燃料にガソリンを使うタイプのバーナーは、ガソリンを直接本体に注入するタイプで、ランニングコストが安く、低温下でも火力が落ちにくいメリットがありますが、着火にはガソリンを霧化させる必要があるため、ポンピングという、タンクについているピストンを数十回ポンプし、ガソリンタンクの内圧を上げる作業が必要です。内圧が十分に上がったらガス栓を開け、霧化したガソリンに点火しますが、着火装置はついていないので、別途ライターなどの着火道具が必要です。着火後も炎が青く安定するまで数十回ポンピングを続けなければならないという手間が最大のウィークポイントです。
昔は自動車用のレギュラーガソリンが使用できるレギュレーターが搭載されたモデルが一般的でしたが、日本国内においては、ガソリンスタンドでのガソリンの手売りに関する規制が強化され、車両への直接給油以外の方法でガソリンを購入することが原則出来なくなったため(ガソリン携行缶に給油し、身分証明書と使用目的の提示をし、販売履歴を店舗側で記録すれば購入は可能です)、レギュラーガソリンが使えるバーナーは販売されていません。
現在日本国内で販売されているガソリン式のバーナーは、全て不純物を徹底的に除去したホワイトガソリン専用です。ホワイトガソリン仕様のバーナーにレギュラーガソリンを使うと、レギュレーターに不純物が詰まり、燃料供給ができなくなりますので、絶対にレギュラーガソリンは使ってはいけません。
ホワイトガソリンはホームセンターなどで入手できますが、スーパーやコンビニエンスストアでは入手出来ません。こうした、燃料の入手性、燃料タンクへの給油の手間、着火作業の手間などが敬遠され、アウトドア用のシングルバーナーは、LPGタイプのバーナーが主流となっています。
アウトドア用のケトル(やかん)は、通常のやかんとは異なり、携行性を再重視して設計されたもので、著しく扁平した形状をしています。写真のアウトドアケトルは容量0.9リットルと多くありませんが、コーヒーなら5杯、カップラーメンなら2杯作れる容量です。取っ手をたたむと蓋も含めてフラットになりますので、リュックにも簡単に収まります。
お湯を沸かすには当然ながら水が必要です。一日釣りをしながら、お湯を沸かしてコーヒー淹れたりカップラーメン作って食べたりするには、一人あたり2リットル程度必要です。2リットル入りの水を持ち込むわけですが、釣り場の周辺に公園など、公共の水道があるならば、空のPETボトルだけ持ち込んで、水を分けてもらっても良いでしょう。水は必ず煮沸するので、通常の上水道水であれば、問題なく飲食に使えるはずです。
近くに水道がないことが分かっているならば、水の入ったPETボトルを持ち込むか、釣り場までの道すがら、水道を見つけて水を汲んでから釣り場に入りましょう。
これまで紹介した、釣り場に持ち込む弁当、おにぎり、総菜パン、カップ麺などの他、持っていると何かと便利な食べ物について紹介します。基本的には、保存が利き、嵩張らず、いざと言う時にはエサとして使えるものをひとつふたつ、リュックの中に忍ばせておくと、重宝することがあるかも知れません。
魚のすり身を原材料とする加工食品はすべからく釣りのエサとして使うことができます。もちろん自分のおやつとして準備するものですが、どうせなら、万が一のエサ切れ時に慌てなくて済むよう、エサの代わりになるものを持っていれば、臨機応変に立ち回りできる、スマートな釣り師の雰囲気を漂わせることができます。
サバの水煮、ノンオイルタイプのツナ缶、アサリの水煮缶など、魚の缶詰め代替エサになります。その場合、味付けが強くない水煮が向いています。味噌煮など味の濃いものやオイル漬けのものは釣りエサには向きません。アサリの水煮缶詰は魚の嗜好性が高く、針持ちもよく、オススメです。
既に魚が何匹か釣れていれば、それらを餌にするのが確実です。大きな魚は切り身にして、小魚の場合は活きたまま針に掛け、泳がせておきます。思いもよらない大物がかかることもあります。
真夏の過酷な陽射しの下での釣り、真冬の極寒の中での釣り、どちらも体力を奪われる過酷な条件下でなアクティビティです。夏場は特に水分補給をこまめに行い、適宜塩分をはじめとしたミネラル分を補給しながら、熱中症にならないよう対策を万全に行い、冬場は温かい飲み物や、米やパン、麺類など、体内で熱エネルギーとなる炭水化物を適宜摂取し、体の中から温めて体温の維持を図りましょう。
何でそんな暑い時期/寒い時期にわざわざ釣りなんか行くのか? と、釣りをしない人から言われたことは誰でもあるでしょう。しかし、「何で」と言われても、答えようなどありませんね。「それが釣り師の性だから・・・」としか言いようがないというものです。
しかし、ちょっとした工夫で、過酷な時期の釣りでさえ、至福の時間に変えることができるのが、釣り師の特殊能力であるとも言えますよね・・・言えませんか!?
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