ミノーでは浅場に来たレイクトラウトやブラウントラウト、ホンマスを狙えます。使用するミノーのサイズは70~130㎜と幅広く、時期によって使い分けると良いでしょう。中禅寺湖でのメインベイトとなるワカサギは非常に大きく、15㎝を超える個体も多いことで有名です。その為その時のワカサギのサイズによってミノーも使い分けるのが最も効果的ですが、迷った時には85~95㎜くらいのものが最も汎用性が高く使いやすいです。
使い方はトゥイッチングやグリグリメソッドが一般的で、テンポ良くランガンしながら探っていくのが良いでしょう。中禅寺湖は透明度が高い為、ミノーのカラーが非常に重要です。朝マズメの暗い時間帯にはグリーンゴールドのような派手目の目立つカラー、日中や夕方にはメッキ系のヒメマスカラーや透明系のワカサギカラーなどが実績があります。また水温が上がり始める時期にはターンオーバーで濁りがきつくなるので、日中でもメッキ系の目立つカラーが有効です。時期やポイントによってもカラーを使い分けると釣果に影響します。
足元から急深のエリアの多い中禅寺湖ではメタルジグも有効です。あまり重いものは根掛かりの原因となるので、15~25gくらいのものが使いやすいと思います。海でのライトショアジギング用のメタルジグでも十分釣れますが、シーレーベルの「リーズ」やスミスの「メタルミノーEX」のような湖専用のメタルジグはハイアピールすぎずに使いやすくよく釣れます。
山側の八丁出島や上野島、大日崎、松ヶ崎のようなドン深なポイントでカケアガリを効率よく攻めるにはメタルジグの速い釣りが良いでしょう。カラーはゴールド、シルバーなどのメッキ系に蛍光グリーンや蛍光オレンジなどの視認性の良いカラーや蓄光(グロー)系のカラーも反応が良いです。派手目のカラーで反応が良くない場合にはナチュラル系のカラーも試してみましょう。
中禅寺湖でのレイクトラウト人気に火をつけたのがスライドスプーンです。今まで狙って釣ることが難しかったレイクトラウトをピンポイントで狙えるとして爆発的な人気ルアーとなりました。スライドスプーンの使い方は通常のスプーンのように巻いて使うのではなく、スロージギングのようにソフトにシャクって使用します。
スライドスプーンには「2-2-5」や「3-3-6」といったシャクる回数の合言葉があります。「2-2-5」とは2回シャクって1~2秒ポーズ、2回シャクって再度ポーズ、その後5回シャクってロングフォールを入れるという意味で、このポーズとロングフォールが食わせのタイミングとなります。「3-3-6」も同じやり方でシャクる回数を変えるだけです。スライドスプーンはテンションフォールさせる時にひらひらと揺れながら左右にスライドダートし、その動きにレイクトラウトはリアクションバイトしてしまうのです。スライドスプーンを使用する時には、糸よれ防止の為に必ずスイベルを使うようにしましょう。
メタルジグではスライドスプーンよりも早い展開での釣りに使用することが多いです。とはいっても海でのショアジギングのようにガンガン誘うような釣りではなく、スロー目に魚を焦らして釣るイメージです。スライドスプーンのように「2-2-5」や「3-3-6」で誘うことも多く、スライドスプーンのパターンを応用できるルアーでもあります。
魚の活性が高い時にはメタルジグが有効で、特に魚が活発にベイトフィッシュを追っている時には反応が良いでしょう。また日中などの魚が沈んでいる時にも広範囲に探ることができます。シャクって誘うだけでなく、タダ巻きのストップ&ゴーも意外と反応する魚は意外と多いので試してみてください。
国道側のシャローエリアや、山側などの急深のエリアのブレイクライン沿いを狙うにはミノーが良いでしょう。特に魚が浮いている時には短い時間で連発させることも可能です。朝マズメの薄暗い時間帯には、普段深場にいるレイクトラウトもベイトフィッシュを求めて浅い所に上がってきます。そのような魚は捕食スイッチが入りやすいのでミノーで広範囲に探るのが効果的です。
浜のようなエリアでは扇状に広くキャストしてやる気のある魚を探し、急深のエリアではブレイクライン沿いよりも1mほど沖にキャストして、トゥイッチングやグリグリメソッドで逃げる小魚を演出しましょう。ブレイクラインを狙う時には、通すコースを変えて何度も狙うことが重要です。また反応がないエリアでは粘らずに、どんどんポイントを変えて魚を積極的に探しましょう。ブラウントラウトは比較的浅いところに定位している場合もあるので、明るい時間帯でも狙うことができます。
今回は中禅寺湖で釣れるトラウトやルアーについてご紹介しました。キャッチ&リリースの影響から近年はレイクトラウトやブラウントラウトも数が増え、以前に比べて釣りやすくなってきました。そんなレイクトラウトやブラウントラウトを求めて、中禅寺湖には全国からアングラーが訪れています。その為他のアングラーとのトラブルが発生しやすくなってきています。
またアングラーが増えると話題になるのがゴミの問題です。自分の持ち込んだゴミは必ず持ち帰るようにしてください。アングラーの意識1つで釣り場の将来は大きく変わります。奥日光の美しい景色に感謝し、いつまでもその中で釣りができるようにしましょう。
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