19 ヴァンキッシュ C3000

シマノ

番手
3000
ギア比
5.3
ドラグ/耐力
9kg
自重
170g
B/R
11/1
糸巻量/回転
78cm
ハンドル長
50mm
ナイロン糸巻量
10-180 / 12-150 / 16-100
PE糸巻量
1-400 / 1.5-270 / 2-200
価格
¥ 45,687

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

マルチアングラーにおすすめ!19ヴァンキッシュC3000についてインプレッション

今回インプレッションするのは、シマノのハイエンドモデル19ヴァンキッシュC3000です。バーサタイルに使用できる番手ではありますが、「実際にどんな性能を持っているのか」「このリールを活かすにはどう使えば良いか」など気になる点も多いと思います。そこで今回は、19ヴァンキッシュC3000の性能を他のリールと比較しながら解説し、適した釣りのスタイルなどについても紹介していきます。

19ヴァンキッシュC3000の特徴

まずは19ヴァンキッシュC3000の特徴について解説していきます。軽さやクイックレスポンスシリーズとしての性能が注目されがちな19ヴァンキッシュですが、剛性や耐久性の面ではどのような工夫が施されているのでしょうか?この2つについても詳しく見ていきましょう。

重さは170g

19ヴァンキッシュC3000の重さは170gと非常に軽量で、これは前作16ヴァンキッシュの同番手から15g軽くなりました。リールは軽いほど感度が高く、腕への負担が少なくなります。どんな釣りでも、手元に伝わる情報の量は確実にメリットになりますし、19ヴァンキッシュC3000の強みと言える点です。

ボディはHAGANEボディ採用だが注意点も

19ヴァンキッシュC3000のボディには、剛性を高めるためのHAGANEボディ※が採用されています。しかしそれはボディ全体ではなく、ボディカバー側の素材はCI4+と呼ばれるカーボン樹脂となっています。CI4+は軽量で剛性もある素材ですが、16ヴァンキッシュのボディが全て金属製だったことを考えると、マイナスな印象を受けます。※HAGANEボディは、アルミニウムやマグネシウムといった高剛性の素材を使用して製造されるボディで、歪みに強い。19ヴァンキッシュではマグネシウム合金が使用されている。

ギアは前作からさらに強く

19ヴァンキッシュC3000は、前作同様HAGANEギアを採用しています。しかしその強度はさらに進化しており、ワンサイズ大きい番手のギアと同程度の強さを誇ります。これによりルアーをしっかり巻いてこれますし、大きい魚も確実に寄せてくることが可能です。

18ステラ、18イグジストとの違い

19ヴァンキッシュC3000の特徴が分かったところで、次は18ステラや18イグジストといった、他のハイエンドモデルとの違いを解説していきます。どれも高性能で間違いのないリールばかりですが、それぞれの違いを明確にしておくことで、よりリールを選びやすくなるかと思います。

18ステラC3000との違い

18ステラC3000は、シマノのコアソリッドシリーズに属するフラッグシップモデルです。19ヴァンキッシュC3000とは異なり、より滑らかで自走するような巻き心地が特徴のリールとなっています。重さは210gとヴァンキッシュに比べて少々重たい数字ですが、ボディは全てマグネシウム合金、ローターはアルミニウムと非常に高剛性の素材が使用されています。そのため、「より剛性や耐久性を重視したい」という方には18ステラC3000がおすすめです。ただし、本体価格は19ヴァンキッシュC3000が58,000円なのに対し、18ステラC3000は81,900円とかなり差があるので注意しましょう。

※参考記事:シマノの「コアソリッド」と「クイックレスポンス」の違いを解説

18イグジストLT3000S-Cとの違い

18イグジストLT3000S-Cは、ダイワのフラッグシップモデルにあたるリールです。モノコックボディと呼ばれるビス止めを廃止した特殊なボディ構造で、高い剛性を実現しています。巻き心地は滑らかでありながらも立ち上がりが良く、特性としては19ヴァンキッシュC3000に近いと言えるでしょう。重さは185gとヴァンキッシュに劣りますが、ボディ素材は全てマグネシウム合金(ローターは樹脂製)となっています。「剛性や耐久性も重要だが、巻きのクイックさにもこだわりたい。」という方には18イグジストLT3000S-Cがおすすめです。

19ヴァンキッシュC3000の良い点

圧倒的な軽さ

やはり19ヴァンキッシュC3000を使用する大きなメリットは、その軽さです。先程比較したフラッグシップモデルの中でも、頭一つ飛び抜けた軽量化に成功しています。この番手を使用する釣りであれば、基本的に耐久性も十分ですし、何より使っていて疲れを感じません。軽さによる感度の高さも魅力的で、ポイントの状況を素早く探ることが可能です。

フラッグシップモデルとしては高コスパ

19ヴァンキッシュC3000は、フラッグシップに分類されるリールですが、他のリールと比較してコストパフォーマンスが高くなっています。実売価格は48,000円前後と、高性能な割には入手しやすい価格帯です。これまでハイエンドなリールを購入したことがなかった方にも、「初めてのフラッグシップ」としておすすめできます。

19ヴァンキッシュC3000の悪い点

器用貧乏に感じられる場面も

19ヴァンキッシュC3000は、非常に汎用性の高いリールです。しかし、1つの釣りを突き詰めようとすると、あと一歩足りないような印象を受けます。ノーマルギアのため糸フケを素早く回収できなかったり、ラインによってはスプールの溝が深すぎたりと、多少のストレスは避けられません。ただ、スプールに関しては互換性があるため、ラインや釣種ごとに複数揃えることで対策できます。

ステラのような質感はない

フラッグシップモデルのリールは、ベールを返した際やドラグノブを回した際に感じる質感の良さが魅力の1つです。しかし19ヴァンキッシュC3000の場合、そうしたしっとりとした質感はあまり感じられず、フラッグシップとしての醍醐味を味わ切れない印象があります。

どんなスタイルに最適か

19ヴァンキッシュC3000の性能を最大限発揮したい場合、やはり釣種を問わず様々な釣りで使用するのがおすすめです。エギングからチニング、シーバスまで幅広く楽しむことができます。「ハイエンドクラスのリールが欲しいけど、何台も買うのは難しい」という方にも、高い汎用性を持つ19ヴァンキッシュC3000は最適です。

他のリールが適しているスタイル

逆に1つの釣種を突き詰めたい場合、19ヴァンキッシュC3000はおすすめできません。汎用性が高い反面、痒いところに手が届かないのも事実です。「どんな釣りで使用するかのか」「どんな釣法をメインとするのか」が明確になっている方は、それに沿ったリールを選びましょう。

高いコスパと汎用性が特徴のフラッグシップ

今回は、シマノの19ヴァンキッシュC3000についてインプレッションしました。非常に汎用性が高く、フラッグシップモデルとしては入手しやすい価格帯のリールで、初めてのフラッグシップに最適な1台です。その反面、「フラッグシップらしさ」は他のモデルより感じられないため、リールそのものの魅力を楽しみたいという方にはあまりおすすめできません。

この記事を書いた人

島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)

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