中禅寺湖でレイクトラウトやブラウントラウトを釣ろう!釣れるルアーと攻略法をご紹介します!

作成:2022.03.28更新:2022.03.28

中禅寺湖とは

中禅寺湖は栃木県日光市の日光国立公園内にある湖で、日本で初めてトラウトフィッシングが行われた湖と言われています。元々は魚が生息していなかった湖でしたが、明治時代以降にイワナやヒメマスが放流され、さらにイギリス人のトーマス・グラバーによってブルックトラウトが放流されてフライフィッシングが行われ、「トラウトフィッシングの聖地」と呼ばれるようになりました。その後もニジマスやブラウントラウト、レイクトラウトなどが放流されました。

1960年代以降は放流されることもなく自然繫殖している為、魚のコンディションが非常に良く美しい魚たちが釣れてくれます。2011年の東日本大震災の後に中禅寺湖の魚が放射性セシウム汚染されていることがわかり、魚の持ち帰りが禁止となりキャッチ&リリース限定での釣りのみが可能になりました。2022年現在ではヒメマスのみが持ち帰りでき、今後も段階的に持ち帰りができるようになるということです。また岸が淵と松ヶ崎を結んだラインより西側は釣り禁止区域となっています。

中禅寺湖で釣れるトラウト

レイクトラウト

レイクトラウトは中禅寺湖の固有種であり、日本では中禅寺湖にしかいない魚です。とても獰猛な性格をしていて警戒心が強く、ワカサギなどの小魚を好んで捕食します。イワナやブラウントラウトのように岩や倒木などのストラクチャーに依存する性質で、物陰に潜んでエサを待ちます。トラウト類の中でも特に大型化する魚種であり、中禅寺湖では1mを優に超える個体も確認されています。大型のレイクトラウトは非常に頭が良く、釣ることはとても難しいと言われています。

レイクトラウトを狙うのに重要なのはポイントの選択です。中禅寺湖のほとんどのポイントが岸から急深のカケアガリになっていて、レイクトラウトはそのカケアガリにある岩などに居着いています。また水温によってその居場所を変え、春のワカサギの産卵時期にはシャローエリアに隣接したエリアへ移動し、水温が上がるにつれて深場へ移動します。それらを考慮して良いタイミングでポイントに入れるようにしなければいけません。

ブラウントラウト

中禅寺湖で釣れるブラウントラウトは非常に美しい個体が多いのが特徴です。居着いている場所はレイクトラウトのように岩場のカケアガリですが、レイクトラウトと比べると比較的浅いところに居着いていることが多いイメージです。ブレイクラインの近くにいて、ワカサギなどの小魚や夏場には落下してくる昆虫などを捕食します。レイクトラウトよりも高水温に強く、水温が上がりやすい初夏でも浅場で釣れやすいです。

中禅寺湖のブラウントラウトといえば、6~7月に狙うことができる通称「セミパターン」が有名です。この時期の中禅寺湖ではエゾハルゼミが最盛期を迎えます。エゾハルゼミの寿命は約2~3週間ほどと言われており、寿命が近くなり弱ったエゾハルゼミは水面に落ちます。それを捕食する為にブラウントラウトはブレイクラインで待ち構えているのです。この時にセミ型のルアーを近くに投げると、ブラウントラウトやスチールヘッドが水面を割ってルアーにアタックしてきます。フッキング率は決して高くはありませんが、非常にエキサイティングな中禅寺湖の初夏の風物詩ともいえる釣りです。

ホンマス

ホンマスも中禅寺湖の固有種でありビワマスとサクラマスの交配種と言われています。フライマンから人気が高く、そのファイトは「シルバーランナー」と呼ばれるほど強烈です。5~6月には岸に近づくことが多くなり、その回遊コースに当たると周りで一斉に竿が曲がりだすことから「ホンマス祭り」と呼ばれています。

ホンマスは非常に美しい銀色の魚体をしており、体高があり菱形のような形をしています。ワカサギなどの小魚を好んで捕食し、その群れを追って回遊します。ワカサギの産卵期には岸に寄ってきますが、基本的には船からのトローリングで釣れることが多いです。岸から狙う場合には朝マズメの暗い時間帯に岬の先端に立つことが重要です。

ヒメマス

中禅寺湖で唯一持ち帰りが可能な魚種です(2022年現在)。ホンマスと共に回遊していることが多く、20~30㎝と平均サイズはそれほど大きくありません。中禅寺湖のヒメマスは非常に淡白な白身で、臭みもなくとても美味しい魚です。主に船からのトローリングで釣れることが多いですが、群れが回ってくれば岸からでも釣れます。

ヒメマスはホンマスやサクラマスのようなシルバーの体色をしており、所謂一般的なマス類のような体形をしています。スプーンやジグミノーで釣れる事が多く、他にもサイズの小さめのミノーでも釣ることができます。全国各地の有名な湖では生息している魚であり、トローリングでヒメマスを釣ることを「ヒメトロ」と呼びます。

ニジマス(スチールヘッド)

湖の釣りでは比較的メジャーなニジマスは、中禅寺湖では個体数が少ない魚種です。中禅寺湖で釣れるニジマスはスチールヘッドという北米原産の魚種で、砲弾型をしており力強いファイトが人気の秘密でもあります。通常のニジマスよりも銀化しており、降海型(サクラマスやサツキマスのように川から海に下り、再度川に戻ってくる魚)であると言われています。

スチールヘッドを狙うのに最も効果的なルアーはやはりスプーンです。また6~7月のセミシーズンに釣れることも多い魚でもあります。とは言え中禅寺湖では絶対数が決して多くない魚なので、狙って釣ることは簡単ではないでしょう。

中禅寺湖で釣れるルアーとは?

スプーン

中禅寺湖で使われるスプーンは大きく分けて2種類あり、一般的に使われる「カップがあり、一定速度で巻いて使用するスプーン」と「カップがなく、水を切りながら左右にスライドさせて使用するスライド系スプーン」があります。前者は重いものをボトム付近で使用することもありますが、表層付近でヒメマスやスチールヘッドを狙うのに適しており、後者はレイクトラウトとブラウントラウトを狙うことに特化しています。

近年の中禅寺湖ブームの火付け役となったのがスライドスプーンで、シーレーベルの「プロビア」やロデオクラフトの「MTレイクス」が有名です。一般的なスプーンとは違って不規則な左右へのダートアクションがメインで、レイクトラウトやブラウントラウトの捕食スイッチを入れやすいアクションをします。これまで狙って釣ることが難しかったレイクトラウトを狙って釣れるスプーンということで爆発的な人気を得ています。具体的な使い方は後述します。

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ミノー

ミノーでは浅場に来たレイクトラウトやブラウントラウト、ホンマスを狙えます。使用するミノーのサイズは70~130㎜と幅広く、時期によって使い分けると良いでしょう。中禅寺湖でのメインベイトとなるワカサギは非常に大きく、15㎝を超える個体も多いことで有名です。その為その時のワカサギのサイズによってミノーも使い分けるのが最も効果的ですが、迷った時には85~95㎜くらいのものが最も汎用性が高く使いやすいです。

使い方はトゥイッチングやグリグリメソッドが一般的で、テンポ良くランガンしながら探っていくのが良いでしょう。中禅寺湖は透明度が高い為、ミノーのカラーが非常に重要です。朝マズメの暗い時間帯にはグリーンゴールドのような派手目の目立つカラー、日中や夕方にはメッキ系のヒメマスカラーや透明系のワカサギカラーなどが実績があります。また水温が上がり始める時期にはターンオーバーで濁りがきつくなるので、日中でもメッキ系の目立つカラーが有効です。時期やポイントによってもカラーを使い分けると釣果に影響します。

メタルジグ

足元から急深のエリアの多い中禅寺湖ではメタルジグも有効です。あまり重いものは根掛かりの原因となるので、15~25gくらいのものが使いやすいと思います。海でのライトショアジギング用のメタルジグでも十分釣れますが、シーレーベルの「リーズ」やスミスの「メタルミノーEX」のような湖専用のメタルジグはハイアピールすぎずに使いやすくよく釣れます。

山側の八丁出島や上野島、大日崎、松ヶ崎のようなドン深なポイントでカケアガリを効率よく攻めるにはメタルジグの速い釣りが良いでしょう。カラーはゴールド、シルバーなどのメッキ系に蛍光グリーンや蛍光オレンジなどの視認性の良いカラーや蓄光(グロー)系のカラーも反応が良いです。派手目のカラーで反応が良くない場合にはナチュラル系のカラーも試してみましょう。

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中禅寺湖での釣り方

スライドスプーン

中禅寺湖でのレイクトラウト人気に火をつけたのがスライドスプーンです。今まで狙って釣ることが難しかったレイクトラウトをピンポイントで狙えるとして爆発的な人気ルアーとなりました。スライドスプーンの使い方は通常のスプーンのように巻いて使うのではなく、スロージギングのようにソフトにシャクって使用します。

スライドスプーンには「2-2-5」や「3-3-6」といったシャクる回数の合言葉があります。「2-2-5」とは2回シャクって1~2秒ポーズ、2回シャクって再度ポーズ、その後5回シャクってロングフォールを入れるという意味で、このポーズとロングフォールが食わせのタイミングとなります。「3-3-6」も同じやり方でシャクる回数を変えるだけです。スライドスプーンはテンションフォールさせる時にひらひらと揺れながら左右にスライドダートし、その動きにレイクトラウトはリアクションバイトしてしまうのです。スライドスプーンを使用する時には、糸よれ防止の為に必ずスイベルを使うようにしましょう。

メタルジグ

メタルジグではスライドスプーンよりも早い展開での釣りに使用することが多いです。とはいっても海でのショアジギングのようにガンガン誘うような釣りではなく、スロー目に魚を焦らして釣るイメージです。スライドスプーンのように「2-2-5」や「3-3-6」で誘うことも多く、スライドスプーンのパターンを応用できるルアーでもあります。

魚の活性が高い時にはメタルジグが有効で、特に魚が活発にベイトフィッシュを追っている時には反応が良いでしょう。また日中などの魚が沈んでいる時にも広範囲に探ることができます。シャクって誘うだけでなく、タダ巻きのストップ&ゴーも意外と反応する魚は意外と多いので試してみてください。

ミノーイング

国道側のシャローエリアや、山側などの急深のエリアのブレイクライン沿いを狙うにはミノーが良いでしょう。特に魚が浮いている時には短い時間で連発させることも可能です。朝マズメの薄暗い時間帯には、普段深場にいるレイクトラウトもベイトフィッシュを求めて浅い所に上がってきます。そのような魚は捕食スイッチが入りやすいのでミノーで広範囲に探るのが効果的です。

浜のようなエリアでは扇状に広くキャストしてやる気のある魚を探し、急深のエリアではブレイクライン沿いよりも1mほど沖にキャストして、トゥイッチングやグリグリメソッドで逃げる小魚を演出しましょう。ブレイクラインを狙う時には、通すコースを変えて何度も狙うことが重要です。また反応がないエリアでは粘らずに、どんどんポイントを変えて魚を積極的に探しましょう。ブラウントラウトは比較的浅いところに定位している場合もあるので、明るい時間帯でも狙うことができます。

絶景の中でネイティブトラウトを釣ろう

今回は中禅寺湖で釣れるトラウトやルアーについてご紹介しました。キャッチ&リリースの影響から近年はレイクトラウトやブラウントラウトも数が増え、以前に比べて釣りやすくなってきました。そんなレイクトラウトやブラウントラウトを求めて、中禅寺湖には全国からアングラーが訪れています。その為他のアングラーとのトラブルが発生しやすくなってきています。

またアングラーが増えると話題になるのがゴミの問題です。自分の持ち込んだゴミは必ず持ち帰るようにしてください。アングラーの意識1つで釣り場の将来は大きく変わります。奥日光の美しい景色に感謝し、いつまでもその中で釣りができるようにしましょう。

この記事を書いた人

ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)

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