10,000円以下とは思えない軽さ!ダイワ 18レガリスLT2500S-CXH
「釣りを始めたいがどのリールを買えば良いかわからない」「10,000円以下で快適なサブ機がほしい」そんな方の選択肢として名前が挙がるのが、この18レガリスLT25000S-XHです。モデルチェンジによって軽さと充実の機能性を獲得した人気のエントリーモデルですが、実際の使用感や耐久性が気になる方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、18レガリスLTの特徴をふまえつつ、20レガリスLTや18フリームスLTといった比較対象との違い、使用して感じた良い点・悪い点について詳しく解説していきます。
レガリスシリーズとは
レガリスシリーズは、2009年に初代が発売されたダイワのエントリーモデルに位置するリールです。10,000円以下で購入できるリールとは思えないデザインの良さと基本性能の高さが魅力で、釣り初心者だけでなく中・上級者からも支持を集めています。また近年の機種は、エントリーモデルにありがちなハンドルのブレやガタつきも抑えられ、値段以上の快適性を実現しています。
18レガリスLTの特徴
18レガリスLTは、6年ぶりのモデルチェンジによって大きく性能が向上し、よりコストパフォーマンスの高いリールに進化しました。ここでは新たに追加された技術をふまえながら、このリールの特徴について詳しく解説していきます。
LTコンセプト
18レガリスLTは「LT(LIGHT TOUGH)」と呼ばれるコンセプトをもとに設計されています。これは軽さと耐久性の両立をテーマとした、ダイワ製小型スピニングリールの新しい基準です。前作の12レガリス2506SHと18レガリスLT2500S-XHの重量差は55gと、驚異的な軽量化に成功しています。同価格帯のエントリーモデルは、全体的に重さがストレスになることが多かったですが、18レガリスLTではほとんど気になりません。釣りの経験が長い人ほど、この軽さには驚くかと思います。
タフデジギア
LTコンセプト化に伴い、ギアの性能も向上しています。前作12レガリスでは「デジギア」が搭載されていましたが、モデルチェンジによってさらにハードな環境にも耐える「タフデジギア」に変更されています。このギアは、冷間鍛造で作った歯車に高精度のマシンカットを加えることで、強度の向上やノイズレスな巻き心地を実現します。実際、18レガリスLTの巻き心地は10,000円以下のリールとは思えないほどスムーズです。
※参考記事:タフデジギアとは - 具体的な説明と搭載されているダイワのリール機種一覧ATD
18レガリスLTには、「ATD(オートマチックドラグシステム)」が搭載されています。従来のダイワ製リールのドラグは滑り出しが悪く、ラインに負荷がかかりやすいという大きな欠点がありました。しかしATDでは魚の引きに合わせて滑らかにラインが放出され、細かいドラグ調整も必要ありません。
18フリームスLTとの違い
18レガリスLTと比較対象に挙がりやすい18フリームスLTですが、どちらもLTコンセプトをもとに設計されており、似た部分の多いリールです。この項目では、この2つの違いについて解説していきます。
18フリームスとの違い
18フリームスLTは実売価格12,000円前後で販売されている、18レガリスLTの上位機種です。重量差もなくほとんど違いはありませんが、18フリームスLTには「マグシールド」が搭載されています。マグシールドは、リールの性能を低下させることなく防水性能を高め、耐久性を向上させる技術です。それ以外の大きな違いとして、ハンドルの固定方式があります。18レガリスLTは供回り式ハンドルですが、18フリームスLTにはねじ込み式のハンドルが採用されています。
18レガリスLT2500S-CXHの良い点
エントリーモデルとは思えない軽さ
やはり18レガリスLT2500S-XHの最大のメリットはその軽さです。実売価格7,000円前後のエントリーモデルでありながら、205gという重さは全くストレスを感じません。実はこの重さは、ダイワの中でも40,000円を超えるハイエンドモデル、19セルテートLTと同じです。激しいシャクリを繰り返すエギングやライトゲームには最適なリールです。一度店頭でその軽さを体感してみることをおすすめします。
コストパフォーマンスの高さ
その圧倒的な軽さはもちろん、基本性能も高い18レガリスLTは非常にコストパフォーマンスの高いリールといえます。中でも2500S-XHは、これ1台持っておけば様々な釣りに対応可能です。さきほど解説したようにスプールには互換性があり、レガリス自体の替えスプールもかなり手頃なため、異なるラインを巻いてタックルボックスに備えておけば即座に違う釣りに切り替えされます。
18レガリスLT2500S-CXHの悪い点
剛性に不満が残る
軽さに特化した18カルディアLTですが、剛性には不安が残ります。10,000円以下のエントリーモデルで205gという軽さと基本性能の高さを実現するためには、その分コストを抑える必要があります。18カルディアLTの場合は剛性が犠牲となっており、不意の大物や負荷のかかりやすいルアーの使用はリールの歪みが顕著です。そうした釣りでの使用を考えている場合は、より番手の高いものか、より上位のモデルを選ぶことをおすすめします。
ハンドルにわずかなブレ感
18レガリスLTは供回り式ハンドルが採用されています。値段以上の十分な巻き心地ではありますが、人によってはそのわずかなハンドルのブレが気になるかと思います。18フリームスLTを含む上位機種であれば、より安定感のあるねじ込み式ハンドルが採用されているので、そちらを検討すると良いでしょう。
18レガリスLT2500S-CXHが向いている人
18レガリスLT2500S-XHは、エギング・ライトゲームでの使用を想定している方や初めてリールを購入する初心者の方、コストパフォーマンスの高いサブ機を探している中・上級者の方におすすめのリールです。実売価格7,000円前後で販売されているエントリーモデルとは思えない軽さと基本性能、汎用性の高さは様々な釣りで活躍してくれます。特に初心者の方は、コストを抑えて様々な釣りを楽しみたいかと思います。他のリールの場合使っていくうちに上位機種が欲しくなることもありますが、この18レガリスLTは完成度が高く長い間活躍してくれます。
18レガリスLT2500S-CXHが向いていない人
スーパーライトジギングをはじめとした比較的負荷の大きい釣りで使用する場合はあまりおすすめできません。18レガリスLT2500-XHは軽量な分剛性が低く、ハンドルもねじ込み式でないため巻き上げ力が不足する場合があります。軽さを損なわずに剛性の高いリールが欲しい場合は、より上位のモデルを選びましょう。軽さで劣る20レブロスLTも、18レガリスLTより比較的ボディの剛性が高く選択肢の1つになります。ただし、タフデジギアではなくデジギアⅡが採用されていることに注意が必要です。
軽さと性能は間違いなく価格以上、ただし剛性には期待できない
今回は軽さと基本性能の高さが魅力のエントリーモデル、18レガリスLT2500S-XHについてインプレッションしました。実売価格7,000円前後で205gという圧倒的な軽さと、タフデジギアやATDの採用による快適性は同価格帯のリールから頭一つ抜き出ています。特に2500番のモデルは汎用性が高く、様々な方におすすめできます。ただし、軽さの分犠牲になっている剛性やハンドルの仕様には注意が必要です。釣り初心者の方やコスパの良いリールを探している方は、一度店頭で触れてみると良いでしょう。