初心者のための失敗しないアジングリールの選び方解説!
作成:2022.03.01更新:2022.03.01
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アジをルアーで狙うアジング。非常に手軽で誰でも簡単に、比較的安全な場所で行えることが魅力の釣りですが、非常に奥の深い釣りでもあります。どんな釣りでも使う道具は大切ですが、アジングは特に道具に影響されやすい釣りです。今回はリール編。アジングに向いたリールの選び方を解説しますのでぜひ参考にしてください。※ジグヘッド単体でのアジングを前提とします。
アジングリールを選ぶうえで大切なポイント
アジングリールを選ぶなら外せないポイントを解説します。
サイズは1000番~2000番
リールのサイズは1000番~2000番です。巻くラインは極細で長くても200m、相手はアジですからパワーもそれほどではありません。つまり重くしてまで、デカくてパワーがあってラインがたくさん巻けるリールなんていらないんです。後述しますがアジングは軽さ・レスポンスが非常に大切なのでリールは小さい方が良いのです。
軽量であること
アジングリールを選ぶうえで絶対に外せないのが軽さです。「軽さは正義、重さは悪」とまで言うと流石に極端ですが、僕はあながち間違いでもないと思っています。もちろんロッドとの重量バランスや軽さ以外の性能も大事なのですが、アジングにおいて軽さのアドバンテージはかなり大きいです。4万円以上のリールや他の釣りに流用するつもりで選ぶリールなら話は別ですが、ジグヘッド単体のアジング専用機を選ぶなら予算内で一番軽いリールを選ぶことをおすすめします。
レスポンスが良いこと
レスポンスと聞くと何だか難しそうに聞こえますが、要は軽い力で動かせ、止められるかってことです。乗り物に例えると加速が速くてブレーキが効きやすいかどうかってことです。巻く・止めるを繰り返すアジングではかなり重要なポイントです。僕はレスポンスが良いという理由だけでアジングではステラではなくヴァンキッシュを使用しています。ステラの方が2万円ぐらい高額ですが、アジングで使うなら安くてもレスポンスの良いヴァンキッシュの方が使いやすいのです。シマノならクイックレスポンスシリーズのリール、ダイワならZAIONローターが搭載されているリールがレスポンスが良いリールです。
極細ラインを扱える性能があること
アジングで使うラインは非常に細いです。したがってそれなりの繊細さを備えているリールじゃないとトラブルまみれで釣りにならないと思います。ラインが絡まる、せっかく魚を掛けても切れるなど、初めにリール選びを間違えるとアジングが嫌いになること間違いなし?見分け方は簡単で、ワゴンに山盛りにされているような最初からラインが巻かれているリールはNGです。最低でも箱に入って売られているリールを選びましょう。ダイワ・シマノの5000円以上のリールであれば大丈夫です。
ギアはノーマルギア
リールには同じサイズでも巻き取りスピードが速いもの、遅いものがありますが初めの1台は速くも遅くもない中間のものを選ぶことをおすすめします。リールの番手表記にHG・XG・H・XHなどのアルファベットが入る場合は巻き取りスピードが速いもの(ハイギア)、PG・Pなどのアルファベットが入る場合は巻き取りスピードが遅いもの(パワーギア・ローギア)です。これらの表記がなければ巻き取りスピードが中間のもの(ノーマルギア)です。数字の後ろにSやMなどのアルファベットが入るリールがたくさんありますが、これはスプールの深さを示すものなのでギアには関係ありません。
ロッドとの重量バランスについて
基本的にはロッドとのバランスは大切です。バランスと言うとリールフットから何㎝で水平バランスが取れるか?リールフットから近い距離で水平バランスが取れるのが良いバランスだと思っている方もいますがそれは違います。最適なバランスは釣りによって違いますし、アングラー1人1人違います。僕が良いと思うバランスが皆さんにとって良いとは限らない訳です。
そのうえで言わせてもらうと、アジングに関してはリールフットから5㎝程度で水平バランスが取れるようにするのが使いやすいと思います。ただし最初は気にしなくても良いです。初めから4万円以上の予算を組める方なら色々やり方はありますが、多くの方はそうではないでしょう。価格を抑えてタックルを組まなければならない状況でバランスを気にすると激重タックルの出来上がりです。使いやすくするためにバランスを整えたいのに、全体的に重くなって使いにくくなったら本末転倒です。
「金に糸目は付けない、最初から良いモノを買う!」というセレブな方はバランスは一切気にせず、軽量化に全力を注いでみてください。少々バランスが悪かったとしても圧倒的な軽さが全部吹っ飛ばしてくれます。
他の釣りへの流用は考えない
他の釣りにも使う前提でリール選びをするのは初心者にありがちなミスです。気持ちはよく分かりますよ、僕も昔はそうでしたから。周りの友達も、もしかしたら釣具屋の店員さんでも「最初は他の釣りにも使えるように・・・」と言ってくるかもしれません。例えば2500番のリールを選べば0.4号のPEラインを巻けばアジングにもロックフィッシュにもメッキにもチヌにもメバルにも使えます。ラインを0.8号のPEラインに巻き替えたらエギングが出来ます、シーバスもフラットフィッシュもハードロックフィッシュもスーパーライトショアジギングも出来ます。
「凄い、何でも出来るならそれの方が良いじゃん!」って90%の初心者の方は言います。でも早くアジングが上達したいなら絶対にやめてください。2500番のリールはジグヘッド単体のアジングを行うにおいては重すぎ・パワー強すぎ・レスポンス悪すぎなのです。これで0.6gのジグヘッドの荷重変化を感じられますか?低活性時のわずかに重くなるようなアタリが取れますか?一般人には無理です。ジグヘッド単体用のアジングタックルを選ぶ場合、リールだけでなくロッドやラインも他の釣りへの流用は考えてはいけません。
おすすめのアジングリール
レガリスLT1000S(ダイワ)
アジングに必要なドラグ性能や精度を有していることに加え、このクラスの中では非常に軽量で軽い巻き心地です。1万円以下で買えるリールの中ではレスポンスはダントツでトップです。
ヴァンフォードC2000S(シマノ)
ハイエンドリールと同レベルの軽さを誇ります。レスポンスの良さ、巻き心地の良さ、飛距離などは申し分ありません。相当レベルアップしない限りこれ以上のリールは「必要」ありません。最初の一台としては少々お高めですが長く付き合える相棒になるでしょう。