シマノ「20 ヴァンフォード C2500SHG」
VANFORD(ヴァンフォード)|SHIMANO公式
20ヴァンフォードの特徴について詳しくご紹介していきます。
マイクロモジュールギア2はギアの歯数をより細かくし、ギア同士を数多く嚙合わせることで、巻き心地をより滑らかにしつつ、強度もアップさせています。ギア同士が、密に嚙み合うことで、パワーロスが少なく、感度やパワー、巻き心地といった様々な部分を強化しているのです。
左右非対称のローター構造にすることで、従来よりも低慣性に抑えられることが大きな特徴です。これは、最上位機種であるヴァンキッシュに搭載されているローター同じで、「クイックレスポンスシリーズ」の特徴的な部分になってきます。
このローター構造によって巻き始めの軽やかさとクイックなアクションが行いやすくなっているというわけですね。
ロングストロークスプールは、スプールの縦幅を長くすることで、ラインの放出抵抗を減らして、飛距離を伸ばせるというスプールになっています。
シマノの公式発表では、飛距離を平均4%アップさせたと言われていました。超軽量なルアーを少しでも遠くに飛ばしたいという時にアドバンテージになってくれるスプールです。
ストラディックCI4+のカラーデザインをそのまま採用し、マットブラックと赤色を基調にスポーティーな仕上がりとなっています。ネット上では、「デザインがダサい!」との声も多かったですが、ロッドと合わせるとそこまで気にならない印象でした。
ただし、高級感のあるデザインといった感じではないので、所有欲を満たせるリールかと言われると正直微妙なところになってきます。この価格帯であれば他のライバル機種の方が高級感は高いと感じますね。
次に20ヴァンフォード2500SHGを実際に1年間使ってみた使用感について4つの視点からインプレしていきます。
マグナムライトローターとマイクロモジュールギア2を搭載しているということもあり、巻出しが軽いということはもちろん、巻き心地もかなり滑らかな印象です。また、これは巻き感度の話になってきますが、コアソリッドシリーズよりも巻き感がサラッとしているので、抵抗が少ないルアーを巻いてくるような釣りも非常に向いています。
ライントラブルに関しては全くありません!スピニングリール自体そこまでトラブルを気にするような機構ではないので、この価格帯であればどのリールもあまり変わらないかと感じますね。
2500番台にも限らず自重が175gと非常に軽量であり、クイックな巻き・止めができるのでワームの操作性に関しては文句なしです。近年流行りのホバストやミドストのようなシェイクが主体の釣りも非常にやりやすくなっています。
20ヴァンフォードのドラグ音は「カチカチカチ」といった感じで、"ややドライな音"という印象です。また、ドラグの滑り出しの良さに関しては、少し微妙でした。
ライントラブルになるほどではありませんがドラグのすべり出しが若干遅いように感じたので、より繊細な釣りをする場合には、いつもよりもドラグを緩めるのがオススメになります。
同価格帯のリールではありますが、リールのコンセプトがまるっきり異なります。実際に比較してみた感想としては『軽量でクイックなロッドアクションが得意な20ヴァンフォード』『剛性感が高く、巻き心地やパワーのレベルが高い23ストラディック』という感じです。
そのため、スピニングタックルをバーサタイルに使いたい方は23ストラディックが良いでしょう。一方でライトリグをメインに考えている方であれば20ヴァンフォードを強くおすすめします。コンセプトが異なるというだけで、どちらも素晴らしいリールであることには間違えありません!使用ルアーの比率をもとに決めてみましょう!
ダイワで価格帯やコンセプトが被ってくるリールとして20ルビアスが挙げられます。同じ番手であってもリールのサイズが異なっているので正確に比較することは難しいですが、今回は2500番台の比較を行ってみました。
まず、ルビアスを使ってみた感想ですが、シマノの『コアソリッドシリーズ』と『クイックレスポンスシリーズ』の中間のような立ち位置だと感じましたね。「巻出しの軽さ」や「ピタッと止めるようなアクション」がより得意なのは20ヴァンフォードとなります。そのため、より高い軽快感と求めるのであれば20ヴァンフォードがおすすめです。
ただし、ドラグの滑り出しの滑らかさや巻き心地に関しては、20ルビアスに軍配が上がります。『細いラインで慎重なファイトがしたいという方』や『ライトリグやプラグなど幅広いルアーを扱う予定がある方』は20ルビアスがおすすめです。
次に20ヴァンフォード2500SHGをバス釣りで使用する際におすすめのロッドを選んでみました!ロッド選びに迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
ゾディアスは1万円台で購入できるコスパ最強ロッドで、赤と黒を基調としたデザインが20ヴァンフォードにマッチしてくれます。一万円台のリールではありますが、モノコックグリップやハイパワーXを搭載しており、高感度に仕上げられているところも特徴と言えるでしょう。
4万円以内でタックルを作りたいと思っている方は、ゾディアスに20ヴァンフォードがおすすめです!
コルクグリップのシンプルなデザインや2万円ほどで購入できるコストパフォーマンスの高さ魅力です。スピニングタイプのみでも幅広いラインナップを兼ね備えており、より細分化された専門性の高いロッドも多くリリースされています。
そのため自分のタックルコンセプトとアジャストしたロッドが見つかりやすいこともおすすめのポイントと言えるでしょう。
次に20ヴァンフォード2500SHGを使って感じたメリット・デメリットについてご紹介していきます。
まず何といってもこれだけ高性能なリールが2万円ほどで買えてしまうことが、大きな魅力と言えるでしょう。上位機種とも十分に戦っていけるような性能になっていますので、高性能なリールに買い替えたいという方にも強くオススメできます!
また、アクションやキャスティングといったあらゆる面で、ライトリグへの対応力が素晴らしいということも大きなメリットです。そのため、繊細な釣り専門のタックルが欲しいという方にもピッタリのリールだと言えるでしょう。
個人差はあると思いますが、デザインや質感に関しては高級感があまり感じられないので『所有欲を満たしたい!』という方に強くおすすめすることはできません。また、ドラグの滑らかさがやや悪いという印象があり、こちらも同価格帯のスピニングリールと比べて劣ってしまう部分だと感じますね。
今回は20ヴァンフォード2500SHGについて詳しくインプレしてきました。ライトリグへの対応力が素晴らしく、上位機種とも十分に戦っていけるような高性能なリールになっています。バス釣りでコストパフォーマンスが高いスピニングリールを探しているという方は20ヴァンフォード2500SHGを検討してみるのもオススメです!
合わせてよく読まれる記事
「スピニングリール」関連の記事
新着記事