20 ツインパワー 2500S

シマノ

シマノ「20 ツインパワー 2500S」
番手
2500
ギア比
5.3
ドラグ/耐力
4kg
自重
210g
B/R
9/1
糸巻量/回転
78cm
ハンドル長
50mm
ナイロン糸巻量
20-110 / 22-95 / 30-70
PE糸巻量
0.6-200 / 0.8-150 / 1-120
価格
¥ 34,900

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

歴代最強、最軽量、11代目ツインパワー 2500Sが登場!

シマノの高剛性スピニングリールの代名詞である「ツインパワー」は、1987年、「チタノスツインパワーGT」として世に出て以来、「質実剛健」を旗印に、常にシマノのスピニングリール「最強リール」の名を背負って来ました。それぞれの時代ごとに最高の耐久性を身に纏い、より強く、より遠くへと、フィッシングシーンの拡大を牽引してきました。現在は、シーンに応じて「ツインパワー」、「ツインパワーXD」、「ツインパワーSW」の3シリーズがラインナップされていますが、汎用モデルの「ツインパワー」は2020年、11代目としてフルモデルチェンジを行いました。今回は、ノーマルギア仕様でパワー重視のツインパワー 2500Sを紹介します。

ツインパワー史上最強最軽量!

20ツインパワーは、5年ぶりのフルモデルチェンジということで、様々な部分が15ツインパワーと比較してブラッシュアップされています。一番の変更はローターです。15ツインパワーでは、高強度樹脂製ローターであったものが、20ツインパワーではステラと同じ、マグネシウム/アルミ合金製ローターが新たに採用されています。これにより、ねじれによる歪みの力に対するローターアームの変形量が60%軽減するとともに、軽量化も実現しています。

駆動部についても一新されています。特筆すべきは、マイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブの採用です。微小で精密なギア歯加工による歯数の増加と、駆動パーツのマウント構造の最適化による緻密なドライブトレインであるこれらの機構は、最近デビュー、あるいはモデルチェンジされたミドルクラスより上の機種には続々と搭載されている機構ですが、ようやくツインパワーにも採用されました。これにより、よりシルキーで静粛なリーリングが可能となりました。そして、超々ジュラルミン冷間鍛造製ドライブギアの厚肉化、大口径化を実現し、ギア剛性がさらに向上しています。

ツインパワー 2500Sの基本スペック

ツインパワー 2500Sの基本スペックを見てみましょう。ギア比は5.3、ハンドル1回転あたりの最大巻き上げ長さは78cmのノーマルギア設定です。ドラグは実用釣力2.5kg、最大釣力4kgの高性能ドラグがリジッドサポートドラグと呼ばれる構造で固定されています。これは、メインシャフト側のスプール受け部と、スプール底部の2箇所にベアリングを入れ、ドラグの効きはじめをなめらかにすると同時に、スプールをリジッドに(強固に)サポート(支持)します。また、ドラグワッシャーはカーボンクロスが採用され、摩擦熱に対する耐性も向上しています。

ラインキャパは、ナイロン5lbで110m、フロロカーボン5lbで100m、PE0.8号で150m、PE1号で120mの、シャロースプールタイプです。ラインキャパが多くないため、フルキャストのショアジギングにはキャパが足りませんが、ノーマルギアの巻き上げトルクを遺憾なく発揮できる、中近距離のキャスティングゲーム、すなわち、フレッシュウォーターのバス釣りやエリアトラウト釣り、ソルトウォーターでのボートシーバス釣りなど、パワフルな釣りに適しています。

2500番のコンパクトなボディとノーマルギアの組み合わせを最大限生かすには

20ツインパワー 2500Sは、パワーギア(ノーマルギア)でシャロースプールという組み合わせということは、細いラインで大物を狙う釣りに使用することを前提として作られたモデルであることがわかります。ナイロンライン、フロロカーボンラインでは5lb程度、PEラインであれば0.6号もしくは0.8号がメインとなるでしょう。この細いラインを使いこなし、大物を狙うには、アングラーのある程度の技量が必要とされます。

巻き上げトルク自体は大変強靭で、ドラグの性能も素晴らしいため、ワンサイズ上のターゲットにも充分挑むことができるリールですが、太いラインを使うことには向いていないため、特にナイロンライン5lbを使ってランカーサイズのバスや尺超えのトラウトを狙うには、アングラーの駆け引きの巧拙が如実に結果に表れると思います。レギュラーサイズのターゲットであれば気にする必要はありませんが、場合によってはノーマルスプールに換装し、ワンサイズ太いラインを使う、もしくはPEラインを使うなどの対策をした方がいいかも知れません。

ステラか、ヴァンキッシュか、ツインパワーか?

コアソリッドシリーズの最高峰であり、シマノのフラッグシップであるステラ、クイックレスポンスシリーズの最高峰であるヴァンキッシュに次ぐコアソリッドシリーズの雄、ツインパワーが、シマノの汎用リールのハイエンド御三家ですが、それぞれの性格から、得意とするジャンルが違います。

ステラはトーナメントなど、限られた時間で最高のパフォーマンスを要求される過酷な釣りに、ヴァンキッシュは軽さとキャスタビリティに優れるため、きめの細かいアクションを要するテクニカルな釣りに、ツインパワーは大物狙いにこそ真価を発揮するタフなリールです。本来3000番、4000番サイズのリールで釣るようなサイズの魚を、2500番のライトタックルで釣り上げることに価値を見出すアングラーにおすすめです。すなわち、御三家ともに上級者向けのリールですが、その中でもツインパワー 2500Sは、特にアングラーを選ぶツールといえます。もちろん、ツインパワー 2500Sが本来持っているスペックは非常に高く、どんな釣りに使っても、フィールドで不満を感じることはないでしょう。

この記事を書いた人

初心者歴40余年!
ショアおやじ

 メジナ、クロダイ、アイナメ、カサゴ、メバル、カワハギ、シロギス、イシモチ、カレイ、ハゼ…ベラ、フグ、ヒイラギw、フカセ釣り、投げ釣り、穴釣り、江ノ島周辺(湘南大堤防、表磯、裏磯、片瀬漁港)、福浦岸壁、大磯サーフ、逗子・葉山界隈、城ヶ島(神奈川県)

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