金属ローターはとても頑丈で適度な慣性を備えています。その為、金属製ローターは、しっとりした滑らかな回転フィーリングを実現することが出来ます。他にも、たわみや歪みを抑制し、キャストする際にリールスプールがぶれることも無くなり、フッキングやドラグ性能、調整の向上にも貢献します。ツインパワーはこの20モデルから、シマノの最高峰である「ステラ」と同じ素材のローターを採用しているということも大きなポイントです。2020年現在、このローターを採用しているのはこの2ブランドだけです。
対象魚を釣り上げる際や重量のある仕掛けを巻き上げ時に高い負荷がかかるスピニングリールにはかかります。その改善策としてリールフットをはじめボディ全体により高い剛性が求められます。HAGANEボディは、過酷な環境下における物などにぶつける等の衝撃への不安や、使用中のたわみやネジレによるパワーロスを軽量化された金属ボディで抑制できます。確かな技術力による圧倒的な強靭さで、釣り人の様々な戦いを支えています。
HAGANEギアは、これまで多くのシマノ製のスピニングリールに搭載してきました。ツインパワーシリーズでは、新設計のHAGANEギアを搭載しています。ワンサイズ上のリールギアを搭載することによって、ギアが割れたりなどの不具合を軽減し、釣り人が安心して使用できるようになっています。巻き上げ時の負担も軽減され、HAGANEギアとHAGANEボディの組み合わせは釣り人が信頼できる組み合わせであることは間違いありません。
X-プロテクトは、撥水効果とラビリンス構造(シマノ社独自の技術で複数の関門が存在し、内部まで海水などが浸透しない仕組み)を複合することで、回転の軽さを損なうことなく、水圧にも耐える防水性能を実現しています。搭載箇所はラインローラー部とボディ(ローラークラッチ)部となりますので、どのような場面でも安心して使用することが出来ます。特にラインローラーの耐久性は従来製品よりも5倍以上もアップしていますので、釣り人の期待を裏切りません。
マイクロモジュールギアⅡは最先鋭の歯面設計です。シマノ社独自の製造技術によって従来のギアよりも進化しました。ギアの歯、一つ一つの歯面から設計を見直し、理想的な歯形状を追求しています。設計を見直したことでリール回転時の音鳴りの軽減、ライン巻き取り時の滑らかなギアフィーリングの向上も達成しています。
サイレントドライブ構造はボディ全体の基本設計、駆動関連部品を一つ一つを見直し、部品間の微細なズレを修正し、隙間、揺れを細部に至るまで徹底的に排除する構造となっています。改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギアなど多岐にわたり修正されています。従来のシマノ社の新たな次元の滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻きごこちを実現しています。
シマノ社の独自技術であるロングストロークスプールがツインパワーに搭載しています。C3000サイズで従来比約5%の飛距離UPを達成しています。(シマノ社内設置ドーム内での当社飛距離テストによる)これまで、飛距離を出すためにあらゆる面で苦労していましたが、ロングストロークスプールによりルアーをより遠くへキャストすることが出来ます。その他にも、無理してキャストする必要が軽減されるので、ライントラブルやラインを痛める心配も少なくなっています。
各種トラブルなく、飛距離を伸ばす、というふたつの目的を両立させるため、シマノ独自の加工技術で軽量化を施したスプールです。スプールリングの特殊な形状による「ライン整流効果」で、ライン放出がベストな状態に整えられます。この性能によりライントラブルや無理をして飛距離を出そうとする必要がないので、ラインを痛める心配も少なくなっています。
ショアジギングでは不意に大物が掛かることがあります。その際リールが原因で釣り上げられなかったという苦い思い出をされている方も結構いらっしゃるかと思います。このリールを購入した理由は、そんな辛い思いを二度としないためです。ここからは実際にツインパワー C5000XG使ってみた上でのメリットとデメリットを紹介していきます。
機能の素晴らしさは説明致しましたが、それ以外にも持っているだけで満足をさせてくれます。もちろん最高峰のステラとまではいきませんが、中級者からするとこの「ツインパワー」という名前はとても格好が良く、高嶺の花です。コアソリッド特有の重厚感のある巻き心地は高級なリールであることを彷彿させてくれますし、漆黒の美しいデザインは、できれば釣りに使って汚したくないくらいです。
釣具屋で初めてこのリールを手にした時に、あまりの軽さに感動をしました。長時間の釣りをする事を考えると、やはりリールの自重という要素は選定の大きな基準となります。また定期的に遠征に行かれるような方は、釣具が重いと大変ですので何を持って行くかを熟考するものですが、このリールに関しては迷わずスタメン入りすること間違いなしです。
従来までのツインパワーのボディーは全て金属で作られていましたが、軽さを追求するために、今回の20ツインパワーより半分プラスチック(Ci4)のボディーが採用されました。この仕様では耐久性に欠けるということで様々な意見が飛び交っています。実際に使ってみた感覚としては、まだボディーが破損するレベルの大きい魚を釣り上げていないので、耐久性の判断ができません。もし最初から大型魚を狙われるような方は、ボディー全てが金属で設計されているモデルを検討された方が良いと思います。このリールのメインターゲットはライトなショアジギングです。
軽さを追求したこのリールですが、それ故にロッドとのバランスが上手く取れず前重りしてしまいます。例えば、ショアジギング用の10ftのロッド(ミディアムヘビー)でサーフ釣りをしていたのですが、開始2時間で腕が疲れてしまいヘトヘトになってしまいました。実際この日はワカシが数匹釣れたのですが、腕が疲れていたためか、正直アタリの感覚はあまり掴めませんでした。大物を狙わないような釣りの時には、合わせるロッドとのバランスも考慮した方が良さそうです。一度ダイワの「ラブラックス AGS 106M」で投げてみた事があるのですが、全く疲れませんでした。ただこのロッドはもう一台ツインパワーを買えてしまう値段ですので、目安としては自重200g以下のロッドと合わせれば比較的バランスは取りやすくなると思います。今はコスパ抜群メジャークラフトの「ソルパラ SPX-902ML」と合わして使う事が多いです。
シマノの公式動画では30kgのキハダマグロも釣り上げていました。5000番のリールは大きめの魚のみを狙う印象がありますが、実際は非常に汎用性の高いリールです。軽くて持ち運びも楽なので、ショアジギングに飽きたら他の釣りも楽しめます。以前シーバスゲームをしていた時に50cmくらいのフッコがスレ掛かったことがあるのですが、このスムーズな巻き心地によって簡単にキャッチすることができました。引きは強かったのですが、リールが勝手に回転してくれているような感覚です。
地磯からのショアジギングで青物を狙っていた時に、50cm手前のイナダが掛かりました。後半で根に潜られそうになり危なかったのですが、ツインパワーの力によって、強引に巻き上げることができ無事キャッチが出来ました。ラインブレイクの多い磯釣りにおいては、安心してゴリ巻き出来るこのリールの存在は大変有り難かったです。感覚的にはかなり余裕があったので、タックル次第ではブリでも対等に戦える能力はあると思います。
写真はオフショアでロックフィッシングを楽しんでいた時に「クエ」が釣れたものです。オフショアでのロックフィッシングは潮の流れが非常に早いので、重めのシンカーを付けなければいけません。また、魚との格闘中も潮の流れを受けるのでかなり強く巻かなければいけません。平均30cm程の根魚を釣っていましたが、全て物凄い引きでした(※50cm手前のイナダより引きました)。コアソリッドであるこのツインパワーでは、ワームを動かすアクションや、海底から一気に巻き上げる際に大変頼りになりました。6.2というハイギアも、正にこのような釣りのためにあるリールなのではないかと思わせてくれます。
今回は、20ツインパワーC5000XGを紹介しました。ここまでの機能を搭載していてこの料金というのは非常にコスパが良いと考えています。これだけ素晴らしいスピニングリールならば人気が出て品薄になるのも納得がいきます。ショアジギングを楽しみながら、不意に大きい魚が掛かっても対等に戦えるという安心感もあります。釣りにも慣れてきて「良いリール」を検討しているものの、ハイエンド機は高くて手が届かないという方にはオススメの一台です。最後に20ツインパワーC5000XGの所感をまとめます。
以上、購入の際の検討材料になれば幸いです。
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