アオリイカ・コウイカ徹底解説!外道のイカも実は美味しい?

作成:2022.02.28更新:2022.02.28

アオリイカとコウイカの比較

エギング定番のターゲットといえばアオリイカ!イカの王様とも呼ばれ、最も美味しいイカとされています。しかし外道と呼ばれるイカの中にも、美味しいイカがいるのをご存知ですか?

今回は外道の中でもポピュラーなコウイカと、アオリイカの違いについて徹底解説していきます!

アオリイカ・コウイカの主な違い

それでは早速、アオリイカとコウイカの違いについて説明していきます。同じイカの仲間ですが、それぞれ変わった特徴を持っています。初心者の方は、「アオリイカが釣れた!」と喜んでいたら実はコウイカだった…なんてこともあるので目を通しておきましょう。といっても、落ち込む必要は全くありません!

エギングの定番アオリイカ

ヴァンフォードc3000で釣ったアオリイカ

「エギングといえばやっぱりアオリイカ!」という方も多いのではないでしょうか。狙って釣る面白さ・ゲーム性の高さはもちろんですし、味も抜群。地域によっては1年中狙える人気ターゲットです。アオリイカは大型のもので3kgを優に超え、強い引きで釣り人を魅了します。

最も特徴的なのは、名前の由来にもなっている大きいヒレ(エンペラ)です。ヤリイカやケンサキイカなど、魚屋さんでもよく目にするイカと違い、胴全体を覆うようにエンペラが広がっています。これを馬具の障泥(あおり)に例え、アオリイカと呼ばれるようになったといわれています。コウイカの場合は胴全体にエンペラがあるものの、幅が小さいのが特徴です。

またコウイカよりも遊泳力が高く、表層から中層、ボトムまで様々なレンジで釣れることがあります。そのためエギングでは、状況に応じて狙うレンジを変え、どこにアオリイカが居るのかを探る必要があるのです。これもエギングの面白さの1つと言えるでしょう。

コウイカは外道?

 コウイカ

コウイカは、アオリイカを狙っていると稀に釣れることがあるイカです。アオリイカに比べて引きが弱く、一切引かないことも多いため、ヒットした際はまるで岩が上がってくるような感覚になります。アオリイカのようにスリリングなやり取りができず、エギンガーには外道として少しガッカリされる存在です。

おまけに別名「スミイカ」と呼ばれ、大量の濃い墨を吐き出します。アオリイカの墨と異なり、コウイカの墨は服につくと全くとれません

コウイカは基本的にボトムから離れずじっとしており、弱った魚や甲殻類を捕食しています。足が短くエンペラも小さいため、アオリイカのように素早い動きで餌を捕ることはありません。ゆっくりと近づいて抱き込むような捕り方をします。

エギンガーからは敬遠されがちなコウイカですが、エギング中にコウイカが釣れるということは、裏を返せばボトムがしっかり取れている証拠になります。エギングでは、エギをボトムまで落とすことが基本です。初心者の方はボトムが取れていないことも多いため、むしろ上達していると思って良いでしょう。

アオリイカ・コウイカの見分け方

次の項目では、アオリイカとコウイカの見分け方について解説していきます。アオリイカとコウイカを見分けるのは比較的簡単ですが、どちらもいくつか種類があるので、詳しく知りたい方は是非読んでください。

アオリイカは主に2種類

前の項目でも触れた大きなエンペラや、長い足がアオリイカの特徴です。そのアオリイカの中にも大きく分けて3種類ほどのイカが存在します。

アオリイカ(シロイカ型)

アオリイカとして最も広く分布しているのが、シロイカ型と呼ばれるアオリイカです。名前の通り体色が白く、オスは最大で3kgほどに成長します。普段釣れるアオリイカのほとんどを占めています。

アオリイカ(アカイカ型)

アカイカ型は、沖縄や鹿児島、長崎の五島列島といった暖かい潮が流れる海域に分布するアオリイカです。こちらは最大で5・6kgまで成長する大型のアオリイカで、多くのエギンガーの夢となっています。シロイカ型に比べて深場に生息し、100m近い深度まで潜ることもあります。

クワイカ

こちらは沖縄などの暖かい地域に分布する小型のアオリイカです。大きさは最大でも100gほどで、浅場のサンゴ礁に生息しています。白と黒、2つ体色を持つ個体が存在します。

コウイカには色々な種類がある

対してコウイカは、幅の狭いエンペラと短い足が特徴です。全体的にずんぐりむっくりしています。胴体がアオリイカよりも丸っこく、巻き上げてくるとクルクル回りながら浮いてくることもあります。

エギングが上達してくると、釣り上げるまでの間にアオリイカとコウイカどちらがヒットしたのか大体予想がつくようになります。「あまり引かない」「中々浮き上がってこない」という場合は、コウイカの可能性が高いでしょう。アオリイカの場合は元気よく引くことがほとんどで、かなり早い段階で水面に浮いてきます。

コウイカ

コウイカの仲間でも最もポピュラーな種類。縞々の模様が特徴で、体色は赤茶色です。

カミナリイカ(モンゴウイカ)

モンゴウイカという呼び名が一般的になっていますが、正式にはカミナリイカという種類になります。このコウイカはより複雑な模様が特徴的です。漢字で「紋甲」と書くように、丸い模様が背中にあります。

シリヤケイカ

胴体の先端から赤茶色の液体を分泌し、お尻が焼けたように見えることから、シリヤケイカと名付けられたコウイカです。上記2種類のコウイカよりも体色が白っぽく、水玉のような模様が背中全体を覆っています。足に白い線があるのも特徴です。

アオリイカ・コウイカの釣り方は違う?

それではアオリイカとコウイカの釣り方の違いについて説明していきます。それぞれ生態が違うため、狙って釣るにはそれなりの工夫が必要です。

アオリイカはエギングの基本!

エギングといえばターゲットはアオリイカです。エギングの基本を押さえれば、必ず釣れるようになります。

  1. まずはエギを底まで沈め、そこから大きくロッドをシャクってエギを素早く動かしましょう。ここでアオリイカはエギの素早い動きに反応し、興味を示して近寄ってきます。
  2. 次はエギを動かさずに沈めます。この沈めている最中に、アオリイカがエギを抱きつこうとします!一切気が抜けない瞬間です。

10秒ほど沈めて反応がなければ、またシャクリを入れて沈める、これを繰り返します。これがエギングの基本です。エギの重さや大きさによって、シャクリの回数や沈める時間が変わってきますが、まずは上記の基本をしっかり覚えてから挑戦してください。

場所は海底に藻が多く生えている場所や潮通しの良い磯場など、何かしらストラクチャー(障害物)のある場所を狙ってみましょう。

コウイカは底をじっくりと狙う!

コウイカは、底の方でじっとしているイカです。また泳ぎもそれほど速くないため、ゆったりとした小さい動きを好みます。しかしエギは、シャクリはもちろん潮や風の力でも浮いてしまうことがあります。浮いてしまうとコウイカが餌を見つけやすいレンジから外れてしまうため、重いエギを使う、もしくはエギに重りをつけるといった工夫が必要です。

  1. 底に沈めるところまでは基本のエギングと変わりませんが、コウイカ狙いではすぐにエギを動かさず、数分間放置します。
  2. 放置している間に反応がなければ、小さくシャクってまた放置します。このとき、底をズル引くのも効果的です。

コウイカを狙って釣るコツは、とにかく底をじっくりと狙うことです。また砂地をメインに、岩が混在するようなポイントを攻めると良いでしょう。

アオリイカを狙ったエギングでも釣れることがありますが、これはエギを長く底に放置していたり、砂が混じるポイントを攻めている場合によく起こります。

アオリイカとコウイカの味の違い

エギングは釣る面白さはもちろんですが、釣れたイカを食べるのも醍醐味の1つです。アオリイカとコウイカでは全く味が違いますし、それぞれ合う料理も異なります。

この項目では、アオリイカとコウイカの味の違いや、オススメのレシピについて紹介していきます。

アオリイカは誰が食べても美味しい

アオリイカは前述の通り、「イカの王様」と呼ばれる存在です。特に刺身が絶品で、クセがなく誰が食べても美味しいと口にします。アオリイカには、旨味成分の遊離アミノ酸(グリシン・アラニンなど)が、他のイカに比べて豊富に含まれています。

またサイズによって身の柔らかさが異なり、食感の違いを楽しめるのもポイントです。

コクが強いがクセもあるコウイカ

エギングでは外道とされることの多いコウイカも、非常に美味しく食べられるイカの1つ。身がアオリイカに比べて肉厚で、それでいて柔らかさもあるのが特徴です。

刺身では非常に強いコクがあるものの、ねっとりとしたクセがあるため、人によって好き嫌いの分かれるでしょう。火を通すとプリプリとした弾力になり、クセも弱まります。そのため炒め物やアヒージョなど他の食材と合わせる料理に適します。

オススメのレシピ

「せっかく釣れたし刺身がいい!」「イカはやっぱり刺身が一番!」という方も多いかもしれませんが、生でも火を通しても美味しく食べられるのが、アオリイカやコウイカの良いところです。オススメのレシピを紹介するので、たまには他の料理も試してみてはどうでしょうか?

天ぷら

アオリイカとコウイカどちらでも楽しめるのが、天ぷらです。冷凍のイカ天とは全く味が違います。作り方も普通の天ぷらと変わりません。ただし、イカは油ハネしやすいので、キッチンペーパーなどで十分に水気を取りましょう。

またアオリイカの場合はコウイカに比べて身が薄いため、大型のアオリイカを使うのがオススメです。釣ったその日であれば、キモの天ぷらも食べられますよ。※アニサキスには十分注意して、自己責任でお願いします

イカスミパスタ

お店でしか食べることのなかったイカスミパスタも、釣ったイカなら自分で作れます!新鮮なイカ墨で作るイカスミパスタは、イカの旨味たっぷり。一番のポイントは、捌くときに墨袋を潰さないことです。

アオリイカでもコウイカでも美味しく作れますが、コウイカの墨はクセになる味で、ハマる人はとことんハマるようになります。ぜひ一度試してみてください。

肝炒め

特にコウイカで最高なのが、肝炒めです。コウイカの肝はアオリイカよりも大きく、濃厚な味が楽しめます。身や下足を一口大に切って、軽く炒めたところに肝を潰して入れるだけ。コウイカさえあれば他の具材はいりません。おつまみとして最適です。

アオリイカもコウイカも、どちらも最高!

今回はアオリイカとコウイカの違いや、釣り方、味について徹底解説してきました。外道呼ばわりされているコウイカですが、狙って釣ると意外と楽しめます。特に初心者の方には、エギング上達のヒントにもなる心強い味方です。アオリイカもコウイカも、釣った後は美味しく食べられますし、食べ比べしてみてはどうでしょうか?

この記事を書いた人

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島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)


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