減水バス釣りで連発!レベルバイブブーストの信用は絶大 [インプレ]

作成:2019.08.24更新:2023.06.09

減水したフィールドはバスが釣りやすい?

夏から秋に減水しやすい理由

そもそもどうして夏から秋にかけての時期は、止水域となるフィールドで減水をしやすいのでしょうか。これには明確な理由があり、我々の生活に根ざしています。

田植えは例年春先に行われ、初夏にかけてまで水路から大量の水を必要とします。この田植えのシーズンが終わると、農業用に利用する水の量が減少します。そして、これらの水を引いてくる水源となるのが、灌漑用水を貯水できる貯水池やダムになります。基本的には豊富な水量を蓄え、一定の水準で水位を保っているのが特徴です。

しかし、水を利用する田んぼの管理が落ち着く頃になると池の点検や破損箇所の修復をするために減水させる場合があるのです。地域における水利組合などが管理をしており、釣り場としても利用できるフィールドへ行ったら驚くほど水位が減っていたなんてこともあります。

減水フィールドでのバス釣り攻略法

このような減水フィールドでのバス釣りは普段とは違った釣り方で攻略するのが得策です。減水すると魚の密度が必然的に濃くなり、生息域も目ぼしいポイントに集まりやすいタイミングが増えます。狙い方は多様ですが、パターンにはまりやすくなるので連続で何匹も釣れるなんてこともあります。

特にバスの習性を活かした釣り方は結果が出やすく、減水すると岸辺に寄るようになる小魚(ブルーギルの稚魚等)を求めるようになります。リアルベイト系のワームなどでも釣れますが、より小魚に忠実なスイムアクションで早く巻くとバスを騙しやすいです。その上、減水が起きると取水塔の吐き出しによって水流が発生したり、ターンオーバーを起こしたりしやすくなります。

減水フィールドでの難敵ターンオーバー

ターンオーバーは特に減水フィールドでは頻繁に見られる現象で、気温が下がると表水温と中・底の水温が入れ替わることで水質が悪化してしまいます。ターンオーバーが発生しているかを見抜く着目点は、以下になります。

  • 普段の水質よりも悪く、濁っている
  • 水面付近で小さな白泡が浮いている
  • ロッドティップを水面で掻き回すと、白泡が発生して消えなくなる

ターンオーバーは釣り人にとってはデメリットで、バスの活性が低下してしまう原因になります。ゆえに、水質が悪いゾーンにルアーをキャストしてもイマイチな反応しか得られない場合があります。減水したフィールドでは意識的に魚が溜まっていると予測できるポイントを見つけて、丁寧にアプローチする必要があります。

そこで筆者が、減水フィールドにて絶大な信頼を寄せているルアーがレイドジャパンから発売されているレベルバイブブーストです。

減水フィールドでおすすめしたいルアー「レベルバイブブースト」インプレ

数多あるルアーの中から、減水したフィールドでのバス釣りで特定のルアーを使用するのには理由があります。レベルバイブブーストは人気バスプロである金森隆志氏が代表のレイドジャパンから発売されたルアーです。このルアーは一見、どこにでもありそうな小型バイブレーション(振動でアピールするルアー)ですが、細部へのこだわりが爆発的な釣果を叩き出す理由になっています。

またサイズと重量も、ベイトフィッシュのサイズ感や巻くレンジに合わせてラインナップされています。減水が起きると水深が1メートル未満になることもありますよね。このような場合には重量のあるルアーで目立つハイアピールをするのではなく、軽量で小刻み感を出すサイズを使用するのがベストです。レンジに合わせた使い分け次第で、可能性が広がるルアーなのです。

5g 38mm
7g 38mm
9g 46mm
11g 46mm
14g 60mm
18g 60mm

以上のようにレベルバイブブーストには細かなサイズ/グラム設定があります。サイズはグラムに応じて大きくなっており、水中でのスイミングバランスが考慮されています。サイズとグラムに関する考え方としては、重さが軽いほどバスの泳いでいるレンジが狭い(水深が浅い)ポイントを狙いやすくなります。一口サイズの軽量モデルでバスを本気にさせましょう。一方、重量のあるルアーは中層〜ボトム付近を泳いでいる個体を釣りやすいです。しっかりと沈めてから深いレンジのバスへアピールできます。

レベルバイブブーストをバス釣りに最適なルアーとする特徴とは?

レベルバイブブーストはルアーとしての分類で言うとメタルバイブレーションになります。メタルバイブといえば鉄板の板を薄くした形状に、アイを通してリフトフォール(上下動)でバスのリアクションバイトを誘う使い方が主流です。近年では小型のメタルバイブも発売されており、小さいけれどハイアピールなアクションでバスが釣れるとして人気を博しています。にも関わらず近年、スレたフィールドではバスも見切りやすくなっており一筋縄では釣れないことが多いです。

レベルバイブブーストは以上のような点を解決し、より多くのバスに本物の小魚だと思わせてしまう魔法のパワーがあります。既存のメタルバイブには強すぎた、あるいは足りなかった部分を上手に補完したルアーです。通常、メタルバイブレーションにはアイが複数空いていることでスイミング姿勢を前傾姿勢、後傾姿勢などに変更できます。リフト&フォールをする際は、ルアーを持ち上げる高さやスライド幅を調整できるメリットがありますが、デメリットもあります。それは、ただ巻きにおける水平姿勢を保てないために、ストレートなリトリーブが実現できない点です。またバイブレーション独特の振動を出すためには早いリトリーブが必要となるため、バスに見切られやすい点もありました。

レベルバイブブーストは素材にも独特なこだわりがあります。まず、ボディ中央部に一つだけアイを作ることで絶妙な水平姿勢をキープしています。前傾姿勢を一切排除し、どんなレンジを引いてきてもストレートに水平姿勢を保てる設計です。ボディの前でも後ろでもない、絶妙な位置にアイがあることで唯一無二の浮き上がり姿勢を実現しているのです。

他方、リフト&フォールではリフト時に手元に伝わる振動が伝わる設計になっており、フォール時は一般的なメタルバイブレーションよりも遅いです。メタルバイブレーションでは早すぎるフォールをしてしまい、バスが食いきれないことがあります。リフトをした際のキビキビとした俊敏な動きと、じっくりと食わせの間を作れる遅めのフォールアクションはレベルバイブブーストにしか生み出せません。

ここにも素材の強みが活かされており、極薄の樹脂がフォルムになっています。通常であればボディ下腹部にウェイトを張り、周辺を金属板で覆います。ですが、メタルバイブブーストは下腹部のウェイトが樹脂ボディで覆われているので柔らかい波動を水中で生みやすくなるのです。コンパクトなルアーながらバスが反応してしまう、釣れる要素がふんだんに詰まっているのがお分かり頂けるでしょう。

レベルバイブブーストの樹脂加工ボディが実現するバスを欺くカラーリング

実際にレベルバイブブーストを他のルアーと比較してみると、実力の違いにすぐに気付くでしょう。メタルバイブの基本構造である内部のウェイトや振動はそのままで、ボディを金属から樹脂製に変えたルアーはカラー選択においても大きなアドバンテージを得ています

すなわち、樹脂ボディのため金属には出せない艶かしい色合いが作り出せるのです。ハイアピールカラーに見えるけれど、よく見ると少しだけグローな配色があるお陰でバスに違和感を与えにくくなっています。ちなみにですが、ボディが透けて見えるクリアウォーター向けカラーもあり、樹脂製ボディだからこそ実現できる技術なのが分かります。このタイプはクリアウォーターでのナーバスなバスに口を使わせやすいです。

水深に合わせたグラムのレベルバイブブーストを選ぶ

減水したフィールドで有効な軽めのものから深場となる層でもキッチリと巻ける重めのものまで、バス釣りの状況に応じたレベルバイブブーストの種類を解説します。

レベルバイブブースト5g/7g

5g、7gサイズは1メートル未満の減水しているフィールドに最適なサイズです。レンジも表層からボトムまで取りやすく、小魚の逃げ惑うようなハイピッチアクションが可能です。スピニングタックル、ベイトフィネスタックルでのキャストがしやすいです。

レベルバイブブースト9g/11g

9g、11gは46mmとサイズ感がアップしています。満水時の水深が深いところでは、減水しても2-3メートルの水深があります。そればかりでなく、フィールドの規模が大きい場合はサイズ感のあるシルエットでテンポ良く誘っていきたいです。ミディアムクラスのスピニングタックルやベイトフィネスタックル、12lbほどラインを巻いたベイトタックルが最適です。

レベルバイブブースト14g

減水したけど水深が4-5メートルはある広いダムなどでの使用を想定した14g。サイズも60mmもあるのでバスへの視認性は高く、ただ巻きからリフト&フォールの感度も高いモデルです。ベイトタックルで存分にかっ飛ばせるサイズ感ですね。水深も深くなるので、水よりも比重の高いフロロライン(フロロカーボンライン)が必要になります。また、太さも12lbでは高切れを起こす可能性が高いのでワンランク上の14lbを目安に使用しましょう。

レベルバイブブースト18g

18gはちょっと規格外の重さですが、ボートからの釣りや水深が5メートル以深になるポイントに絞って投げていきたいモデルです。減水したフィールドにおいて、あと少しで対岸まで届きそうだけど届かない。そんな時にギリギリまで遠投して長い距離をきっちりとリトリーブできるサイズです。14gサイズと同様、しっかりとボトムまで落とせるように比重の高いフロロラインを使用しましょう。

減水フィールドのバス釣りではバイブレーションのローテーションが効果的

レベルバイブブーストは釣れる要素が十分にあるルアーですが、同一の種類を投げ続けているとバスもスレてくるようになります。バスを飽きさせないようにするためにも、バイブレーションは数種類用意しておくのがおすすめです。この戦略は理にかなっており、違うバイブレーションを投げることで、巻いてこられるレンジの誘い方が広がります。つまり、僅かなアクションの差異で釣果が変わりやすくなります。ロングキャストの利点も活かして、軽めのバイブレーションで表層付近を巻いてみたり、ボトムまでキッチリと落とせるメタルバイブレーションをキャストしてみたりするのも良いでしょう。

釣り方でいえばワームや他のルアーをキャストしてバスも狙えますが、機敏なアクションを出せるのはバイブレーションだけです。持続性のある釣り方をしたいのであれば、バスが継続的にルアーに反応を示してくれるバイブレーションを使用したいものです。

減水したフィールドでバス釣りをする際の注意点

減水したフィールドには幾つか危険な点もあります。フィールドの足場が減水により滑りやすくなっていたり、ぬかるみやすくなったりしています。また中途半端に浅くなっているポイントは、入水しないと釣りにならないなんてこともあります。ですので、足回りの安全と動きやすさを確保するためにも長靴は用意しておきたいです。

それから、通常はバスが集まる障害物となるポイントが干上がったりしていると、バスは居場所を失い回遊することもあります。個体によっては得意な捕食方法があるので、障害物を失ってしまったバスは活発にエサを追い求めなくなる場合があります。神経質になっているバスも多いので、なるべくタイトなアクションができるルアーのチョイスが重要になってきます。とりわけ、減水するとターンオーバー絡みの濁りも発生しやすいのでナチュラルカラーではなくハイアピールなカラー選択も必要になります。フィールド状況に応じて強弱を付けた釣り方をしていきましょう

減水したフィールドではハイピッチなアクションでバスを釣ろう!

今回は減水したフィールドにおけるバス釣りの攻略法について、ちょっと風変わりなルアーを例に紹介しました。減水時のバス釣りはバスの好むパターンを見つけて、丁寧にアプローチをするのが重要です。特に減水時は濁りが発生しやすく、ブラインドになるメリットもありますがエサを見つけにくくなるデメリットもあります。夏から秋にかけて減水が起きやすいこの時期は、バスが小魚を捕食しやすいです。派手過ぎず、微振動なアクションを生み出すレベルバイブブーストはバスのバイトを誘いやすい画期的なルアーです。減水しているフィールドで何を投げるか迷ったら、まずはこのルアーをキャストしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

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