エメラルダスの現行エギ4種類を解説!種類ごとの使い分けが一目で分かる
作成:2022.05.25更新:2022.10.03
ダイワ公式サイト「エメラルダス ステイ タイプS RV」
目次
エギだけでなくロッドやリール、ラインなど幅広く展開し、多くのエギンガーから支持を集めているエメラルダスシリーズ。もちろんエギも非常にクオリティが高く、使いこなせれば即戦力となる性能を持っています。
しかし、エメラルダスのエギは種類が多く、エギング初心者の方や他のエギを愛用している方には、それぞれの特徴が分かりにくいのも事実です。そこで今回は、エメラルダスの現行エギの種類とそれぞれの使い分けについて解説していきます。
エメラルダスの現行エギ4種類
エメラルダス ステイ(RV・typeS)
まずはエメラルダス ステイ。こちらはダート系のエギと異なり、フォールのアピールを重視したエギです。後述するダートⅡやピークよりも少し幅が広く、ぼてっとしたボディ設計になっています。
ヘッド部分にはスタビライザーが装着されており、しっかりと水を噛みながらフォールしてイカを誘います。加えて高重量になっているため、遠くのポイントまでエギをキャストすることが可能です。
ダート系のエギではイカの反応が渋いとき、流れが速くエギの姿勢が安定しないとき等に効果を発揮します。ただし、エメラルダス ステイを効果的に使用するには、ダート系とは異なるアクションが必要です。
ダート系の横に跳ねさせるような動きではなく、巻きジャクリで水の抵抗をしっかり感じながら直線的に動かします。これにより、スタビライザーと幅のあるボディが、強い波動を作り出してイカを誘います。
ラトルタイプやシャロータイプもラインナップされているので、エメラルダス ステイだけでも幅広く変化を作ることができます。
エメラルダス ダートⅡ(typeS・typeSS)
エメラルダス ダートⅡは、前作のエメラルダス ダートをアップデートした、よりダートに特化したエギです。ハイスキュードシンカーと呼ばれる船舶力学を応用した設計のシンカーを搭載し、全体的に細身なボディデザインに。これにより、簡単にシャープなダートができるようになっています。
エメラルダス ダートⅡは発売から既に数年経過していますが、未だ多くのエギンガーから熱い信頼が寄せられているエギです。ラトルタイプはラインナップされていませんが、他のシリーズと違い、スーパーシャロータイプがラインナップされています。シャロータイプならボトムまでエギを沈められない状況でも、十分にフォール時間をかせぐことができるため、水深1mを切るようなシャローエリアや春の藻場攻略に最適です。
エメラルダス ピーク(RV)
エメラルダス ピークは、ダートⅡを更に進化させ、ダートだけでなくフォールにも磨きをかけた性能バランスの良いエギです。エメラルダス ダートⅡよりも大きめのシンカーが装着され、飛距離とフォールの安定性が向上しています。
従来のダート系では、潮の速いエリアでどうしてもエギの動きが安定せず、イメージ通りのシャクリができない、狙ったコースを通すことができないということが起こっていました。ダートしやすさを重視すると、ボディを細くしたり、水を噛まない形状のシンカーを採用する必要があります。そのため水の抵抗を受けづらい設計になってしまい、多くのダート系はフォールの安定性を欠いてしまうのです。
エメラルダス ピークはシンカーが大きくなったことで、ダートしながらもしっかりと水を噛み、流れのあるエリアでも安定したフォール姿勢を保ちます。バックドリフト釣法にも最適です。
アピール力の高いラトルタイプもラインナップされており、釣り場に到着して1投目やランガンのサーチ用のエギとして活躍します。飛距離、ダート、フォール、ドリフトといった基本性能が非常に高いエギになっているため、まずはこのエギを基準に組み立てていくと良いでしょう。
エメラルダス ヌード
最後はエメラルダス ヌードです。こちらは布の無いボディが特徴のエギとなっており、ダートアクションを得意としています。むき出しのヌードボディを採用することで、布の分の水中抵抗が無くなり、通常のダート系よりも更に鋭く幅のあるダートが可能に。ラインアイがヘッド上部に移動されている点も、このダートに寄与しています。
また、跳ね上げアクションが他のシリーズよりも低めに設定されており、大きくダートしながらも一定のレンジをキープしたシャクリが可能です。他のエギでは捕食スイッチが入らないスレイカに対して、効果的に使えます。
エメラルダスのエギ、種類ごとの使い分け
最後にエメラルダスシリーズのエギについて、種類ごとの使い分け方をまとめます。初めてエメラルダスのエギを使う方は、是非参考にしてください。ただしあくまで一例なので、状況に応じてご自身で工夫されることをおすすめします。
エメラルダス ステイ
非ダート系のフォールで魅せるエギ。飛距離とフォールの安定性に優れ、アクション・フォール共にしっかりと水を噛む。ダート系と異なり、巻きジャクリでのアクションが有効。
- 潮の流れが速い
- ディープエリアでエギが十分にダートしない
- ダート系エギの反応が悪い
エメラルダス ダートⅡ
その名の通りダートしやすいエギ。シャロータイプ、スーパーシャロータイプがラインナップされており、イカに対してエギをじっくり見せたいときに有効。
- 流れが比較的緩い
- ダートの動きに反応が良い
- シャローエリアでフォール時間が取れない
エメラルダス ピーク
エメラルダス ダートⅡの進化系。ダートさせやすく、フォールも優秀。シリーズで最も性能のバランスに優れるので、このエギを基準として釣りを展開すると効果的。
- イカの反応を見るためのサーチエギとして使う
- 初めてのポイントで、効率よくランガンしたい
- ダート系に反応するが、潮が速くフォールが安定しない
- バックドリフトで遠くのポイントを探りたい
エメラルダス ヌード
むき出しのボディで、鋭く幅の広いダートが可能。一般的なダート系では抱かないとき、変化球として入れてみる。
- ダート系でイカのスイッチが入り切らない
- 活性の高いイカだけを効率よく釣りたい
- 狭いレンジをキープして探りたい
エメラルダスのエギを使いこなせれば、どんな状況にも対応できる
今回はエメラルダスの現行エギについて、その特徴や使い分け方法を解説しました。エメラルダスのエギには、王道のダート系からフォールで食わせるタイプのエギまで、幅広くラインナップされています。使いこなすにはそれなりに釣行を重ねる必要がありますが、全て使いこなすことができれば、どんな状況でも穴のないエギングが可能になります。
どのメーカーのエギでも同じですが、性能を100%引き出すためには、意識的にそのエギだけを使い込む必要があります。これからエメラルダスのエギを使ってみたいと考えている方は、ボロボロになるまでエギを使い込んで、是非自分の物にしてください。
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