17 ツインパワー XD 4000XG

シマノ

17 ツインパワー XD 4000XG Instagram @taz_yanさんの投稿
定価
¥ 49,500
 価格
¥ 36,160
番手
4000
ギア比
6.2
ドラグ/耐力
11kg
自重
290g
B/R
9/1
巻上長/回転
99cm
ハンドル長
57mm
ナイロン糸巻量
14-170 / 16-150 / 20-125
PE糸巻量
1-500 / 1.5-320 / 2-210

狙えるターゲット魚種

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

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ツインパワーXDシリーズの大きな特徴

ツインパワーXDは「XD=extreme durability」の頭文字であり、過剰な程の耐久性をキーワードにチューンされたガンガン使用できるモデルです。またノーマルのツインパワーと異なり「マグナムライトローター」の搭載によりローターの回転慣性を抑え、非常に軽い巻き出しを実現しています。今までノーマルのツインパワーでは巻き出しの瞬間や魚とのファイト時の一瞬に糸を巻くまでに若干のタイムラグがありましたが、「マグナムライトローター」の搭載によりハンドルに伝えたパワーをロスなく巻き取りのパワーに変換することが出来ます。

驚異の巻きの軽さ

ツインパワーXDを使用してみて最初の感想はやはり巻き出しの軽さで、ノーマルのツインパワーと比較しても明確に優れている点と言えるでしょう。この差は歴然としており、目をつぶって巻いてもハッキリとわかります。ツインパワーXD4000XGを使用するシーンとしては40gのジグやヘビーミノーを使用することが多くなりますが、重いルアーを使用する環境下では特に巻き出しの軽さは釣りをしていて快適そのものです。「マグナムライトローター」の搭載により巻きの慣性が軽くなる為、リーリング中の巻き慣性による巻き易さもどうかなと思いましたが、ノーマルのツインパワー同様、問題なく使用できます。

優れた耐久性

「XD=extreme durability」の由来の通り、耐久性に関しては安心して使用できるものがあります。サーフフィッシングで不意の大型青物を連続で掛けても全くビクともせず、また使用後の水洗いのみのメンテナンスで問題なく使用できます。特に感じたのはラインローラーの耐久性であり、数多く釣行を重ねても潮嚙みによるシャリシャリ音等は出ず、購入した時のフィーリングのまま使用できている点はより耐久性に優れるツインパワーSWに近いものがあると感じました。

安心の防水性能

サーフや地磯での釣りでは水しぶきを浴びたりしますが、リール各所に「Xプロテクト」と言う防水構造を採用している為、比較的安心して使用できます。しかし、プロモーションビデオで撮影されていた様なリーフエリアでGTをキャッチし、リールを水没させる様な使用方法はオススメできません。私自身はないですが、周りのアングラーの中でリール水没後、不具合が出たこともありますので、やはり海水への水没は避けるべきでしょう。

20ツインパワー、15ツインパワーSWとの関係性

20ツインパワーとの比較

ノーマルのツインパワーと比較し、最大の違いは「マグナムライトローター」による巻き取りの軽さと耐久性、防水性と言えるでしょう。ツインパワーXDは旧モデルのノーマルの15ツインパワーと比較し、よりタフに使用できる様にチューンされている為、ショアでの釣りでの使い易さはそのままに基本性能をワンランクアップさせていると言えます。しかしながら2020年にモデルチェンジした20ツインパワーは耐久性やリールの基本性能をより高性能なものにしている為、耐久性に関してはあまり差が無いものとなり、ツインパワーXDの優位性が薄くなった印象があります。また20ツインパワーは最高機種であるステラに搭載されている「マイクロモジュールギアⅡ」が搭載されている為、リーリングがより滑らかです。今後購入を検討されている方で巻きの軽さを重視しない方は、20ツインパワーの購入が無難と言えます。

15ツインパワーSWとの比較

ツインパワーSWはオフショアの暴力的な引きをする魚をターゲットに耐久性やリールのパワーに性能を振っている為、中型~大型青物をメインで狙うシーンではツインパワーSWの方が圧倒的に優れています。ツインパワーXDは耐久性やリールの基本性能の高さを売りにしているリールですが、ベースは15ツインパワーの為、オフショアや地磯での大型青物を狙う際のヘビーな釣りには正直向いていないです。特に巻き取りパワーに関して言えば、差は歴然としている為、ブリやヒラマサ、カンパチやカツオと言った回遊魚を狙う際は、ツインパワーSWに軍配が上がります

気になる点

耐久性への疑問

プロモーションビデオではショアのリーフエリアからGTを釣り上げ、耐久性やリールのパワーを最大限にアピールされていますが、使用した感触として大型魚を狙うシーンではパワー不足や耐久性での不安が否めません。特にヒラマサやGT等の根に向かって走る魚には、ファイト時にロッドとリールのパワーを最大限に引き出すことが重要になり、この様な釣りでは素直にツインパワーSWの大型番手を使用した方が無難です。あくまでショアから狙うワラササイズまでの中型青物を狙うシーンまでが、ツインパワーXDの守備範囲と言えるでしょう。

ローターの材質

ツインパワーXDでは巻き出しの軽さを実現する為に「マグナムライトローター」が搭載されており、これはローター形状に加えて材質をシマノの独自素材であるCI4+と言う強化カーボンが使用されている為、軽快な巻き出しの軽さを実現していますが、性能のトレードオフとして大型魚を掛けるとローターが歪み、ハンドルに伝えたパワーをロスしてしまいます。実際にワラサ等の回遊魚を掛けると、ローターが歪み、ファイト中に「あまり無理はできないかな」と感じることが多々あります。モデルチェンジした20ツインパワーはローター材質が金属の為、耐久性や剛性を意識する釣りでは、20ツインパワーの方が使い易いでしょう。

どんな釣りに向いている?

シーバスフィッシング

シーバス

ツインパワーXDの特性上、耐久性や防水性を売りにしている為、青物とのやり取りをメインに説明してきましたが、シーバスゲームでも非常に使い易いです。ツインパワーXD4000XGはボディサイズもC5000XGと同等であり、また一巻き当たりの巻き取り量も多い為、小場所での使用ではなく、河口域や開けたポイントでバイブレーション等の使用し、広範囲を探る釣りに向いています。ツインパワーXDの巻きの軽さで流れの変化を捉え易く、また耐久性やリールのパワーは仮にメーターオーバーのシーバスがヒットしても安心してやり取りができるででょう。

サーフフィッシング

朝マズメのサーフ

個人的にツインパワーXD4000XGを使用して最も使用し易かったのが、サーフフィッシングゲームでした。サーフエリアではヒラメやマゴチ等のフラットフィッシュはもちろん、ワラサやブリ、サワラなどの青物がヒットすることも珍しくありません。特にサーフエリアでは障害物が少なく、比較的魚を走らせても問題ない為、ツインパワーXDの性能で正直充分過ぎる程です。また波飛沫など海水が少し掛かるシーンでも「Xプロテクト」の防水処理により、使用後の水洗いのみで安心して使用することが出来ます。

ライトショアジギング

ショアジギング

近年、岸からて手軽に色々な魚が狙えるとあって人気急上昇中のライトショアジギングですが、ここでもツインパワーXD4000XGの使い易さが目立ちます。ライトショアジギングでは、メタルジグを投げてただ巻きする以外にもジグをしゃくるシーンが多くなりますが、リーディング中のストップ&ゴーが「マグナムライトローター」の恩恵により非常にやり易かったです。ライトショアジギングを始める方には最もオススメできます。

ツインパワーXD4000XGの総評

ツインパワーXD4000XGを一言で評価するなら、誰にでも安心して使用できる信頼できるリールと言えるでしょう。ギアの耐久性、リールのパワー、防水性とショアでの釣りやオフショアでのライトジギングでは申し分ない性能です。しかしながら2017年の発売から3年以上が経過し、新たにモデルチェンジした20ツインパワーと比較すると新技術が搭載されていない分、旧モデルの設計であることは否めません。使用状況により20ツインパワーよりも使い易いシーンはありますが、旧モデルである15ツインパワーと20ツインパワーを比較すると、各性能がワンランクアップしている為、ツインパワーXDの魅力が薄れていると言えるでしょう。これから購入を検討される方は、ご自身の釣行エリアやスタイルを考慮し、リールを選択することをオススメします。

この記事を書いた人

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価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許


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