20 ストラディック SW 8000HG

シマノ

シマノ「20 ストラディック SW 8000HG」
番手
8000
ギア比
5.6
ドラグ/耐力
13kg
自重
645g
B/R
6/1
糸巻量/回転
107cm
ハンドル長
75mm
PE糸巻量
3-410 / 4-300 / 5-250
価格
¥ 25,700

狙えるターゲット魚種

できる釣法

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

ジギング入門の汎用リール!20ストラディックSW8000HGの使用インプレッションをご紹介

20ストラディックSW8000HGの特徴

ストラディックSW8000HGはボディサイズやラインキャパシティを考慮すると青物ジギングやキャスティングゲームでの使用がオススメです。特に青物の場合は、他の魚よりも遊泳力のが高く引きも強いのが特徴です。そんな魚に対してもボディサイズから来る巻き取りパワーや新技術「インフィニティドライブ」でファイトを優位に進めることが出来ます。2020年現在では、「インフィニティドライブ」は最上位機種のステラSWストラディックSWにしか搭載されていない技術であり、エントリーモデルのリールで巻き取りパワーを体感できるのは他社のリールと比較してもかなり先進的なリールと言えます。

インフィニティドライブの搭載

今期発売されたストラディックSW8000HGを触ってみてまず最初に感じた点は巻きの軽さです。これはステラSWに搭載された最新技術「インフィニティドライブ」の恩恵でリール回転部の抵抗を下げリトリーブを軽くする効果があります。これにより重めのジグを使うことのが多いオフショアジギングでもアングラーの負担を減らし、また魚とのファイト時には「インフィニティドライブ」非搭載のリールと比較し、よりガチンコファイトができる様になります。8000番手を使用するターゲットとしては、ワラサやカンパチ、ヒラマサ等の大型魚がメインターゲットになってくることも多いですが、この新技術の恩恵は大きく、魚のキャッチ率にも影響を与えてくれるでしょう。

レスポンスの高いドラグ性能

ショア・オフショアに限らず青物をターゲットにする際、無くてはならない性能の1つとして挙げられるがドラグ性能です。今回のストラディックSWはオフショアでのリールとしてはエントリーモデルのリールでありながら、この点も充分な性能があります。さすがにツインパワーSW等の上位機種と比較すると、ドラグ動き出しの際、引っ掛かりの様なタイムラグを若干感じる為、上位機種並みとは言えませんが、それでも多くの魚における実釣ではあまり気にならない程度ですので、問題なく使用出来ます。

高い防水性能

リールを使用していく中で、剛性や堅牢性と並び重要なのが防水性能です。近年のリールはボディ内部へのシール性は非常に優秀で特に問題無く使用出来ますが、ラインローラーについてはリールの中でも特に海水の影響を受け易く、水洗いやオイルアップをしても割とすぐにボールベアリングが錆びてしまい、シャリシャリ音が発生してしまいます。今回発売されたストラディックSWシリーズには、全モデル「Xプロテクト」と「Xシールド」が搭載されボディ、ラインローラー共に海水に対する耐久性がアップしました。それでもメンテナンスフリーではトラブルの原因になりますので、釣行後は必ず水洗いをする様にしましょう。

バイオマスターSWとの比較

ストラディックSWと同価格帯で販売されているバイオマスターSWですが、搭載技術を比較してみても旧モデルの設計であり、今後はストラディックSWに統合されていくと予想されています。特に「インフィニティドライブ」が非搭載であることや6000番手以外では「Xプロテクト」や「Xシールド」も非搭載の為、同じ価格帯での購入を検討されている方へはストラディックSWを選択することをオススメします。釣り具の中でも、特にリールは新製品の方が、設計思想が新しく高性能な場合が多いですので、特に拘りが無ければ迷ったら新製品を購入した方が無難です。

ツインパワーSWとの違いは?

オフショア向けのリールとしてストラディックSWの上位機種として販売されているツインパワーSW。現行モデルは2015年に発売が開始された為、旧モデルの設計であることは否めませんが、この2つのリールの性能差は大きく、特に感じるのはリール全体の剛性感・堅牢性です。10㎏以上の大型魚を狙う際は、この剛性感や堅牢性が非常に重要で、ファイト中にハンドルの折れ、ギアの破損、ラインローラーの故障が発生することもあります。ターゲットとなる魚が10㎏以上の青物で特にヒラマサやカンパチ、キハダマグロと言ったパワーの強い魚への使用はツインパワーSW以上のリールを選択した方が無難だと思います。

気になる点

対大型魚との剛性・堅牢性

ツインパワーSWとの比較説明でも記載しましたが、やはりリール全体の剛性感や堅牢性には関して言えば対大型魚とのファイトを考えると不安があります。特に10㎏以上のヒラマサやカンパチと言った根に走る魚をドラグをロックしてファイトする際には特に不安感があり、上位機種と比較するとリールの剛性、耐久性の差をどうしても感じてしまいます。価格差を考慮すると致し方無い点ではありますが、まだまだ上位機種に追いついていない点と言えると思います。

ドラグ滑り出しのタイムラグ

基本的にオフショアエントリーモデルとしては充分なドラグ性能ですが、それでもドラグの滑り出し、特に4㎏以上ドラグを掛けた際の滑り出しに関しては上位機種と比較すると顕著に差を感じます。不意のラインブレイクを考えると、気持ちドラグ値を低くした方いいかもしれません。とは言っても実釣にはあまり影響のない範囲ですので、あまり気にせず使用しても問題ないでしょう。

向いている釣り

ショアジギング、ショアプラッキングゲーム

ストラディックSW8000HGはシリーズでも最も汎用性の高い番手ですが、特にショアジギングやショアキャスティングにはドンピシャな番手です。PE4号:300m巻けるラインキャパシティとボディサイズ、合わせて「インフィニティドライブ」搭載による巻き取りパワーは、ワラサクラスなら瞬殺できます。もちろんブリや中型サイズのヒラマサ、カンパチにも大きなアドバンテージを持ってファイトできるので、ショアジギングを始める方に最初の1台としても非常にオススメです。

オフショアジギングゲーム

ストラディックSWの最大の特徴でもある「インフィニティドライブ」の搭載による恩恵を最も感じるのは、オフショアジギングでしょう。特にジグ重量150g以上を扱うシーンでは明らかに巻き取りパワーが上がっていることを感じます。防水性能に関しても改善されている為、ギアを含めガンガン使用した際の耐久性については、今後ガッツリ使用してみて判断したいと思います。

20ストラディックSW8000HGの総評

これまでストラディックSW8000HGについてご紹介してきましたが、手に取った際に最初に感じたのは「ああ、入門モデルもここまで来たか」と言うのが率直な感想でした。もちろん上位機種と比較すると、劣る点も多々ありますが、それを差し引いても近年発売されてきたエントリーモデルのオフショアスピニングリールの中では間違いなくトップクラスのリールです。この一台があれば大抵の釣りは楽しめますので、個人的には今一番オススメできる製品と言えます。

この記事を書いた人

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モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許

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