20 ルビアス LT3000

ダイワ

20 ルビアス LT3000 ダイワ「20 ルビアス LT3000」
定価
¥ 41,400
 価格
¥ 27,305
番手
3000
ギア比
5.2
ドラグ/耐力
10kg
自重
205g
B/R
9/1
巻上長/回転
77cm
ハンドル長
60mm
ナイロン糸巻量
8-150 / 10-120
PE糸巻量
1-200 / 1.2-190

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

驚きの軽さとZAIONモノコックボディの剛性はホンモノだ!

2018年、ダイワが導入した、スピニングリールの新設計基準「LTコンセプト」。「Light(軽さ)」と「Tough(強さ)」を両立させるべく、素材や機構をとことん見直し、全く新しい製品群を展開しはじめています。その「LTコンセプト」の、ダイワの解答のひとつが20ルビアスであると言っても過言ではありません。軽さと強さを最も高い次元で両立しているモデルです。20ルビアス LT3000は、巻き上げトルクがシリーズ中最も強いため、フレッシュウォーター、ソルトウォーター問わず、万能に使えます。

20ルビアスの最大の特徴はZAIONモノコックボディ

ダイワが2007年に発表した、カーボン長繊維強化樹脂である「ZAION」は、これまでのカーボン繊維強化樹脂と比較し、カーボン繊維含有量をこれまでの限界とされていた10〜15%から一気に40%前後まで高めることに成功しました。ダイワはこの「ZAION」を、マグネシウム合金をも凌駕する強度を持った軽量素材として、ボディやローターなどに採用し、実績を積み上げてきました。しかしダイワはそれだけでは飽き足らず、20ルビアスで初の試みである、ZAIONモノコックボディに仕立てました。

モノコックボディとは、従来のボディ構造である、パーツを組み合わせ、ビスや溶着などで固定する方法ではなく、ワンピースで成形されたボディにギア類を組み入れ、ビスを使わず「エンジンプレート」と呼ばれる蓋代わりのパーツをボディ外部からねじ込むだけで固定する構造です。ビスを打つスペースが不要なため、ボディ内部空間を広く取ることができ、より口径の大きなドライブギアを組み込むことができます。それにより、従来品よりもパワフルな巻きが可能となりました。

20ルビアス LT3000の基本スペック

20ルビアス LT3000の基本スペックを見て行きましょう。ギア比は5.2、ハンドル1回転あたりの最大巻き上げ量は77cmのパワーギアタイプです。ドラグは最大釣力10kgの高性能ATD(オートマチックドラグシステム)が搭載されています。ラインキャパは、ナイロン10lbで120m、PE1号で200mありますので、ショアフィッシングはフレッシュウォーター、ソルトウォーターを問わず、あらゆる釣りが可能で、水深100m以浅であればオフショアでのスーパーライトジギングも対応可能です。自重は205gで、15ルビアスとの比較ではワンサイズ小さい 2510PE-Hと同じ自重となっています。

前モデル、15ルビアスからすべてが変わった20ルビアス

20ルビアスの前のモデルは15ルビアスですが、15ルビアスから20ルビアスは大きく変貌を遂げています。まずは屋台骨のボディが、20ルビアスではZAIONモノコックになっています。これにより、ボディ容積の増大ができ、結果、15ルビアスのドライブギア(デジギアⅡ)よりも肉厚で口径の大きい超々ジュラルミン冷間鍛造タフデジギアにアップグードしたドライブギアを20ルビアスに組み込むことに成功しています。これにより、巻き上げトルク、静粛性、耐久性が向上しています。

また、低慣性超軽量のエアローターの材質が、15ルビアスのDS5からZAIONにアップグレードされ、よりアングラーの意思をリールに正確に伝えやすくなっています。その他、スプールやベール形状などあらゆるパーツを見直して軽量化したり、ラインローラーが2BB化されていたり、太糸、細糸問わず一発でスプールにラインを止めることができるパーフェクトラインストッパーが採用されたりと、細かい部分のユーティリティも大幅に向上しています。

20ルビアス LT3000のメインフィールドは?

上越でのオフショア
20ルビアス LT3000は、シリーズ中最も巻きトルクの強いパワーギアモデルとなっています。一番のおすすめは、水深100m以浅のオフショアでのタイラバ、タチウオテンヤ釣りでしょうか?スピードはありませんので、超ハイスピードが要求されるブリ、カツオ系のジギングはあまり得意ではないかも知れませんが、パワーがあるため、深海から大型魚を引き上げるパワーは十分ですし、トップウォーターでも、シイラ、シーバスなどのパワーのある相手との勝負は得意とするところです。

ショアからの釣りではフレッシュウォーターのランカーサイズのバス釣りからナマズ、ライギョ釣りまで、ソルトウオーターではサーフでのスロージギングによるフラットフィッシュ狙い、磯でのキャスティングによるロックフィッシュ狙いなど、パワーを要する釣り全般に向いています。

21ルビアスエアリティとの違い

21ルビアスエアリティLT4000CXH
ルビアスから、2021年に発売した派生モデルとして、21ルビアスエアリティが発売されました。02トーナメント エアリティが2005年、初代イグジストとして生まれ変わって以来、16年ぶりに「エアリティ」の名称が復活しました。20ルビアスとの違いは、ボディ材質がマグネシウムモノコックとなっていること、ドライブギアがマシンカットタフデジギアになっていることにより、更に軽さと強さがUPし、軽さについてはフラッグシップのイグジストをも凌駕しています。

21ルビアスエアリティ LT3000と20ルビアス LT3000で、メーカー希望小売価格18,500円の差があります。ここまでの価格差があるということは、ルビアスエアリティルビアスは別のモデルと思った方がいいでしょう。ルビアスエアリティルビアスよりもイグジストに近いモデルとなります。どちらを選択するかについては財布次第ということとなります。

20ルビアス LT3000はすべての釣りに高い次元で威力を発揮する、LTコンセプトの完成形

20ルビアスは非常によく出来たスピニングリールです。エギング専用リール、21エメラルダスエアのベースモデルでもあります。圧倒的な軽さと高い基本性能をもつ20ルビアスは、ダイワのスピニングリールの開発の試金石として、今後を占う重要なモデルであることは確かです。

この記事を書いた人

ショアおやじのプロフィール写真

初心者歴40余年!
ショアおやじ

 メジナ、クロダイ、アイナメ、カサゴ、メバル、カワハギ、シロギス、イシモチ、カレイ、ハゼ…ベラ、フグ、ヒイラギw、フカセ釣り、投げ釣り、穴釣り、江ノ島周辺(湘南大堤防、表磯、裏磯、片瀬漁港)、福浦岸壁、大磯サーフ、逗子・葉山界隈、城ヶ島(神奈川県)


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