目するべき重要な2つのポイント
エギングリールを選ぶときに注目するべきポイントはサイズとギア比の2つです。
リールのサイズ
エギング用リールは2500番~3000番(シマノはC3000)を選べば間違いありません。耐久性や軽さ、糸巻き量を考慮するとこれ以外の選択肢はありません。
エギングリールのギア比
以前書いたアジングリールの記事の復習です。説明する内容は同じですが、読んでいない方の為にもう一度解説しますね。
リールのギア比はノーマルギアを基準として、それよりも巻き取りスピードが速いハイギア(H・HG)、それよりもっと速いエクストラハイギア(XH・XG)、ノーマルギアより巻き取りスピードが遅いパワーギア(P・PG)があります。エギングではノーマルギア・ハイギア・エクストラハイギアが使われますが、まず最初の1台はクセがないノーマルギアを選ぶことをおすすめします。
エギングでは糸ふけ処理を素早く行う為にハイギアが良いと言われていますが、個人的には反対です。なぜかと言うとハイギアだとジャークの時に巻きすぎてしまってエギ本来の動きを出せなかったり、動かしすぎてしまって攻め方が雑になってしまうからです。釣果への繋がりを考えると「糸ふけの回収が楽」だというメリットよりもデメリットの方が圧倒的に大きいですよね?ハイギアの特性を理解したうえで釣りの構成を組み立てることが出来る方もいらっしゃいますし、ロングロッドの場合だとハイギアが有効な場面も一部ありますが、それはそのレベルに達してからの話だと思うのでまずはノーマルギアをおすすめします。
ノーマルギアの特徴
- 巻き取りスピードが速すぎず遅すぎず扱いやすい
- パワー・巻き感度・巻き取りスピード・耐久性のバランスが良い
ハイギアの特徴
- 巻き取りスピードが速い
- 巻き感度が良い
- ギアの耐久性・パワーが低い
エギングリールに備わっていた方が良い性能
上で紹介した2つほど重要ではありませんがエギング用のリールに備わっていた方が良い性能を解説します。
軽さよりも強度を重視したほうが良い
「エギングは激しくタックルを振り回す釣りなので軽い方が疲れないから軽いリールがおすすめ」この話はよく聞く話です。これは間違いではないのですが、この話をする方ってエギングの特徴の1つである「エギングは激しくタックルを振り回す釣り」しか見えていないんですよね。僕はエギングのもう1つの特徴として「エギングはタックルのサイズ・パワーの割にタックルに掛かる負荷が異様に大きい釣り」というのを挙げます。
あんな抵抗の大きなルアー(エギ)を他の釣りには類を見ないレベルのスピードでロッドをシャクって動かすわけですから、[エギの抵抗×ロッドを動かすスピード]でタックルにはとてつもない負荷が掛かっています。もちろんドラグの設定や糸ふけの使い方、ジャークの構成などでタックルに掛かる負荷は下げられますが、基本的にエギングと言う釣りはタックルに大きな負荷が掛かる釣りです。
週に1回程度、それほどガチガチの釣りはしないという方であれば気にする必要はありませんが、頻繁に釣りに行かれる方やドラグ固めで釣りをする方だと耐久性を重視したリール選択をしないとリールが持ちません。僕は今は年に数回しかエギングに行くことはありませんが、超軽量リールだと僕の釣りだとすぐにガタが来ます。
最終的に軽さを取るのか、耐久性を取るのかは人次第ではありますが、僕は耐久性重視の選択をすることをおすすめします。
メーカーは気にしなくて良し
メーカーについて特に初心者は気にする方が多いし、論争が起こることも多いのですがどこのメーカーが良いのかを考えることは大きな意味はありません。ダイワでもシマノでもアブガルシアでも好きなメーカーのリールを使えばOKです。メーカーによって特色はありますがどのメーカーが良い・悪いという問題ではなく自分に合うか合わないかの問題です。僕は持っているリールは1台を除きシマノです。
5,000円以上で選ぶべし
エギングに使うリールは5,000円以上も物から選びましょう。耐久性やトラブルの少なさなどの性能が最低限備わるのがそのぐらいの価格からだからです。国内大手2社のリールを挙げるならシマノならセドナ以上、ダイワならクレスト以上です。このクラスだと十分にエギングを楽しめる性能を持っています。という話をした後にこんなことを言うのもアレですが、シマノのシエナ(3,000円台)が触った感じ「使えなくはなさそう」な感触はありました。自信を持っておすすめすることは出来ませんが・・・
シングルハンドルとダブルハンドル
エギングで使われるリールにはシングルハンドルとダブルハンドルがあります。どちらが良いのかを決めることは出来ませんが、個人的に好きなのはシングルハンドルです。両者の特徴を簡単に説明します。
重量面での違い
当たり前ですが、ハンドルノブが1個しかないシングルハンドルの方が軽いです。
巻き上げパワーの違い
純正ハンドルの場合はシングルハンドルの方が巻き上げパワーは強いです。シングルハンドルの方がハンドル軸からハンドルノブまでの距離が長いからです。
バランスの違い
ダブルハンドルの方がバランスが良いです。シングルハンドルの場合、軸心から見て片側だけにハンドルノブがあるので片側だけ重くなりますが、ダブルハンドルは両方に均等に重さがあるのでバランスが良いです。このことがもたらすメリットとしては喰わせるために非常に重要なエギのフォール中にハンドルが勝手に回転しないことでエギに不自然な動きを与えないことです。
価格の違い
シングルハンドルの方が少しですが安価です。(シマノのサハラで500円差、ステラで2,300円差)
流用性の違い
シングルハンドルの方が流用性が高いです。ダブルハンドルはエギングではメリットがありますが、他の釣りではメリットが小さいです。シーバスやフラットフィッシュ、ショアジギングなどに向いたリールダブルハンドルのリールが殆どないのが良い証拠ですね。僕が感じた1番のデメリットは握っていない方のハンドルノブが衣服を巻き込むことがたびたび発生したことです。めっちゃストレスです。
僕はどの釣りも専用タックルで固定しておらず、その場その時に応じてロッドとリールの組み合わせを変えて色んな釣りに対応しているので、流用性の違いと言うのは大きなポイントです。
おすすめのエギングリール
サハラ2500
2022年新製品です。サハラと言えば入門者御用達の低価格リールですが、2011年時点では3ランク上のバイオマスター(現ストラディック)以上のリールにしか搭載されていなかったねじ込み式ハンドルが遂にこのクラスのリールにも搭載されました。更にサイレントドライブやXシップまで搭載されています。初心者の方はこれを聞いても何が何だか訳が分からないと思いますが、とにかく凄いって事です。これから釣りを始める方からすればこの価格のリールはこれだけの性能を備えていることが当たり前になるのでしょうが、僕から言わせるとこの価格でこの性能のリールで釣りを始められるなんてうらやましい限りです。
ストラディック2500S
2万円前後の価格でありながら、ロングストロークスプール・マイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブなどシマノ最先端のテクノロジーが盛り込まれた超ハイコストパフォーマンスなリールです。アルミボディであるがストラディックの大きなポイントで、巻き心地や剛性に大きな影響を与えています。下位機種のアルテグラはもちろん、上位機種のヴァンフォードと比べても巻き心地に高級感があります。中価格帯のリールですが非常に完成度が高く、一度買うと長く相棒として使えるポテンシャルを持ったリールです。
ツインパワー2500S
ステラ譲りの力強く滑らかな巻き心地が魅力的です。現行モデル20ツインパワーは、従来モデルに比べ大幅に軽量化されエギングでも活躍できるようになりました。最大の特徴であるメタルローターは高負荷時でもたわまない剛性の高さが魅力的で、巻き上げパワーは同サイズのスピニングリールではトップクラスです。ボディ・ローターが高剛性の金属であることからシャクリの際にガタつかないので非常に快適です。