最近流行りのオモックはトラウトルアー初心者に超おすすめです。

作成:2021.05.24更新:2023.04.17

トラウトを狙えるオモックの3種類を並べて撮影。

そもそもオモックとは?

オモックとナスックってご存じですか?特に船釣りをしている方はご存じかも知れませんが、オモリ+フック=オモック。ナス型オモリ+フック=ナスック。だそうです。多分ルアーかエサが無くなり手元にあるオモリとフックで釣ってみたら釣れた!始まりはそんなことからだと思います。

しかし侮るなかれ意外と釣れます。海のショア、オフショアで実践している方が多いと思いますが私はルアートラウトで使って釣っています。面白いですよ。何と言ってもオモリとフックだけなのでコスパ最高です(笑)。今回はこのオモックをご紹介したいと思います。

ルアー初心者の方に入門ルアーとしておすすめします。

ルアーフィッシングを始めたい、初めてルアーを買う方など、まず悩むのはどんなルアーを買えばいいかわからない。ということでしょう。ルアーはスプーンやミノーなど種類がありそれぞれ釣り方やテクニックがありお店の人もとりあえず程度で勧めてきます。でもルアーを種類ごとに揃えると結構な金額になります。しかも初心者の方は必ずルアーロストします。お金をキャストしている感覚に陥ります(私もそうでした)。

そんな初心者の方にオモックは超おすすめです。材料だけで行ったら1個当たり100円ぐらいでしょうか。ルアーだと1個500円ぐらいしますので、コストは1/5です。しかもオモックはオモリを流すだけなので基本的な動作で釣れちゃいます。私はルアーフィッシングを初めてやる友達にはオモックを付けて渡します。理由は無くされても悔しくないし、初心者でも釣れるからです。

なぜオモックでトラウトを狙うのか?

一番最初に使ったのは5年ぐらい前、スピナーを自分で作っている時の副産物でした(下記写真一番右)。ちょっとオモックに似ていませんか?これをいつも行く川でちょっと釣れない時に使ってみたんです。もちろんこの形状なんで何もアクションしません。でも小さなヤマメが釣れたのでびっくりしました。

オモックの進化の歴史を表した写真

私が昔作ったオモック達です。一番左がオモリでスピナーを作ったオモックの初号機です。ブレードがまったく回らず釣れませんでした。左から2番目は支笏湖で一番釣れました。それから試行錯誤して右から2番目のが川でヤマメが良く釣れました。一番右が最近の自作オモック。これらを見ると出来映えもだいぶ進化しました。

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なぜトラウトがオモックに誘われるのか?

当初トラウトからすると何に見えているのかがとても不思議でした。虫や小魚がベイトなはず。なぜこの色、形に喰いついたのか。私なりの答えがあります。それは川釣りアングラーなら知っているブドウ虫です。子供のころよく使って釣った蛾の幼虫で良く釣っていました。あれが水の中に入ると空気の膜が張るので水中ではシルバーっぽくなります。それに似てるんです。

トラウトは川の中で流れてくるものをエサとエサ以外に見極めています。北海道の千歳にある水族館で観察するとよくわかります。小さな石や草などが流れてきても見向きもしませんが普段食しているエサに似たものはパクッと食べます。オモックは動かしてかがしますので小石などとは違う、ブドウ虫に似ている!ってなるのだと思います。

オモックでトラウトをどうやって釣るか?

ルアーフィッシングを始めたい、初めてルアーを買う方など、まず悩むのはどんなルアーを買えばいいかわからない。ということでしょう。ルアーはスプーンやミノーなど種類がありそれぞれ釣り方やテクニックがありお店の人もとりあえず程度で勧めてきます。でもルアーを種類ごとに揃えると結構な金額になります。しかも初心者の方は必ずルアーロストします。お金をキャストしている感覚に陥ります(私もそうでした)。

トラウトオモックシステム

オモックでトラウトを狙う際のタックルシステム(仕掛け図)

河川でのロッドは7fぐらいまでが取り回しがきくので良いと思います。リールは2000番前後で十分です。ラインはPE0.8ぐらいがおすすめです。オモックは意外と飛ぶのと転がす感じなので感度が良いPEがおすすめです。リーダーはナイロン、フロロどちらでもOKです。

使用するフィールドシチュエーション

ではどんな川で使用するか?もちろんトラウトが生息しているというのが条件です。オモックの場合2つの条件が揃っていればトライする価値があります。『川の深さがひざ上以上(50~60cm)』で『川の流れがある』。この2つです。好条件になるのはゴロタ石が多い川、悪条件なのは安房底が浅い、藻が生えている、川岸に木の張り出しがある場合です(根掛かりし易くなります)。

オモックでの釣り方

これが一番のポイントです。通常ルアーであればアップ、アップクロス、クロスが基本だと思います。オモックの場合は逆なんです。ダウン、ダウンクロスが基本です。アップでも良いのですが流れづらいのです。

オモックのアクションをした際の水中での動きをイラストで表現
  1. ダウンクロスにキャストします。着水したらベールを起こして少しリールを巻いてテンションを掛けます。
  2. オモックが川底に着きラインが動かなくなります。
  3. ロッドを30cmほど上げると川の流れでオモックが流れます。リールは巻きません
    オモックが少し流されラインが動きます。その後、またオモックが川底に着きラインが動かなくなります。
    ※・・・②③を繰り返す。バイトする時は②と③の間が多いです。
  4. 自分の位置からダウン(川下)まで来たらリールを2巻したら止めるを繰り返し回収します。

オモックでの釣り方アドバイス

基本的にオモック自体はアクションしませんので、ロッドアクションでオモックが動きます。でも変にチョンチョンとロッドを動かしたりせず、虫やエサを転がしているというイメージをしてロッドを動かしましょう。特に流れがあり瀬になっているポイントなどは激アツです。

さっそくオモックを作ってみよう!

オモックって買うの?最近では売っているようですが全く買う必要はありません。簡単に作る方法を載せておきます。今回は河川で利用するオモックです。

必要な材料や道具は?

オモックを制作するために必要なアイテム。そんなに難しいものではない。
  • オモリ:中通しオモリ(筒状になっていればOK)河川で使うのであれば0.5(約2g)~2号(約8g)です。
  • 針金:鉄線なら0.7Φmm~1.0Φmm、ステンレス線なら0.5Φmm*ステンレスは錆びにくいので良いのですが曲げづらいです。
  • スプリットリング:フックを付けるためです。川で利用なら3~4Φmmが良いでしょう。
  • フック:ルアー用フック#6~8でスプーン用ミノー用どちらでもOKです。

オモックの簡単な作り方

今までいろんな作り方を試しましたが、これが簡単で実用向きですのでご紹介します。実釣の耐久性も40cmぐらいのニジマスはOKでした。

オモックを制作する手順を図解した画像
  1. 針金をオモリから両端少し出るように2回折り曲げる。針金の先はオモリの中に残る程度に切っておく。
  2. サルカンを針金の付けたい場所まで通す
  3. サルカンが付いていない方の針金をオモリの中通しに通していく
  4. 先が出るまで押す。瞬間接着剤を中通しに入れるとより抜けません(海で大物を狙う場合は必須ですね)
  5. スプリットリングとお好きなフックを付けて完成です。
  6. 【アレンジ】サルカン側に付けて海用にも可能です。下に抜け止め用のスプリットリングはつけておいてくださいね

簡単オモックでコスパ最強なトラウトルアーフィッシングをしよう

川の水面を優雅に泳いでいるブラウントラウト

いかがでしたか?慣れると1個10分程度で作れると思います。こんなのでトラウトが釣れるの?と思ったアングラーのみなさん、お金を掛ければいいということではありません。知恵と工夫で釣るのも釣りの醍醐味ではありませんでしょうか?是非皆さん独自のオモックを作ってみてはいかがでしょうか。自分で作ったオモックで釣れると最高ですよ!

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釣りは一生できる趣味!
Z@KU

 ネイティブトラウト全般(ソルト・ナチュラル)、アイナメ、ソイ、メバル、ルアー全般(ショア・ナチュラル)、ロックフィッシュ、エギング、北海道全域:湖(支笏湖、屈斜路湖など)・河川(尻別川、千歳川など)・ダム湖・サーフ・磯


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