19 ヴァンキッシュ 2500S

シマノ

Instagram @d.s.586さんの投稿
番手
2500
ギア比
5.3
ドラグ/耐力
4kg
自重
165g
B/R
11/1
糸巻量/回転
78cm
ハンドル長
50mm
ナイロン糸巻量
20-110 / 22-95 / 30-70
PE糸巻量
0.6-200 / 0.8-150 / 1-120
価格
¥ 59,750

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

軽さだけじゃないハイエンド!19ヴァンキッシュ2500Sについてインプレッション

今回インプレッションするリールは、シマノの19ヴァンキッシュ2500Sです。モデルチェンジによってシリーズ平均20gも軽量化されたリールですが、実際の使用感や軽量化による剛性の変化が気になるという方も多いのではないでしょうか?この記事ではそうした点についても触れながら、19ヴァンキッシュ2500Sの詳細に迫っていきます。

ヴァンキッシュシリーズとは

ヴァンキッシュは、シマノを代表するハイエンドモデルの一つで、巻きの軽さや操作性・感度をテーマにした「クイックレスポンスシリーズ」の頂点に位置します。初代ヴァンキッシュは2012年に発売されており、シマノのリールとしてはまだまだ歴史の短いシリーズです。しかしながらその性能は高く評価され、バスフィッシングやエギング、シーバスなどの釣りでは、頻繁に選択肢として名前が挙がります。

19ヴァンキッシュの特徴

それでは19ヴァンキッシュの特徴について解説していきます。2016年のモデルと比べて全体的に性能が向上していますが、具体的にどんな点が良くなったのか分からないという方も多いのではないでしょうか?1つずつ見ていきましょう。

圧倒的な軽量化

19ヴァンキッシュは、2016年モデルに比べて全モデル平均で約20g、最大40g軽量化されています。これにより2500Sは165gになりました。これはシマノ最高峰のリール、18ステラの1000SSSPGと同じ重量です。軽さは腕への負担を減らすだけでなく、感度を更に上のレベルまで引き上げてくれます

HAGANEギア・HAGANEボディによる安心の剛性

トップクラスの軽さを誇る19ヴァンキッシュですが、ハイエンドらしく耐久性・剛性にも妥協がありません。最新のHAGANEギア・HAGANEボディが採用されています。前作16ヴァンキッシュと比べると、ギアの強度は約2倍※となっており、その強度はワンサイズ上のリールギアと同等です。※C3000XGを使用したシマノの比較テストによる

ロングストロークスプールで更に奥のポイントへ

ロングストロークスプールは18ステラ、19ヴァンキッシュ、19ストラディックなど一部の機種にのみ搭載されているスプールです。徹底的に軽量化されつつもスプールの幅は確実に延長されており、飛距離は約4%向上※したと言われています。※シマノによる実験結果

20ツインパワー、20ルビアスとの違い

次は、同じシマノ製でも特性の違う20ツインパワーと、19ヴァンキッシュと同じく軽さを売りにした20ルビアスとの違いについて解説していきます。価格としては19ヴァンキッシュよりも安い2機種ですが、求める性能や快適さのレベルによってはより適している可能性もあります。満足できる1台が購入できるよう必ず確認しておきましょう。

20ツインパワーとの違い

20ツインパワーは、巻きの滑らかさや剛性をテーマとする「コアソリッドシリーズ」に該当するリールで、非常に高剛性の金属製ローターが採用されています。こちらもモデルチェンジを経て徹底的に軽量化されており、2500Sで210gとなりました。重さだけを見れば軽さを重視するエギングにも十分使用可能です。ただし、19ヴァンキッシュのような「巻き出しの軽さ」・「感度の高さ」はありません。20ツインパワーはあくまでコアソリッドシリーズのリールであり、巻き物を中心とした釣りに適しています。

20ルビアスとの違い

20ルビアスはダイワから販売されているミドルクラスのリールで、約5年ぶりにモデルチェンジが行われました。19ヴァンキッシュとは約20000円の価格差がありますが、重さはLT2500で175gと非常に軽量です。20ルビアスも巻き出しの軽さやレスポンスの高さが特徴となっており、バスフィッシングやエギングに適したリールと言えます。19ヴァンキッシュと比較すると、やはりその価格分の性能差は感じられますが、コストを抑えて軽いリールを使いたいという方にはおすすめです。

19ヴァンキッシュ2500Sがおすすめの釣り

19ヴァンキッシュ2500Sは、バスフィッシングやエギングにおすすめのリールです。バスフィッシングでは、その軽さと感度・操作性を活かしたフィネスの釣りが特に適していると言えます。165gという軽さは剛性が心配を心配される方も多いかと思いますが、40cmを超えるバスにも十分対応可能です。エギングの場合、長時間シャクっても腕に負担がかかりにくく、激しいシャクリにも動じません。加えてその感度の高さから、潮の僅かな変化や低活性時の繊細なアタリも感じ取ることが可能です。もちろん、バスやエギング以外の釣りでも活躍します。

19ヴァンキッシュ2500Sの良い点

持っていることを忘れるほどの軽さ

ここまで何度も登場していますが、19ヴァンキッシュ2500Sの良さはなんといってもその軽さです。1日使い倒しても腕への負担は少なくて済みますし、長時間キャストできればそれだけチャンスも増えます。軽いからといって回転のブレやガタつきのほとんどありませんし、流石は「クイックレスポンスシリーズ」の最上位機種です。

僅かな変化も見逃さない感度の高さ

19ヴァンキッシュ2500Sは、その軽さとブレやガタつきの少なさから非常に高い感度を実現しています。潮の変化や地形の変化はもちろんの事、ラインから出る僅かなノイズすらも手元に届きます。1度のキャストで得られる情報量の多さは、少しでも魚に近づくための重要な要素です。

19ヴァンキッシュ2500Sの悪い点

タックルバランスがシビアで、ロッドにもコストがかかる

165gという軽さは、武器にもなりますが弱点にもなり得ます。例えばエギングで「より重たいエギを使いたい」「もっと奥のポイントを攻めたい」という時には、より長いロッドが必要です。当然ロッドの重さは増えるため、タックルバランスが先重りの状態になる可能性が高くなります。タックルバランスが悪ければ、いくら軽量でも感度や操作性が低下してしまうので注意が必要です。19ヴァンキッシュ2500Sを使用する場合、ロッドにもそれなりのコストを想定しなくてはいけません。

軽さの影響かチープな部分も

軽量化されたことで、ハイエンドらしい重厚感のようなものが少し薄れてしまった印象です。釣りに影響する部分ではありませんが、巻き心地やベールの質感がチープに感じられます。中には気になる方もいるでしょうし、購入に踏み切る前に必ず確認が必要です。

19ヴァンキッシュ2500Sが向いている人

19ヴァンキッシュ2500Sは、繊細な操作が必要な釣りや軽さが求められる釣りをする方、さらなるステップアップを考えている方におすすめできるリールです。その軽さと感度の高さは、釣りをする上で大きなアドバンテージになります。ハイエンドモデルらしくガタつきやブレもなく、重さ165gとは思えない剛性も魅力です。

19ヴァンキッシュ2500Sが向いていない人

道具としての重厚感にこだわりたい方や、コストを抑えたいという方にはおすすめできません。軽量化されている分チープな部分が少し気になりますし、巻き心地や重厚感は「コアソリッドシリーズ」の方がより感じられます。ただし、19ヴァンキッシュ2500Sは非常に完成度の高いモデルであり、下手にコアソリッドシリーズのモデルを買うよりも巻き心地の満足度は高いと言えます。また現在は30000円ほどのリールでもかなり軽量になっており、ある程度コストを抑えても問題ありません。

軽量ゆえのチープはあるが、購入して間違いは無いリール

今回は、「クイックレスポンスシリーズ」の19ヴァンキッシュ2500Sについてインプレッションしました。モデルチェンジによってさらなる軽量化が施されたことで腕への負担が減り、感度は大きく向上しています。細めのラインや軽量なロッドを組み合わせることで、一回のキャストで様々な情報を得る事が可能です。ハイエンドモデルとしてはチープさが気になる部分もありますが、繊細な操作が必要な釣りや軽さが求められる釣りにおすすめできます。

この記事を書いた人

島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)

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