20 ツインパワー 2500SHG

シマノ

20 ツインパワー 2500SHG シマノ「20 ツインパワー 2500SHG」
定価
¥ 44,000
 価格
¥ 33,600
番手
2500
ギア比
6
ドラグ/耐力
4kg
自重
210g
B/R
9/1
巻上長/回転
89cm
ハンドル長
55mm
ナイロン糸巻量
20-110 / 22-95 / 30-70
PE糸巻量
0.6-200 / 0.8-150 / 1-120

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

モデルチェンジで剛性低下!?20ツインパワー2500SHGについてインプレ!

シマノの20ツインパワー2500SHGについてインプレッションしていきます。2015年の前モデルからボディ素材が変更され、剛性や耐久性がどのように変わったのか気になっている方も多いと思います。今回は実釣での剛性感などについても触れながら、このリールを紐解いていきます。

20ツインパワー2500SHGの特徴

始めに解説するのは、20ツインパワー2500SHGの特徴です。剛性や耐久性が特徴のリールですが、それらは一体どんな技術に支えられているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

重さは210gと軽量化

20ツインパワー2500SHGは、従来のモデルで弱点となっていた重さを克服し、210gまで軽量化されています。これならエギングのように軽さが必須ともいえる釣りでも快適でしょう。しかし、素材が一部変更されていることには注意が必要です。ツインパワーといえばフルメタルボディの印象が強いリールでしたが、ボディ素材の半分が「CI4+」と呼ばれるカーボン素材に変更されています

リジッドサポートドラグ搭載

20ツインパワー2500SHGのドラグには、リジッドサポートドラグが搭載されています。これはスプールのフラつきを抑え、ドラグの滑り出しをより安定させる技術です。スプールとメインシャフトにベアリングが設けられています。

高剛性ローター

搭載されている金属製ローターは、前作15ツインパワーのものよりも更に強固に作られ、変形量は6割も軽減※されています。そのため不意に大物が掛かった際にも、歪みやたわみが小さく抑えられ、パワーを損なうことなくやり取り可能です。また、このローターは適度な慣性を保ってくれるため、コアソリッドシリーズらしい滑らかな巻き心地が楽しめるのも魅力といえるでしょう。※4000番で1kgfの負荷を掛けた際のアームカム側の変形量

ロングストロークスプール

ロングストロークスプールは、従来のスプールよりも溝をより長くすることで、5%の飛距離アップを実現したスプールです。現在搭載されている機種はそれほど多くありませんが、この20ツインパワー2500SHGにはしっかり搭載されています。5%というとほんの少しに感じられるかもしれません。しかし、数m先にキャスト出来るだけでもチャンスは増えるもので、他のアングラーが攻めきれていないポイントを探れるのは大きなメリットです。

19ストラディック、19セルテートとの違い

20ツインパワー2500SHGの特徴がわかったところで、次は下位機種の19ストラディックやダイワの19セルテートとの違いについて解説していきます。どちらも20ツインパワーに近い特徴を持つリールなので、迷っている方は是非参考にしてみてください。

19ストラディック2500SHGとの違い

19ストラディック2500SHGは、20ツインパワーと同じくコアソリッドシリーズに属するリールです。220gと少々重めで、リジッドサポートドラグは非搭載となっています。また、ローターも20ツインパワーのような剛性はありません。しかし、ハイエンドモデルにのみ採用されているマイクロモジュールギアⅡやサイレントドライブを搭載していながら、実売価格20,000円以下というコストパフォーマンスの良さは大きな魅力です。15,000円ほど価格差がありますし、スペックでは20ツインパワーが勝りますが、手頃で剛性・耐久性のあるリールが欲しいという場合は19ストラディック2500SHGが最適といえるでしょう。

19セルテートLT2500S-XHとの違い

19セルテートLT2500S-XHは、ダイワの高剛性・高耐久モデルです。重さは205gで、ローターにはZAIONと呼ばれるカーボン樹脂素材が使用されています。また、モノコックボディと呼ばれる構造のアルミ製ボディは非常に剛性が高く、ギアの大径化による巻き上げ力アップにも寄与しています。実売価格は40,000円前後と20ツインパワー2500SHGよりも高めですが、予算に余裕がある方は19セルテートがおすすめです。

20ツインパワー2500SHGの良い点

フルメタルではないが十分な剛性

20ツインパワー2500SHGはボディの半分がCI4+で作られていますが、実際の剛性はそれを感じさせない仕上がりです。従来のモデルがフルメタルだったこともあり「剛性が低下しているのではないか」と懸念していた方も多いかもしれませんが、2500番を使用する釣りでストレスを感じることはまずないでしょう。

滑らかな巻き心地

モデルチェンジによってマイクロモジュールギアⅡやサイレントドライブが搭載され、ローターが一新された20ツインパワー2500SHGは、より滑らかでノイズの少ない巻き心地に進化しています。

20ツインパワー2500SHGの悪い点

真価を発揮する場面は少ない

2500番のリールは、バスフィッシングやエギングといった釣りに使用されることの多い番手です。これらの釣りの場合、軽さや操作性の良さを重視したクイックレスポンスシリーズが活躍することが多く、コアソリッドシリーズに属する20ツインパワー2500SHGが真価を発揮する場面は少なくなります。

巻き出しは重ため

20ツインパワー2500SHGは、慣性が働き始めれば快適に巻き続けることができますが、巻き出しの重たさは少々ストレスです。どうしても気になる方は、ノーマルギアのモデルとも比較してから購入を検討してください。

おすすめできる釣りのスタイル

ブラックバス

20ツインパワー2500SHGは、巻き物をメインとする釣りにおすすめ出来るリールです。番手としてはバスフィッシングやエギング、チニングなど幅広く対応可能ですが、このリールの良さを最大限引き出したい場合は、細かなアクションを必要とする釣りは控えた方が良いでしょう。もちろん使用できないということはありません。

他のリールが適したスタイル

細かいアクションを必要とする釣りや、軽さ・感度が必要な釣りに使用する場合は、他のリールの方が適しています。ダイワでは20ルビアス、シマノでは20ヴァンフォードや19ヴァンキッシュなどが良いでしょう。

まとめ

今回インプレッションしたのは、シマノの20ツインパワー2500SHGでした。発表された当時はボディの素材変更が物議を醸しましたが、実際の剛性は十分高く、前作15ツインパワーよりも総合的に進化した印象があります。2500番の出番が多い釣りでは、20ツインパワーの良さが発揮される場面は少ないかもしれませんが、巻き物の使用に最適なリールです。

この記事を書いた人

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島国アングラー
まつや

 アオリイカ、クロダイ、シーバス、アジ、ハタ、エギング、落とし込み、天草地方(熊本県)


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