コスパはいいけど人を選ぶ?18フリームスLT2500-XHについてインプレッション
ダイワの18フリームスLT2500S-XHのインプレッションです。前作15フリームスから大幅なモデルチェンジが行われたリールですが、どのような部分が進化しているのでしょうか。今回は同じエントリークラスの2台のリールとも比較しながら、18フリームスLT2500S-XHの性能に迫っていきたいと思います。
18フリームスLT2500S-XHの特徴
では始めに、18フリームスLT2500S-XHの特徴について解説します。エントリークラスのリールには様々なモデルがありますが、18フリームスの強みは一体どこにあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
LTコンセプトで軽量に
18フリームスLT2500S-XHは、LTコンセプトを基に開発されており、非常に軽量なリールに仕上がっています。前作15フリームス2500が265gだったのに対し。こちらは205gと60gもの軽量化を実現しています。ただ、ここで気になるのが剛性・耐久性です。もちろん軽くなれば感度や操作性が向上し、より快適になりますが、剛性が犠牲になると負荷がかかったときにストレスを感じます。前作15フリームスではスーパーメタルボディを採用していましたが、18フリームスはDS5という樹脂素材を使用しています。スーパーメタルボディは重さこそあるものの、剛性は樹脂素材より優秀です。大幅な軽量化の裏には、こうした変更点が隠れています。
マグシールド搭載
18フリームスLT2500S-XHは、ダイワの代表的な防水技術であるマグシールドを搭載しています。マグシールドは、磁性を持つマグオイルによって海水の侵入を防ぐという技術です。防水性能が高いことで塩ガミやゴロつきが抑制され、長期間にわたって使用することができるようになります。なお、マグシールドは15フリームスから引き続き搭載されています。
ねじ込み式ハンドル
18フリームスLT2500S-XHは、エントリークラスのリールでありながら、ねじ込み式ハンドルを採用しています。ねじ込み式は供回り式のものに比べて、ガタつきやノイズが少なく、より耐久性が高いのが特徴です。
18レガリス、20レブロスとの違い
ここまで、18フリームスLT2500S-XHの特徴について解説してきましたが、この項目では価格帯の近い18レガリスや20レブロスとの違いに迫っていきます。どれもエントリークラスのリールとして一定の人気がありますが、それぞれの具体的な違いはどこにあるのでしょうか。
18レガリスLT2500S-XHとの違い
18レガリスLT2500S-XHは、実売価格8,000円前後で販売されているリールで、18フリームスの下位機種にあたります。大きく違う点としては、ハンドルが供回り式であることと、マグシールドが非搭載になっていることです。その分リーズナブルですし、ハンドルによるノイズがあまり気にならない釣りでの使用や淡水での使用には適しています。また、重さは205gと差が全くありません。18レガリスLT25000S-XHも十分にコストパフォーマンスの高いリールといえるでしょう。
20レブロスLT2500S-Hとの違い
20レブロスLT2500S-H は、18レガリスの下位機種にあたるモデルで、実売価格6,000円前後で販売されています。違いとしては18レガリス同様ねじ込み式ハンドルととマグシールドが非搭載であること、そしてボディ素材の違いです。18フリームス、18レガリスのボディにはDS5と呼ばれる樹脂素材が使用されていますが、20レブロスではDS5よりグレードの低いDS4が使用されています。この影響もあり、20レブロスLT2500S-Hの重さは220gと少し重くなっています。また、20レブロスのLT2500SにはXH(エクストラハイギア)モデルが存在しない点に注意が必要です。
18フリームスLT2500S-XHの良い点
コストパフォーマンスが高い
18フリームスLT2500S-XHは、非常にコストパフォーマンスの高いリールといえます。実売価格12,000円前後のリールでありながら205gと軽量で、ねじ込み式を採用しているのは大きなメリットです。実際の使用感も、必要な性能がしっかり揃えられているという印象で、非常にバランスが取れています。
気を使わずに扱える
18フリームスLT2500S-XHはエントリークラスのリールであり、価格もそこまで高くないため、気を使う必要がありません。複雑な機構をいくつも搭載する上位機種では、取り扱いやメンテナンスに注意する必要があり、気軽に使うには不向きです。使用後に水洗いすることだけ意識しておけば、長く使えるでしょう。
18フリームスLT2500S-XHの悪い点
ギア比が高く釣りを選ぶ
18フリームスLT2500S-XHはエクストラハイギアなので、少し釣りを選ぶリールです。例えば、強風時のエギングで素早くラインスラックを回収する必要があるような場合はその特性を活かしきることができます。しかし、必要なアクションに対してリールを巻き過ぎてしまったり、スローリトリーブが難しかったりということも多く、工夫が必要になります。
負荷のかかる釣りには向かない
このリールは2500番なので、それほど気にする必要はないかもしれませんが、負荷の大きい釣りには不向きです。軽量化のためのボディ素材の変更や、無駄を削ぎ落としたデザインが、剛性の低下に繋がっていると思われます。
おすすめできる釣りのスタイル
18フリームスLT2500S-XHは、これからエギングやチニングを初める初心者の方や、エサ釣りに使用するリールを探している方におすすめ出来るリールです。エントリークラスとしては非常に軽量ですし、軽さが必要なエギングは特に相性が良いでしょう。ただ、エクストラハイギアなのでメインとして使いこなすには少し慣れが必要かもしれません。エサ釣りであれば、リールでアクションさせるような場面もありませんし、エクストラハイギアの良さを活かせます。
他のリールが適したスタイル
スローリトリーブや繊細なアクションが求められる釣りや、ターゲットとなる魚のサイズが大きい釣りでは、18フリームスLT2500S-XHはおすすめできません。ギア比が高いため細かなアクションは不向きですし、大きい魚を相手に安心してやり取りできるほどの剛性はありません。
釣りは選ぶが、初めての1台にもおすすめ
今回は、ダイワの18フリームスLT2500S-XHについてインプレッションしました。エントリークラスのリールながら、ねじ込み式ハンドルやマグシールドを搭載し、非常に高いコストパフォーマンスを感じられるリールです。ギア比が高いため、釣り方や釣種を選びますが、初心者の方の最初の1台にも良いでしょう。ただ、剛性はあまり期待できないため、負荷の大きい釣りでの使用はおすすめできません。