ボートロックでは「スピニング」と「ベイト」、タックルを使い分けて釣果アップを目指そう

作成:2021.08.19更新:2021.08.20

スピニングタックル、ベイトタックルそれぞれの特徴

ボートロックではキャスティングして攻める場合や、船で根の上を流しながらバーチカルに攻める場合など、様々なシチュエーションでの対応が求められます。勿論どちらか一方のタックルだけでも釣りはできますが、それぞれに向いているルアーや釣り方があります。それらをうまく使い分けることで、釣果だけでなくゲーム性もアップし、よりボートロックを楽しめるようになります。それでは簡単にそれぞれのタックルの特徴をご紹介します。

スピニングタックルの特徴

飛距離が出しやすい

リールの構造上、ベイトリールよりもスピニングリールの方が飛距離が出しやすいです。その為シャローエリアでキャストして広範囲に探るようなシチュエーションでは、スピニングタックルの方が手返し良く狙えます。特にジグヘッドリグのスイミングをする場合にはそれほどボトムを取らないことが多いので、ベイトリールの良い部分をスポイルしてしまいます。スピニングリールはライントラブルが少なく、ベイトリールのようにバックラッシュして修復不可能になるようなこともほとんどないので、初心者の方でも扱いやすいです。

ドラグ性能が良い

スピニングリールはベイトリールよりもドラグの性能がよく、より細やかなドラグ値の設定ができます。SLJでは海域によっては10キロオーバーの青物がヒットすることもある釣りです。その為ドラグ設定さえしっかりしていれば、不意の大物がヒットした場合でもキャッチ率は高い傾向にあります。また潮流の速い時にはPE0.8号程度の細めのメインラインを使用することがあるので、そのような場合にもスピニングリールのドラグ性能は非常に有効です。

ベイトタックルの特徴

巻き上げパワーがある

ベイトリールは構造上スピニングリールよりも巻き上げのパワーが強く、ヒットした後に根に向かって潜るロックフィッシュとのファイトにはぴったりです。スピニングリールでは大型のハタ類が相手だと、ハンドルが巻けないほどのパワーを持っている個体もいます。またロックフィッシュ用のベイトロッドはH~XHパワーと硬めのものが多く、トータル的なタックルバランスでもパワーファイトに向いています。ボトム近辺でヒットした魚をパワーで根から引き剥がす、そんな釣りにはベイトタックルがぴったりです。

ボトムを何度も取り直す釣りに向いている

ベイトタックルを使用する最大のメリットはこれでしょう。スピニングタックルでテキサスリグなどを使う場合、ボトムを取りなおす度にベールを返さなければいけません。またこのフォール中や着底直後にバイトが集中する為、ラインテンションが抜けている状態のスピニングリールではアタリを逃してしまう可能性があります。その点ベイトリールではクラッチを切るだけでフォールさせることができ、スプールをサミングして落とす為常にテンションがかかった状態になります。これだけでもアタリのわかりやすさはかなり違います。

ボートロックで使用されるルアーとは

船から様々なポイントにアプローチできるボートロックでは、ロックフィッシュの定番であるソフトルアーは勿論ハードルアーを使用するのもとても有効です。どちらの方が釣れるかということではなく、それぞれにマッチしたシチュエーションで使い分けることが釣果を伸ばすカギとなります。ここではそれぞれの特徴や使いどころを紹介します。

ソフトルアー(ワーム)

ロックフィッシュといえば、まずワームを思い浮かべる方が多いかと思います。定番であるソフトルアーですが、特徴はナチュラルな波動、根掛かりのしづらさなどがあります。ワームは種類やリグ(仕掛け)が多くて覚えるのが面倒!どれを使えばいいのかわかりづらい!という声もよく耳にします。そこで代表的なワームの紹介と、適したリグなどをご紹介します。

クロー系ワーム

ボトムを攻める代表的なワームがクロー、ホッグ系ワームです。主にジカリグやテキサスリグなどで使用されます。使い方としてはボトムでのリフト&フォール、ボトムバンプ、ズル引きなどです。ボートでの釣りでは根の荒い所で釣りをすることが多いので、リフト&フォールで探るのが根掛かりも少なく効率よく攻められると思います。
 

シャッドテール系ワーム

シャッドテールワームはジグヘッドと共にスイミングメソッドで使用することがとても有効なワームです。ジグヘッドリグはフックが剥き出しなのでフッキング率は抜群ですが、あまりボトムタッチが多いと根掛かりしやすいので注意が必要です。しかし魚食性の強いハタにはとても有効なワームで、キビナゴやイワシなどを捕食している時には無類の強さを発揮してくれます。アピール力を上げる為にブレードチューンなどをすると良いです。
 

ピンテール系ワーム

シャッドテールと同じくジグヘッドリグで使用することが多いのがピンテール系ワームです。シャッドテールと比べてアピールが弱く、よりナチュラルな波動がスレた魚に口を使わせます。スイミングメソッドも勿論有効ですが、ボトムに着底させてからロッドをしゃくってワームをダートさせるテクニックなども可能なワームです。

ハードルアー

おかっぱりなどでは根掛かりのリスクが多く、ロックフィッシュを狙う時にハードルアーはあまり使われることがありません。しかしボートロックでは攻め方に気を付ければ根掛かりもし辛いので、ハードルアーもロックフィッシュゲームを攻略する為の大きな武器となります。ハードルアーはソフトルアーよりも強波動であり、非常にアピール力が高いのが特徴です。それではボートロックでよく使用されるハードルアーをご紹介します。

バイブレーションプラグ

ハードルアーでも特にアピールが強く、朝マズメ時や活性の高い魚を探す場合に最も向いているルアーがバイブレーションです。キャストして広範囲を探るパイロットルアーとして、またポイント移動した最初に投入するサーチベイトとして使うと効果的です。中空のものは浮力が強いので、ソリッドバイブレーションやメタルバイブレーションの方が水深のあるポイントでも使いやすいです。

スピンテール

シーバスなどで使用されるスピンテールもボートロックでは有効なルアーです。オオモンハタのような魚食性の強いハタは、ブレードのような光の反射によく反応します。またルアーのシルエットが小さいので、スレている時には意外と反応が良かったりします。こちらもキャストして広範囲を探るのに向いているルアーです。最近ではタングステン素材のものも発売されているので、潮の速いエリアはそちらの方が使いやすいでしょう。

メタルジグ

オフショアゲームで最もよく使われるハードルアーはメタルジグではないでしょうか。ここ数年で人気のでてきたスーパーライトジギング(SLJ)でもロックフィッシュはよく釣れますね。ボートロックは浅い水深での釣りが多いので、40~80gあたりのフォールが少し遅めのジグが相性が良いです。アクションはボトムから2~3m程度を中心に誘うイメージで、ゆっくりとネチネチ誘うと良いでしょう。フォール中や着底した時にバイトが多いので、注意してください。

ルアーやシチュエーション、ターゲットによってタックルを使い分ける

それでは実際に釣りをする時にルアーやタックルのチョイスをどのようにすればよりそれぞれの長所を活かせ釣果を伸ばしやすいのか、ターゲット別に最適なルアー、タックル、釣り方をいくつかシミュレーションしてみましょう。

オオモンハタ=ジグヘッド+シャッドテールやバイブレーションで広範囲に探るにはスピニングタックル

オオモンハタは魚食性が非常に強く、ベイトを活発に追って中層まで浮いてきます。そんなオオモンハタを狙うのは最早代名詞ともいえるシャッドテールワームのスイミングメソッドが1番有名でしょう。また時合いにはより広範囲に高活性の個体を探し出すサーチベイトとして、バイブレーションをロングキャストするのも効果的です。オオモンハタは引きの強いファイトの魚ですが、スイミングでヒットする時は中層などボトムから浮いたレンジが多いので、キャスト距離が出せてかつある程度巻き上げパワーの強いノーマルギアのスピニングリールがおすすめです。

アカハタ=テキサスリグ+クロー系で底をじっくり狙うにはベイトタックル

ボトムに張り付き主に甲殻類を捕食するアカハタには、根掛かりのしづらいテキサスリグにクロー系のワームが最強の組み合わせです。シャローエリアでキャストする場合にはショアでもよく使われるジカリグなども有効ですが、キャスティングでもバーチカルにも使えるテキサスリグが汎用性は高いです。感度の良いタングステンシンカーを使えば根掛かりのリスクも下がります。そして何度もボトムを取り直すこの釣りにはやはりベイトタックルが最適です。ヒットした魚を一気にリフトさせるXH以上のパワーで、取り回しの良い7ft後半~8ft台のロッドがおすすめです。

マハタ=メタルジグでボトム近辺でのリフト&フォールで狙うにはベイトタックル

冬には脂がのり最高に美味しいマハタは、水深30m~100m以上までのロックフィッシュとしては深い水深に生息しています。重めのジグヘッドなどで狙うことも可能ですが、手返しなどを考慮するとメタルジグで狙うのが最も効率的です。ジグはボトム近辺をじっくりと探れるスロー系のジグが良いでしょう。ジグの重さは釣りをする海域の潮流の速さやメインラインの太さによって大きく変わりますが、目安として水深×1.5~2倍のグラムが使いやすいです。釣れるサイズによってタックルの強さは変わってきます。メインラインはPE1.2~2号、リーダーは20~30lb程度が一般的です。深い水深での使用も考慮して、メインラインは300mは巻いておきたいところです。タックルはロッドはスロージギング用の高弾性カーボンのロッドにリールはベイトリールがおすすめです。

タックルの個性を理解して使い分けると、ボートロックが2倍楽しくなります!

今回はスピニングタックル、ベイトタックルのそれぞれの長所や使いやすいシチュエーション、それに適したルアーなどを大まかにご紹介させていただきました。筆者自身は釣りをするエリアにもよりますが、基本的にスピニング90%ベイト10%くらいの頻度で使っています。個人的に狙いをターゲットを大型のオオモンハタ、アカハタ、キジハタに絞って釣りをしているので、ほとんどがキャストしてスイミングやバイブレーションの釣りでゲームを組み立てているからです。

アカハタやキジハタは大型化すると魚食性に強くなっていくと個人的には感じているので、大型のみを狙いたい場合にはジグヘッド+シャッドテール or グラブ or ピンテールを投げています。この辺りはそれぞれの釣りの好みやスタイルに大きく依存する部分なので、皆さんが狙いたい魚を効率よくキャッチできる釣り方に特化していけば良いと思います。ボートロックゲームでは、ショアからではなかなか釣ることの難しい大型に出会えるチャンスは大幅にアップします。まずは自分のスタイルを確立して釣りたいターゲット別にタックルやルアーなどを突き詰めていってみてはいかがでしょうか?その先にはあなた最も適しているボートロックのスタイルが待っていることは間違いないと思います。

最後に、自分たちのフィールドは自分たちで守る

ロックフィッシュという魚はほとんど回遊することがない魚なので、あるエリアからそこにいる魚を全部釣り切ってしまうとそのエリアではもう釣れなくなってしまいます。フィールドによっては30㎝以下のリリースを推奨しているなどの保護活動も行われています。これは強制ではありませんが、もしあなたがこれから5年、10年先にもこの釣りを楽しみたいと思っているなら、「このサイズはまあ食わないかな?」と言って程度の魚であれば、極力リリースしてもらえると将来的にもずっとロックフィッシュを楽しめると思います。ルールは守って、食べる分だけをキープする。釣り人1人1人がそのような意識を持っていただけると幸いです。

この記事を書いた人

ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)

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