エギング初心者におすすめの万能モデル!18セフィアBB C3000SDH
セフィアシリーズの中でも初心者向けに開発された、18セフィアBB C3000SDHについてインプレッションしていきます。エギングをメインとしたリールではありますが、汎用性の高さも特徴的で、シーバスゲームやチニングにも使用可能です。この記事では、モデルチェンジによる18セフィアBBの変更点について解説するとともに、他の釣りでの使用や19エメラルダスLTとの違いについても紹介していきます。
セフィアシリーズとは
セフィアシリーズは、シマノの中でもエギングに特化した性能を持つシリーズです。赤と黒を基調としたスタイリッシュなデザインと、その扱いやすさから非常に高い人気を得ています。リール・ロッドともに軽さと耐久力を重視して設計されており、エギングを快適に楽しむために必要な性能を十分に満たしています。リールは初心者向けから上級者向けまで3つの機種がラインナップされており、自分のレベルに合わせて選択可能です。ロッドはイカメタルやティップラン向けのものも合わせると全部で13機種存在し、どんなエギングにも対応できるよう細分化されています。そのほかエギやライン、フィッシングバッグ等も販売されています。
前作との違いについて
18セフィアBBは、17アルテグラをベースに設計されています。17アルテグラはモデルチェンジで大幅な変更が行われたリールで、その変更点は18セフィアBBにも反映されています。ここではその変更点を、前作13セフィアBBと比較しながら解説していきます。
マグナムライトローターの廃止
前作の13セフィアBBは「マグナムライトローター」と呼ばれる軽量で感度の軽いローターが採用されていましたが、18セフィアBBでは廃止されています。これはベースとなった17アルテグラが、剛性と巻き心地を重視した「コアソリッドシリーズ」に変更されたためです。元々アルテグラは「クイックレスポンスシリーズ」と呼ばれる、巻きの軽さと感度の高さを重視したリールでした。18セフィアBBは、セフィアシリーズで唯一コアソリッドシリーズに属するリールです。
※参考記事:シマノの「コアソリッド」と「クイックレスポンス」の違いを解説HAGANEギア
18セフィアBBには、新たにHAGANEギアが搭載されています。このギアは切削加工を行わず、金属を約200トンの力で成型することで作られます。エギングではシャクリを頻繁に行うため、それに耐えるギアが必要不可欠です。
Gフリーボディ
「Gフリーボディ」は、スプールを上下に動かすための部品を最適な位置に配置しなおすことで、操作性の向上や体感的な重さを軽減します。エギングにおいてリールの軽さは重要なポイントの1つです。このGフリーボディが搭載されたことで、より疲れを感じにくいリールになっています。
19エメラルダスLTとの違い
18セフィアBBの比較対象として、19エメラルダスLTが挙げられます。このリールはダイワのエギング向けエントリーモデルで、18セフィアBBに近いスペックを持つリールです。初心者の方の中には、この2つで迷っている方も多いのではないでしょうか?この項目ではそれぞれの違いについて解説していきます。
重さの違い
まずは重さの違いについて解説します。どちらもC3000番のダブルハンドルモデルで比較した場合、18セフィアBBは250g、19エメラルダスLTは245gです。その差はわずか5gですが、激しくシャクったり長時間使用する場合はこの差を感じるかもしれません。また手にとってみると体感の重量が異なるので、店頭で試してみることをおすすめします。
ラインナップの違い
18セフィアBBはシングルハンドルのモデルもラインナップされていますが、19エメラルダスLTはダブルハンドルモデルのみで展開されています。そのためシングルハンドルの購入を検討している場合、選択肢は18セフィアBBのみになるので注意が必要です。また19エメラルダスLTには2500番と3000番が存在し、2500番は重量240gとより軽く設計されています。
シーバスゲームでの使用
基本的にエギング向けのモデルは汎用性が高く、18セフィアBBもシーバスゲームで使用できる性能を持っています。大型のシーバスには少々パワー不足ですが、細めのPEラインを使ってライトに楽しむには最適なリールです。もちろんシーバス以外にもチニングやロックフィッシュにも使用できます。
18セフィアBB C3000SDHの良い点
巻き心地が良い
18セフィアBBは「コアソリッドシリーズ」に変更されたため、よりなめらかな巻き心地に進化しています。シャクリなどで断続的に巻くことの多いエギングではあまり感じにくいかもしれませんが、エギを水平スライドさせたり、巻き物を使用する他の釣りではストレスフリーで楽しむことができます。実売価格13000円前後でこの巻き心地を実現しているという点では、コストパフォーマンスも非常に高いといえます。
ギアの耐久性がありジグも扱える
18セフィアBBはHAGANEギアを搭載しているため、ギアの耐久性が向上しています。その結果、軽量なジグであれば十分にアクションさせることが可能になり、このリール1つでマイクロジギングも楽しめます。前作13セフィアBBでのジグの使用は、パワー不足に感じる場面もありましたが、18セフィアBBではそうした不安はありませんでした。
18セフィアBB C3000SDHの悪い点
長時間の使用は重さが気になる
250gという重さは、これまでハイエンドモデルを使用してきた方や長時間ハードに使用される方には気になる点かもしれません。とはいえ18セフィアBBはGフリーボディを搭載し、体感的な重さは軽減されています。初めてエギングをされる方や、重さにこだわらない方には十分に軽量なリールです。より軽さを求める場合は、シングルハンドルモデルを購入するか、より上位の機種を選ぶことをおすすめします。
マグナムライトローターの廃止
この点に関しては評価が分かれるかと思いますが、エギングをする上ではマグナムライトローターを採用している機種の方が優れているといえます。頻繁にシャクリを行うため軽いに越したことはありませんし、イカのアタリを取るためには感度が非常に重要です。セフィアBBの上位機種である「セフィアSS」や「セフィアCI4+」はマグナムライトローターを採用しており、さらに快適にエギングを楽しむことができます。
18セフィアBB C3000SDHが向いている人
18セフィアBBは、エギング初心者の方やルアーフィッシングに適した汎用性の高いリールを探している方におすすめのリールです。エギングをストレスなく楽しむための基本性能を持ちつつも、実売価格は13,000円前後に抑えられているため初心者でも入手しやすくなっています。またライトなシーバスゲームやチニング、ロックフィッシュにも適しており、HAGANEギアの搭載で軽量なジグの使用も可能になりました。初心者の中には、1つのタックルで様々な釣りを楽しみたいという方も多いのではないでしょうか?この18セフィアBBはそうした用途に最適です。
18セフィアBB C3000SDHが向いていない人
より軽さと感度を求める方にはあまりおすすめできないリールです。セフィアシリーズの中で唯一「コアソリッドシリーズ」に分類される18セフィアBBは、巻き心地と耐久性を重視して設計されているため、軽さと感度は他のリールに劣ります。同価格帯でより軽量なリールが欲しい場合は、同じく18セフィアBBのシングルハンドルモデルや、19エメラルダスLTの2500番モデルがおすすめです。予算に余裕がある場合は、上位機種の「セフィアSS」や「セフィアCI4+」を購入すると良いでしょう。
重量が多少気になるが、全体的な完成度は高く快適
今回はシマノのエギング向けエントリーモデル、18セフィアBBC3000SDHについてインプレッションしました。モデルチェンジによってマグナムライトローターが廃止されましたが、全体的な完成度は非常に高く、エギングはもちろん他の釣りでも十分に楽しむことができます。ただし、長時間ハードに使用する場合は重さが気になります。予算に余裕がある場合はより上位の機種を選びましょう。