エメラルダス ダートⅡは、前作のエメラルダス ダートをアップデートした、よりダートに特化したエギです。ハイスキュードシンカーと呼ばれる船舶力学を応用した設計のシンカーを搭載し、全体的に細身なボディデザインに。これにより、簡単にシャープなダートができるようになっています。
エメラルダス ダートⅡは発売から既に数年経過していますが、未だ多くのエギンガーから熱い信頼が寄せられているエギです。ラトルタイプはラインナップされていませんが、他のシリーズと違い、スーパーシャロータイプがラインナップされています。シャロータイプならボトムまでエギを沈められない状況でも、十分にフォール時間をかせぐことができるため、水深1mを切るようなシャローエリアや春の藻場攻略に最適です。
エメラルダス ピークは、ダートⅡを更に進化させ、ダートだけでなくフォールにも磨きをかけた性能バランスの良いエギです。エメラルダス ダートⅡよりも大きめのシンカーが装着され、飛距離とフォールの安定性が向上しています。
従来のダート系では、潮の速いエリアでどうしてもエギの動きが安定せず、イメージ通りのシャクリができない、狙ったコースを通すことができないということが起こっていました。ダートしやすさを重視すると、ボディを細くしたり、水を噛まない形状のシンカーを採用する必要があります。そのため水の抵抗を受けづらい設計になってしまい、多くのダート系はフォールの安定性を欠いてしまうのです。
エメラルダス ピークはシンカーが大きくなったことで、ダートしながらもしっかりと水を噛み、流れのあるエリアでも安定したフォール姿勢を保ちます。バックドリフト釣法にも最適です。
アピール力の高いラトルタイプもラインナップされており、釣り場に到着して1投目やランガンのサーチ用のエギとして活躍します。飛距離、ダート、フォール、ドリフトといった基本性能が非常に高いエギになっているため、まずはこのエギを基準に組み立てていくと良いでしょう。
最後はエメラルダス ヌードです。こちらは布の無いボディが特徴のエギとなっており、ダートアクションを得意としています。むき出しのヌードボディを採用することで、布の分の水中抵抗が無くなり、通常のダート系よりも更に鋭く幅のあるダートが可能に。ラインアイがヘッド上部に移動されている点も、このダートに寄与しています。
また、跳ね上げアクションが他のシリーズよりも低めに設定されており、大きくダートしながらも一定のレンジをキープしたシャクリが可能です。他のエギでは捕食スイッチが入らないスレイカに対して、効果的に使えます。
最後にエメラルダスシリーズのエギについて、種類ごとの使い分け方をまとめます。初めてエメラルダスのエギを使う方は、是非参考にしてください。ただしあくまで一例なので、状況に応じてご自身で工夫されることをおすすめします。
非ダート系のフォールで魅せるエギ。飛距離とフォールの安定性に優れ、アクション・フォール共にしっかりと水を噛む。ダート系と異なり、巻きジャクリでのアクションが有効。
その名の通りダートしやすいエギ。シャロータイプ、スーパーシャロータイプがラインナップされており、イカに対してエギをじっくり見せたいときに有効。
エメラルダス ダートⅡの進化系。ダートさせやすく、フォールも優秀。シリーズで最も性能のバランスに優れるので、このエギを基準として釣りを展開すると効果的。
むき出しのボディで、鋭く幅の広いダートが可能。一般的なダート系では抱かないとき、変化球として入れてみる。
今回はエメラルダスの現行エギについて、その特徴や使い分け方法を解説しました。エメラルダスのエギには、王道のダート系からフォールで食わせるタイプのエギまで、幅広くラインナップされています。使いこなすにはそれなりに釣行を重ねる必要がありますが、全て使いこなすことができれば、どんな状況でも穴のないエギングが可能になります。
どのメーカーのエギでも同じですが、性能を100%引き出すためには、意識的にそのエギだけを使い込む必要があります。これからエメラルダスのエギを使ってみたいと考えている方は、ボロボロになるまでエギを使い込んで、是非自分の物にしてください。
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