ハリスの選定はこれでバッチリですね! 一流メーカーのハイエンドクラスのハリスもたくさん揃えました。しかし、そこで満足してしまっては、ランディング直前の無念のラインブレイクはなくなりません。極端な言い方をすると、「一投ごとにハリスを親指と人差し指で軽く摘み、摘んだままハリス全体に滑らせ、ささくれや傷の有無を確認する」ことが必要です。指を滑らせて引っかかったところがささくれです。また、透明度を目視で確認します。ささくれていなくても、傷がたくさん入ってしまったラインは、光が乱反射して、透明の部分が白くなります。こういうハリスも強度が著しく低下していますので、白く見える部分もすべて切って捨ててしまいましょう。
どんなに高いハリスを使っていたからと言っても、少しでも傷がついたハリスは直ちに切り捨てなければなりません。魚と直接コンタクトしているハリスは、釣りをしている間は惜しげもなく交換し、最高の状態を維持し続けなければなりません。間違っても、魚が齧り、チモトが縮れた状態のハリスなんかそのまま使い続けてはいけません。
フカセ釣りの場合、ハリスの長さは3m程度取るケースが多いと思います。ハリスを長くとるのは、水の中でツケ餌を自然に漂わせなければならないからです。ハリスの傷んでいる場所が限定的であれば、その傷んでいる箇所から下を切り捨てて針を結び直しますが、短くなってしまったハリスでは水中で自然にツケ餌を流すことはできなくなりますので、ハリス全交換をおすすめします。一日フカセ釣りを行えば、最低でも15m~18mはハリスを消費するはずです。ここだけは惜しんではいけません。
いかがでしたでしょうか? 少し脱線気味な記事になってしまいましたが、釣りにおけるハリスの重要性がお分かりいただけたのではないかと思います。大事なことは、釣りをしていると、投入するたびに仕掛けは劣化しているということを常に意識し、ハリスや道糸、針やウキの状態に気を配り、少しでも異常を見つけたら直ちに処置をするという心構えを持つことです。
ハリスはどんなに丁寧に扱っても傷つきなどの劣化は避けることはできません。高いものを揃えて長持ちさせることより、安価なハリスを潤沢に交換しながら、いつも良い状態のハリスを維持する事の方が、最終的には良い結果につながるはずです。是非意識して見てください!
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