アジングリールはどんなリールを選ぶべき?注目すべき点を解説!
作成:2022.04.18更新:2022.04.18

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近年、人気が急上昇しているアジング。比較的安全な場所で狙うことが出来、状況が良い時であれば初心者でも簡単に釣果を上げることが出来るのが人気の理由でしょう。その反面、難しい時は上級者でもボウズもあり得るほど難易度が高く、極めようとすれば知識やテクニックはもちろんですが道具にもこだわる必要が出てきます。
今回はアジングに使うリールの話。アジングに使用可能なリールはたくさんありますが、多すぎて何を選べば良いのか分からない方も多いのではないでしょうか?今回はアジング用のリールを選ぶうえで注目すべきポイントと考え方を解説しますのでぜひ参考にして下さい!
アジング用リールを選ぶときは汎用性を求めてはいけない
まずはアジングリールを選ぶときの考え方を解説します。見出しそのままですが、アジング用のリールを選ぶときは汎用性を求めてはいけません。これはロッドやラインにも同じことが言えます。「色々な釣りに使いたいから汎用性の高いリールを選ぶ」これは初心者がやりがちなミスです。アジングは釣りの中でもトップクラスに道具の質が釣果に影響するので、アジングに特化した道具を選ぶべきです。もちろん汎用性の高いリールでもアジを釣ることは出来ますが、確実に釣果は落ちますし上達も遅くなります。
恐らくこんな事を言うのは僕ぐらいです。あなたの周りの釣りをしている知り合いや釣具屋の店員さんに聞いても99%の方は「まずは色々な釣りに使えるものを選ぶべき」と言われるでしょう。それでも僕が「最初からアジングに特化したリールを選ぶべき」と言い続けるのは過去の自分の経験があるからです。決して楽しいだけではない、辛い経験も悔しい経験もして、それでも逃げずにアジングと向き合い続けて今のレベルまで来たから言えるのです。
アジングリールを選ぶうえで注目するべき重要な2つのポイント
アジングリールを選ぶときに注目するべきポイントはサイズとギア比の2つです。
リールのサイズ
アジング用リールはジグヘッド単体用なら1000番~2000番(シマノはC2000)、キャロ・フロート用なら2500番を選びましょう。
相手はアジ、パワーは必要ないので小型化して軽くするのが狙いです。
アジングリールのギア比
リールのギア比はノーマルギアを基準として、それよりも巻き取りスピードが速いハイギア(H・HG)、それよりもっと速いエクストラハイギア(XH・XG)、ノーマルギアより巻き取りスピードが遅いパワーギア(P・PG)があります。アジングではノーマルギア・ハイギア・パワーギアが使われますが、まず最初の1台はクセがないノーマルギアを選ぶことをおすすめします。
ノーマルギアの特徴

- 巻き取りスピードが速すぎず遅すぎず扱いやすい
- パワー・巻き感度・巻き取りスピード・耐久性のバランスが良い
ハイギアの特徴

- 巻き取りスピードが速い
- 巻き感度が良い
- ギアの耐久性・パワーが低い
パワーギアの特徴

- 巻き取りスピードが遅い
- 巻き感度が低い
- ギアの耐久性・パワーが高い
アジングリールに備わっていた方が良い性能
上で紹介した2つほど重要ではありませんがアジング用のリールに備わっていた方が良い性能を解説します。
リールは軽い方が良い
アジングにおいてはリールは軽い方が良いです。リールが軽くなればパワー・剛性ダウンなどのデメリットも生まれますが、アジングにおいてはそのデメリットよりも軽さによるメリットの方が遥かに大きいです。候補の中で最も軽いリールを選べば良いと言っても過言ではありません。
ドラグ性能が高いものが良い

極細ラインを使うアジングではドラグ性能が高いに越したことはありません。しかしドラグ性能は重量やサイズのように数値で表すことが出来ないのでイマイチよく分からないと思います。ドラグ性能は現状であればダイワ・シマノの5,000円以上のリールであれば問題ありません。逆にワゴンなどに山積みになっている激安リールはアウトです。更にドラグ性能が高いものを求めるならシマノのリジッドサポートドラグが搭載されているリールがおすすめです。僕はダイワのATDドラグ搭載のリールやアブガルシアのカーボンマトリックスドラグが搭載されたリールも使ったことがありますが、滑り出しの滑らかさだけで言うのであればシマノのリジッドサポートドラグに勝てるドラグはありません。
メーカーは好きなところでOK

メーカーについて特に初心者は気にする方が多いし、論争が起こることも多いのですがどこのメーカーが良いのかを考えることは大きな意味はありません。ダイワでもシマノでもアブガルシアでも好きなメーカーのリールを使えばOKです。メーカーによって特色はありますがどのメーカーが良い・悪いという問題ではなく自分に合うか合わないかの問題です。僕は持っているリールは1台を除きシマノです。
おすすめのアジングリールをご紹介!
レガリスLT1000S(ダイワ)
レガリスはダイワの低価格帯のリールで、非常に安価でありコストパフォーマンスが高いことから入門者を中心に人気があります。LTコンセプトをもとに作られた18レガリスは、2000番以下のモデルで200gを切るほどの軽量に仕上げられています。価格を考えれば非常に軽量であることと、レスポンスの良さは、ダイワに所属していないプロも絶賛するほどの性能を持っています。アジングに使用するリールとしては、クラス最強と言っても過言ではないでしょう。
アルテグラC2000S(シマノ)
21アルテグラはロングストロークスプール・マイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブなど、上位機種にしか搭載されていなかったシマノ最先端のテクノロジーが盛り込まれ、更にボディにはCI4+が採用されたことにより前作よりも軽量化されました。軽量化により操作性が高まったことはもちろん、ロングストロークスプールによる飛距離の向上やマイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブによる巻きの滑らかさとノイズの無さなど実釣性能が大幅に向上した21アルテグラは初心者からステップアップしたい方向けの非常にコストパフォーマンスに優れたリールです。
ヴァンフォードC2000S(シマノ)
自重は驚異の150g。ボディとローターがカーボン系素材のCI4+で作られていることが軽量化の大きな要因です。マグナムライトローターが搭載されているので非常にレスポンスが良く、またロングストロークスプールによる飛距離のやマイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブによる巻きの滑らかさとノイズの無さなど実釣性能が高く快適に使える非常にアジング向きのリールです。
Revo MGXtreme1000S(アブガルシア)
マグネシウムボディ・CMgローター・Duracarbon ™ハンドルによる自重の軽さとレスポンスの良さが特徴です。ボディとローターにマグネシウムが採用されていることにより、抜群の感度を誇ります。巻き心地は決して良いとは言えませんが、巻き感度が非常に高いので水中から得られる情報量は非常に多く、まさに魚を釣るための性能に特化したリールとなっています。カーボンマトリックスドラグによる粘り強いドラグ性能も魅力的。必要な分はしっかり滑りますがギリギリまで粘り、タメを作ってくれるドラグ性能はカーボンマトリックスドラグならではです。巻き心地が良くないので良い評価はされにくいですが、本質をきっちり見極められるアングラーならRevo MGXtreamの良さを最大限引き出せるでしょう。
ヴァンキッシュC2000S(シマノ)
圧倒的な軽さが特徴のクイックレスポンスシリーズ最高峰のリールです。ロングストロークスプールによる飛距離、マイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブによる巻きの滑らかさとノイズの少なさ、マグナムライトローターによるレスポンスの良さ、リジッドサポートドラグによるドラグの滑り出しの良さなどアジングに使うにおいて全く不便の無い性能です。ヴァンキッシュはアジング使用時において世界最高のリールです。