初心者のための失敗しないエギングリールの選び方解説!
作成:2022.03.01更新:2022.10.03
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イカの王様アオリイカ。非常に食味が良く高価格で流通しているアオリイカですが、そんなアオリイカを日本古来のルアー「餌木」で狙うのがエギングです。エギングに使えるリールは各メーカーから様々なものが発売されていますが、どれを選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか?今回は初心者の方向けにエギングリールの選び方を解説しますのでぜひ参考にしてください。
エギングリールを選ぶうえで大切なポイント
エギング用のリールを選ぶうえで大切なポイントを解説します。
サイズは2500番~3000番
選ぶリールはスピニングリールの2500番~3000番です。これよりも小さければパワー不足、ラインが必要量巻けないなどの不具合があり、大きければ重い、糸巻きスピードが速すぎるなどの不具合が出ます。
強度
エギングはリールへの負荷が非常に大きな釣りです。したがってリールには激しいジャークにも耐えられる強度が必要です。可能であれば金属ボディのリールが望ましいですが、そうなると確実に10,000円は超えてくるので初心者の方がいきなり手を出すのは難しいかもしれません。その場合は5,000円以上のシマノのリールの中で選びましょう。
軽さ
強度と反比例するところですが、エギングはタックルを激しく振り回す釣りなのでリールは軽いに越したことはありません。ただし強度と軽さなら優先すべきは強度です。15,000円以上のリールであれば何を選んでも問題ありません。
ギア比
エギングで使われるギアはノーマルギアかハイギアであることが殆どです。エギングはラインスラック(糸ふけ)が出やすい釣りなので、素早く糸ふけを回収できるハイギアがおすすめです!と言えばそれっぽい説明になりますが、僕がおすすめするのはノーマルギアです。エギングに限らずハイギア全盛の時代なのでエギングにノーマルギアを使う方は減ってきているように感じますが、それでもおすすめはノーマルギアです。
リールの番手表記にHG・XG・H・XHなどのアルファベットが入る場合は巻き取りスピードが速いもの(ハイギア)、PG・Pなどのアルファベットが入る場合は巻き取りスピードが遅いもの(パワーギア・ローギア)です。これらの表記がなければ巻き取りスピードが中間のもの(ノーマルギア)です。数字の後ろにSやMなどのアルファベットが入るリールがたくさんありますが、これはスプールの深さを示すものなのでギアには関係ありません。
ハイギアのメリットは糸ふけが早く回収できることや巻き感度が良いことですが、エギングはリールを巻いて誘う釣りではないですし、巻き取りスピードが速すぎることで、細かい誘いを入れたいときに巻きすぎてしまいエギが動かない、誘いが雑になるというデメリットがあります。圧倒的にメリットよりもデメリットの方が大きいのです。
ハンドル
エギングに使われるリールのハンドルにはシングルハンドルとダブルハンドルがあります。それぞれの違いを解説します。
シングルハンドル | ダブルハンドル | |
軽さ | ○ | △ |
パワー | ○ | △ |
巻き感度 | △ | ○ |
バランス | △ | ○ |
価格 | ○ | △ |
流用性 | ○ | × |
重量面での違い
当たり前ですが、ハンドルノブが1個しかないシングルハンドルの方が軽いです。
巻き上げパワーの違い
純正ハンドルの場合はシングルハンドルの方が巻き上げパワーは強いです。シングルハンドルの方がハンドル軸からハンドルノブまでの距離が長いからです。
バランスの違い
ダブルハンドルの方がバランスが良いです。シングルハンドルの場合、軸心から見て片側だけにハンドルノブがあるので片側だけ重くなりますが、ダブルハンドルは両方に均等に重さがあるのでバランスが良いです。このことがもたらすメリットとしては喰わせるために非常に重要なエギのフォール中にハンドルが勝手に回転しないことでエギに不自然な動きを与えないことです。
価格の違い
シングルハンドルの方が少しですが安価です。(シマノのサハラで500円差、ステラで2300円差)
流用性の違い
シングルハンドルの方が流用性が高いです。ダブルハンドルはエギングではメリットがありますが、他の釣りではメリットが小さいです。シーバスやフラットフィッシュ、ショアジギングなどに向いたリールダブルハンドルのリールが殆どないのが良い証拠ですね。僕が感じた1番のデメリットは握っていない方のハンドルノブが衣服を巻き込むことがたびたび発生したことです。めっちゃストレスです。
選ぶべきエギングリールまとめ
ここまでしっかり読んでいれば、エギングにはどんなリールが向いているのか分かると思います。理解できた方はこれからどのリールを選ぶか悩んでください。これも楽しい時間です。しかしよく分からなかった方もいると思うのでそんな方の為に超分かりやすく言い切ってしまいます。初心者が選ぶべきエギング用リールは5,000円以上のシマノのリールでサイズは2500かC3000、シングルハンドルです。
おすすめのエギングリール
サハラ2500(シマノ)
2022年新製品です。サハラと言えば入門者御用達の低価格リールですが、2011年時点では3ランク上のバイオマスター(現ストラディック)以上のリールにしか搭載されていなかったねじ込み式ハンドルが遂にこのクラスのリールにも搭載されました。更にサイレントドライブやXシップまで搭載されています。初心者の方はこれを聞いても何が何だか訳が分からないと思いますが、とにかく凄いって事です。これから釣りを始める方からすればこの価格のリールはこれだけの性能を備えていることが当たり前になるのでしょうが、僕から言わせるとこの価格でこの性能のリールで釣りを始められるなんてうらやましい限りです。
アルテグラ2500(シマノ)
最新のテクノロジーが一通り搭載されている超コスパが高いリールです。普通に買えば15000円程度だと思いますが、供給が追い付いていないことからか?インターネット上では2万円以上で売られているものばかりが残っていますね。これはおかしいので買わないでおきましょう。変に高額で売られていることがこのリールの優秀さを物語っていますね。
ヴァンフォード2500S(シマノ)
軽さだけならハイエンドレベルです。非常に軽量で巻き心地、レスポンスも良好、非常に優秀なリールです。上級者がガチで使うには物足りませんがそうでないならもうこれ以上のリールは必要ないでしょう。