オフショアゲームのスタンダード!シマノ ツインパワーSW5000XGのインプレッション
ツインパワーSWとは
日本国内のリールメーカーであるシマノが販売しているオフショアシーン向けのリールです。オフショアでの魚はショアで釣れる魚と比較し、魚のサイズが大きく引きも強くなる為、対応できる様にリールボディの強度やギアやドラグの耐久性がより求められてきます。ツインパワーSWはそんなハードな環境でも躊躇なく使用できる性能を備えており、最上位機種であるステラSWの機構を随所に取り入れている高性能なリールです。
使い込める剛性
オフショアシーンで狙う魚はサイズ、引きも強力な為、当然リールへの要求スペックも高くなってきます。その中でもリール本体に求められる剛性は必要不可欠な要素となります。ツインパワーSW5000XGで狙う魚はカツオやシイラ等の中型~大型回遊魚がターゲットになることが多いですが、剛性が無いとファイト中にギアが破損し巻けなくなったり、ハンドルが折れたり、最悪の場合ローターが割れたりすることもあります。掛けた魚を確実に獲る為にも、安心して使用できるリールの使用をオススメします。
安心の防水性能
オフショアでの使用の際、防水性能も重要な性能の一つです。船での移動の際、風や波の高い時化た日は、バケツの水をひっくり返した様な大量の海水を被ることがあります。もしリールの防水性能が十分なものでなければ、ボディ内部に海水が入り込み、塩嚙み、錆等の不具合が発生し、故障してしまう原因となるでしょう。ツインパワーSWはIPX8相当の防水処理が施されている為、海水の侵入を気にすることなく、また使用後の真水での塩抜きの際も、比較的に気にせずジャブジャブ洗うことが出来ます。
防水・防塵の等級『IPX』とは?:TIME&SPACE
防水等級(IPX)は、0から8までの9段階にわけられる。それぞれに定められた保護内容とテスト方法は以下のようになっている。 防水・防塵の等級『IPX』とは?:TIME&SPACE
滑らかなドラグ性能
ツインパワーSW5000XGで狙う魚としてはカツオやシイラ等の中型~大型回遊魚を狙うことが多くなってきます。これらの魚はショアから釣れる魚と比較し泳ぐ力が強い為、ドラグ性能が十分でない場合、魚が引いた際にドラグが効きラインが出るまでにタイムラグが出てしまい瞬間的にライン強度を超えラインブレイクもしくは魚の口切れを起こすことがよくあります。ツインパワーSWのドラグ性能は魚の引きに追従し滑らかラインが出る為、ラインブレイクや口切れ等のバラシも少なくなるでしょう。
スプールの互換性
ツインパワーSW5000番手のボディは6000番手のボディと同サイズの為、6000番手のスプールを用意することでツインパワーSW6000XGとして使用することが出来ます。5000番手のスプールキャパはPE3号:240m巻きですが、6000番手のスプールキャパはPE3号:300m巻けるので、狙う魚が大型化し、よりラインキャパが必要なシーンではスプール変更によるラインの変更が容易にできる為、非常に便利です。オフショアシーンでは、ラインブレイクした際、時合いを逃さない意味でも又揺れる船の上でノットを組む手間も考え、替えスプールとして6000番手のスプールを持っておくことをオススメします。※写真はいずれもツインパワーSW5000XGボディを使用。
5000番手のスプール装着時
6000番手のスプール装着時
気になる点
ドラグ調整ノブが固い
気になる点として、ドラグ調整ノブの硬さです。通常ドラグ調整ノブはドラグを強く掛ける程、固くなり感覚的に大まかに掛けているドラグの強さがわかる様になっていますが、ツインパワーSW5000,6000番手のみ常時同じ硬さでファイト中、現在掛けているドラグ値が感覚ではわかり辛くなっています。ツインパワーSWシリーズでも8000番手以降では同様事象は起こらない為、使い勝手が悪いと感じます。
巻きの重さ
XG(エクストラハイギアモデル)の為、ギア比が非常に高く、一巻きあたりの巻き取り量が多く巻きが重いのが気になる点です。こちらは巻き取りの早さとトレードオフとなる為、ある程度仕方ないと感じますがジギング等の常時巻き取りパワーが必要な釣りは少しやり辛いと感じます。
ステラSWとの比較
ドラグ性能
シマノの最高機種であるステラSWと比較し、価格はもちろん性能差もあると感じます。ドラグ性能に関して言えば、ステラSWの方がより滑らか且つ安定していると感じるシーンがあります。もちろん実釣においてツインパワーSWのドラグ性能が不十分だと感じることはありません。しかし使用すると確実に性能差を実感できます。特にファイト中の魚の微細な動きや船の動きのみでもチリチリとスムーズにラインが出る為、ステラSWの方がよりドラグ性能は高いと言えるでしょう。
巻き心地
モデルチェンジした19ステラSW以降の番手は新たにインフィニティドライブが搭載されており、旧モデルのステラSWと比較し各段に巻き心地やが向上している為、当然ツインパワーSWと比較しても巻き心地に差があります。ツインパワーSWの巻き心地も悪い訳ではありませんが、ステラSWはよりシルキーな巻き心地の為、使用していて非常に気持ちが良いです。しかしながらオフショアでツインパワーSWを使用する様な釣りでは、巻き心地が釣果を左右する様な釣りではない為、実釣での大きな影響はないでしょう。
ツインパワーSW5000XGの向いている釣り
中型回遊魚キャスティングゲーム
ツインパワーSW5000XGの向いている釣りとしては、ラインキャパやボディサイズを考えカツオやシイラ等の中型~大型回遊魚のキャスティングゲームで出番が多くなってくるでしょう。特にカツオやシイラのキャスティングゲームでは、表層を飛び跳ねる様にルアーをアクションさせるスキッピングやキャストの手返しを考慮し、XG(エクストラハイギア)の方が使用し易いと感じます。また船での釣りの際は、ナブラやポイントに到着後すぐにルアーをキャストする為、ルアー着水後も船が惰性で進みリールのギア比が低いと船の惰性による糸ふけを取るのに時間が掛かることがあり、釣果を始めライントラブルも多くなります。
地磯のヒラスズキゲーム
オフショアの釣りではないですが、地磯でのヒラスズキゲームでもツインパワーSWの出番は多くなってきます。地磯でのヒラスズキゲームは波が少し高くサラシが出る場面で行うことが多いですがリールの防水性能が十分にある為、波を被るシーンでも安心して使用できるでしょう。更に実体験として過去、千葉県外房エリアでヒラスズキゲームを行った際、何度も中型~大型のヒラマサが掛かりましたが、リールのパワー不足で勝負できず、取れなかった魚もいました。当時はノーマルのツインパワー4000XGを使用していましたが、予想外の大きさの魚が掛かってもある程度勝負ができる様、SWタイプのリールを使用することをオススメします。
ツインパワーSW5000XGの総評
このリールの良さは全体的にリールの基礎性能が高く、またある程度の大型魚でもやり取りができ、リールの自重もツインパワーSW8000番以降の大型リールと比較し軽い為、比較的扱い易く、SWタイプのリールとしてはノーマルのツインパワーの様なリールと同様の感覚で使用することが出来る点です。これからオフショアゲームを始める方はもちろん、サーフや地磯等のショアでの釣りでより大型魚を目指す方にもオススメの1台です。