楽しい川釣りは装備で釣果アップ!初心者やキャンパー親子は必見です。

作成:2022.02.28更新:2022.02.28

川釣りシーズンが待ち遠しいですね!

今回は川の釣りでの装備についてです。装備?っていうほど川の釣りでは大げさでは?とお思いの方も多いと思います。確かに川幅が2m程度で水深3~40cmの小河川であればお子様でも安心でしょう。でも今回ご紹介する装備は釣りの装備ですので水難だけを防ぐためではありません。川釣りと言っても渓流~中流~本流と川の様子が違うためロッドやリールはもちろん装備も変わってきます。またその装備によって釣果まで変わる可能性があるのです。河川での装備をご紹介している中に答えがありますので見逃さずにご覧ください。

川釣りは万全の装備で釣果アップ

川釣りの装備やウェアはどのように選んでいますか?釣り番組や雑誌を見て格好のいい人をまねてる方もいるでしょう。逆に山の中に入るので見た目より機動性重視っていう方も多いでしょう。まったく考えたことなく適当にアウトドアっぽいものをという方もいるでしょう。でも釣りのエリアには様々な危険も隣り合わせですよね。それに備えるための装備なのですが実は装備や道具で釣果が変わるってご存じでしょうか?特に河川での釣りは雲泥の差が付きます。ではまず川にはどんな危険が潜んでいるのか洗い出しましょう

では河川の規模と釣りタイプで順番にご説明します。河川には決まった定義がないので以下でカテゴライズさせていただきます

  • 上流域:渓流、小河川(~3m程度で最大浸水50cm未満)
  • 中流域:中流、河川(4~8m程度で最大浸水100cm程度)
  • 下流域:本流、大河川(10m以上で最大浸水120cm以上)

上流域の危険なことや注意すべきこととは?

渓流、小河川(~3m程度で最大浸水50cm未満)はフィールドエリアから考えると山間部になります。山深くなると水危険以外が増えます。沢登りや沢下りも多いのである程度軽量で軽快さも必要です。ではどのような危険があるか確認していきましょう。

  • 水深:滝つぼや渓谷になっている部分は川幅がないが極端に深くなっている場合がある。
  • 水流:水量が少ない場合は流れも厳しくない。逆に雨量が増し水量が増えると鉄砲水と化する場合があり危険。
  • 草や木:森林地帯の場合が多く川を基準とすると迷わないが川から離れて歩く場合は遭難に注意。漆の木などのかぶれにも注意。特に倒木は朽ちている場合がありむやみに乗らないこと。
  • 岩や川底:大きな岩や大きなゴロタが多く転倒して打ちどころが悪いと危険。特に苔で滑りやすい場合が多い。
  • 崖や谷:雨量によっては落石や地崩れが起こりやすい
  • 天候:森の中だと空が見えづらく天候の変化に気が付きにくいんです。特に携帯の電波なども届かない場所が多く天候の急変は注意が必要です。
  • 害虫:場所によりますが森林なのでヒルや蚊、ブヨがいます。特に危険な虫はスズメバチ・マダニです。
  • 動物:釣りで遭遇しやすい危険な動物は熊そしてマムシなどの毒蛇です。

渓流や小河川でも危険なことや注意すべきことは結構多いですね。では一番釣り人が多い中流域を見てみましょう。  

中流域の危険なことや注意すべきこととは?

中流、河川(4~8m程度で最大浸水100cm程度)はフィールドエリアから考えると山の中腹から平野になるあたりになります。森より林が多く平野部では護岸されている河川も多くなります。日が当たりやすい分だけ草や葦が多く背丈以上伸びている場合も多く歩きづらく視界が良くない場合がありますが幹線道路からは近い場合が多くそれなりにアクセスが良い。川幅と水量が増えて魚も増えますが釣り人も増えるエリアでもあります。ではどのような危険があるか確認していきましょう。

  • 水深:川幅に比例して水深も増えます。特に川の中心に近いほど深くなり危険も増します。
  • 水流:一定の水量がある場合が多く釣りには適しているが雨で増水すると濁り入り釣りができなくなる場合もある。
  • 草や木:雑木林など場合が多く開けて日差しが入る場合が多い。川の流れの音も強くなるため迷った場合は川の音を探すとよい。渓流域と同じく漆の木などのかぶれにも注意が必要。特に葦などが多く生えている場合は前方と足元が見えづらく深くなっていたり危険な場合が多いので注意が必要。
  • 岩や川底:大きな岩は少なくなり砂利や砂が混じりやすくなる特に粘土質の地質の場合は滑りやすく転倒して打ちどころが悪いと危険。日陰になっている場所は苔で滑りやすい場合もある。
  • 護岸:川の増水を防止するために護岸されている場所も増えコンクリートのテトラや金網で川岸を覆っている場合があるコンクリートは濡れていると滑りやすいので注意。岩を金網で覆って護岸している場合は金網の針金が朽ちて飛び出している場合があり靴や衣類に突き刺ったり引っかけたりするので特に注意。
  • 崖や谷:川は幅が増えると大きな谷になっている場合もあり雨などで崩れる可能性も予想しておきましょう。
  • 天候:空が見えてる場合が多いので天候の変化は分かりやすい利点の反面、天候や風に左右されやすい。特に日差しで暑さの影響は受けやすくなります。熱中症対策でこまめな水分補給が必要です。
  • 害虫:場所によりますが川の近くは蚊、ブヨが増えます。危険な虫はスズメバチ・マダニです。
  • 動物:熊の遭遇の確率は少し下がりますが熊が民家近くまで来ている場合もあるので注意は必要。マムシなどの毒蛇遭遇は多くなります。

下流域の危険なことや注意すべきこととは?

本流、大河川(10m以上で最大浸水120cm以上)は市街地や河口が近いエリアになります。そのため護岸されている場合が多くフェンスやガードレールなどの防止柵も多くなります。草木は防風用の雑木林が少しある程度、葦や草はあっても背丈程度ほとんどが腰程度です。河川敷は遡行もしやすくなりますが河川は川幅が増え水深も深くなり水の中に入るのが難しくなります。では下流域の注意点です。

  • 水深:川幅はフルキャストでも届かないほど広い河川もあります。それに比例して水深も増えます。下流域になると川岸ぎりぎりまで深くなり危険も増します。
  • 水流:一定した水量があり雨で増水すると濁りはもちろん河川敷も危険な場所になります。
  • 草や木:防風林としての雑木林など弱化なる程度。葦や草が生えており川岸へ張り出している場合が多く川岸ギリギリを草を踏みながら進むと踏み外す危険があるので極力ギリギリは歩かない。
  • 岩や川底:大きな岩はほとんどなく砂利や砂がほとんど。中州や川の中心へ向かうと浅くなっている場合があるが無理してウェーディングして戻れなくなる場合があるので注意が必要。
  • 護岸:川の増水を防止するために護岸されている場所ほどんど。特にコンクリートで川岸を覆われて水面より高く護岸されている場合があり護岸上から釣りをするパターンも増える。市街地などで入渓を禁止している場合なども増えるのでルールを守りましょう。
  • 天候:大きな河川には支流が増えその交差する部分がポイントになっている場合もあります。支流の上流で雨が降り急に水かさが増える場合。最悪は鉄砲水に遭遇する場合もあるのである程度一帯の天候を確認しておくといいでしょう。人工物が増えて日差しや気温が強くなるので熱中症対策でこまめな水分補給が必要です。
  • 害虫:場所によりますが川の近くは蚊が異常に増えます。危険な虫のスズメバチ・マダニの遭遇は少なくなります。
  • 動物:熊の遭遇の確率はかなり下がりますが熊が民家近くまで来ている場合もあるので注意は必要。またマムシなどの毒蛇遭遇も減りますが河口付近になると猛毒を持つアカエイが河へ侵入している場合がありウェーディング時には注意が必要です

各河川流域でのフィッシング装備とは?

各流域での注意点はお判りいただけたと思います。ではどのような装備をするのか?各装備ごとにご紹介していきます。こんな装備やアイテムがあったんだ!と思われるものやこんな装備が欲しかった~というグッツもあると思います

水深や流れに対しての装備

河川は湖や海と違い常に水が流れています。それため事故も多くけがや命に係わる場合が多いです。です。河川の釣り装備で一番重要な水深と流れの対策を最初にご紹介します

ライフジャケット(水深・水流対策)

渓流では要らないでしょう!と思う方も多いと思います。最近のキャンプブームで釣りをする親子が増えて川の水難事故が急増しています。渓流域でお子様が溺れて助けに入り亡くなるニュースも聞きます。必ず親子で着用してください。子供といえど溺れた時に力と抵抗が強く大人が溺れてしまうんです。渓流域ではベルトタイプで十分です。中~下流域はベストタイプがいいでしょう。

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ウェーダー(水深・川底・害虫・動物対策)

渓流域、中流域、下流域とも活躍するのがウェーダーです。河川でウェーディングする際には必須となります。その機能は水を通さないだけではありせん。藪漕ぎ時の草木から下半身を傷やかぶれから守ってくれます。特に害虫や蛇、エイなどにも防御効果が高いです。ウェーダーは夏の時期は熱く蒸れますが危険を防御できることを考えると装備する価値があると思います。

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トレッキングポール(水深・川底・害虫・動物対策)

意外と使用していないアングラーが多いのがこのポールです。河川釣行では十数年使用しており私の釣り仲間へ広めているアイテムの一つです。何に使うのか?もちろんトレッキング用なので歩く時の補助としてがメインなのですが河川釣行では多くの役割を担います。その利点と効果はこちらです。

  1. 釣行時に滑る転ぶなどを未然に防ぐ
  2. 足を出す前にポールを差して安全か確認できる
  3. 坂や崖の登り降りでの滑る転ぶ危険と体力消耗を軽減
  4. 河川の入水前や遡行で先に水深を確認できる
  5. 邪魔な草木やクモの巣などをポールで分けてよける(手で触らない)

大きくは上記ですが、熊には太刀打ちできませんが蛇などの動物には先端がとがってますので戦う道具にもなります。

草木に対しての装備について

先ほど少しご説明していますが草や木を恐れる必要はないと思われるアングラーも少くないでしょう。でも釣行を中止せざるをえないことも潜んでいます。私も一度経験しましたが一番多いのはヤマウルシです。素手で掴んだり腕を擦っただけでものすごくかぶれます。そのほかバラやサンショウなどの茎に鋭いトゲがある場合があります。草木をかけ分けるのにイチイチ確認できないので注意が必要なのと登るときについ草木をつかんで登ったりしませんか?それがヤマウルシだったら最悪です。

フィッシンググローブ(草木・岩・害虫・動物対策)

既に利用しているかたは十分お判りと思いますがとにかく手を守ってくれます。最近のフィッシンググローブは通気性や機動性もよく釣りの邪魔にはなりません。むしろ濡れてもしっかりグリップするので素手より良い面も多いです。是非使用することをお勧めします。

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濡れた岩やコンクリートでの転倒を防ごう

夏のキャンプ場近くの渓流でサンダルや裸足で釣りをしている人がいます。見た目は涼しく楽しそうですね。でも人口のプールではありませんので絶対やめましょう。ケガの元です。特にキャンプ場近くはキャンパーが増えてマナー低下も否めず。酒を飲みながら川で遊んでいる光景もよく見ます。空き缶や空き瓶もたくさん落ちています。もう言わなくても分かりますよね川底は危険なものが転がっている可能性があるんです。もちろん鋭利な岩や石、倒木もありますので気をつけましょう。

ウェーディングシューズ(水深・水流・川底対策)

最近は夏の渓流をウェーティングするのにウェーダーを使用せずウェーディングシューズとウェーディングゲーター(足からヒザまで保護)の組み合わせて釣行するアングラーが増えてきました。軽装でおしゃれですしね。釣りガールが増えたのもこの普及が影響していると思います。極力素足を出さず害虫対策もしてくださいね

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おすすめウェーディングゲーター

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フィッシングシューズ(護岸対策)

フィッシングシューズというと磯やロックのイメージがありますが最近は普段使いできるおしゃれなものも増えています。安全と見た目を兼ね備えていますので河川の護岸上からのおかっぱり釣りなどに最適です

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天候による事故やケガ防止

急な天候の変化や熱中症などの日差し対策が必要です

フィッシングキャップ(天候・ケガ対策)

帽子は日差しから守ることはもちろん。釣り針(フック)など鋭利なものや転倒の際に頭を保護するためでもあります。必ず帽子を着用しましょう。

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アームカバー(天候対策)

釣りは腕を上げていることシーンが多く特に日焼けするのでケアが大切ですね

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装備で釣果が変わる!?

川釣りの装備で見逃していたことはありませんでしたか?冒頭にお話ししていた装備で釣果が変わることはわかりましたか?河川での釣りは水の流れ深さによる場合や周囲の木々や地形の場合、虫や動物などの危険を察知・予防をして釣行に臨む必要があるのです。これらの危険とは何なのでしょうか?アングラー(人間)にとっては危険ですがこれは大切な”自然”ということです。その自然の中にこそたくさんの魚が棲んでいるのです。その自然に入り込むために装備するから魚に出会う確率が上がるのです。これが装備や準備をしていなければその自然には入ることが出来ても楽しく釣りをすることが出来ない。最悪はケガをすることになります。これから川釣りのシーズンが始まります。万全の準備と装備をして川釣りを楽しみましょう!

記事中の紹介グッズ一覧

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この記事を書いた人

釣りは一生できる趣味!
Z@KU

 ネイティブトラウト全般(ソルト・ナチュラル)、アイナメ、ソイ、メバル、ルアー全般(ショア・ナチュラル)、ロックフィッシュ、エギング、北海道全域:湖(支笏湖、屈斜路湖など)・河川(尻別川、千歳川など)・ダム湖・サーフ・磯

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