20 ステラ SW 18000HG

シマノ

20 ステラ SW 18000HG
定価
¥ 129,800
 価格
¥ 190,990
番手
18000
ギア比
5.7
ドラグ/耐力
28kg
自重
875g
B/R
13/1
巻上長/回転
129cm
ハンドル長
85mm
ナイロン糸巻量
35-310 / 40-240 / 50-200
PE糸巻量
5-500 / 6-400 / 8-300

狙えるターゲット魚種

できる釣法

搭載の機能・素材

よく比較されるライバルモデル

超大型魚への挑戦!シマノ ステラSW18000HGのインプレッション

ステラSWとは

スピニングリールの中でも最高峰クラスのステラですが、SW仕様は特にオフショアでの魚の引きや使用環境が厳しい状況でも存分に使用できる様に堅牢性、耐久性が極限まで高められています。また繊細な釣りでは無いオフショアビックゲームでもシルキーで滑らかな巻き心地は健在で、その使用感から多くのヘビーユーザーに愛され続けています。

巻きトルクの低減

2019年より順次フルモデルチェンジを果たしましたが、共通して採用されている「インフィニティドライブ」の搭載により巻き上げ力が向上し、更に巻き心地も向上されています。このサイズのリールになると狙う魚は、超大型魚がメインになりますが、この巻き上げ力の向上は魚を掛けてから本当に恩恵を感じます。感覚として少し大げさに言えば、旧モデルと比較しPG(パワーギア)と同じ感覚で使えるイメージです。今まで一巻き当たりの巻き量が必要ながらも、HG(ハイギア)特有の巻きの重さから魚とのファイトの優位性の為、PGを使用していた方が多いと思いますが、そんな方にもオススメの一台です。

ドラグ性能の向上

ステラSW10000番以上の番手搭載されている「ヒートシンクドラグ」により、ファイト時のドラグ作動によるスプールの熱によるラインへのダメージ及びドラグの熱ダレによる性能低下を放熱素材の採用により軽減することが可能になりました。記録級の超大型回遊魚を狙う際は最早無くてはならない機能の一つと言えるでしょう。また旧モデルより評判のドラグ性能は、本モデルでも当然引き継がれています。魚の引きに忠実に追従する滑らかなドラグ性能はステラの代名詞と言えるでしょう。

STELLA-SWのスプール

大型マグロを視野に入れるラインキャパシティ

近年、大型化するキハダマグロやクロマグロのキャスティングゲームにおいて、14000番のラインキャパシティPE6号:300mでは太刀打ちできない60㎏を超す大型マグロに関して言えば必然的にPE8号:300mがしっかり巻けるステラSW18000HGの出番となるでしょう。またカスタムスプールである夢屋製:ステラSW20000MAXスプールを装着することにより、PE10号:300mが巻ける為、100㎏クラスのクロマグロも視野に入ってきます。状況にもよりますが大型のマグロを狙う際は、太糸でのラインキャパシティは絶対に必要です。太糸を巻く事でよりファイト時の優位性を上げることが出来ますが糸が太くなるにつれキャスティングの際、ルアーの飛距離が落ちやすくなります。あらかじめキャスティング練習を行う様にしましょう。

ボディ剛性

旧モデルのステラSWより評判が高かったボディ剛性は本モデルでも健在です。特に18000番クラスのリールはボディも大きくなり重量もある為、14000番クラスのリールと比較しても圧倒的に安心感があります。一度、大型マグロとのファイトを想定し、友人にラインを持ってもらい100m程走ってもらいましたが、リールの剛性感、巻きのパワー、ぶれない感触はやはり18000番手の方に軍配が上がります。本来であれば魚で確認したいところですが、今後、超大型の掛かった際も安心してやり取りができると感じました。

ステラ14000XGとのサイズ比較

購入を検討している方で気になる点としてはサイズ感だと思いますが、近海のキャスティングゲームで出番の多いステラSW14000XGと比較し、重量を除くリールの大きさだけで言えば一回り大きい程度で私は特に違和感なく使用することが出来ました。ただし比較的小柄な方や女性の方にとっては使い辛い部分もあるかもしれません。
上段写真:左ステラSW18000HG、右ステラSW14000XG
下段写真:左ステラSW18000スプール、右ステラSW14000スプール

14000番と18000番の全体
14000番と18000番のスプール

気になる点

重量

超大型魚を狙う為、仕方がないことですがやはり重量は気になります。ステラSW14000XGの自重:675gに対し、ステラSW18000HGは自重:875gと200gも重いです。超大型のヒラマサキャスティングゲームや大型マグロ類を誘い出しで狙う際、一日中キャスティングをすることも珍しくないですが、多少体力に自信のある人でも正直しんどく感じ翌日筋肉痛になることもあるでしょう。これはリールの自重だけの問題ではなくタックル全体がヘビーになる傾向の為、一概には言えることではないですが使いこなす為には、予め港や水辺でキャスティング練習を行い、力まないでキャストできる様にする必要があるでしょう。

インフィニティドライブの構造

2019年、2020年に発売されたステラSWシリーズの全モデルに搭載されている「インフィニティドライブ」ですが、これはメインシャフトを樹脂製の特殊低摩擦ブッシュで支持することで摺動抵抗を大幅に軽減し、更にメインシャフトに特殊な表面処理がされている為、回転トルクの低減を達成されています。個人的にはこの樹脂製の特殊低摩擦ブッシュの耐久性が気になる点です。18000番以降の番手は前述の通り超大型回遊魚を狙うことが多く、旧モデルでは大型マグロに鉄製のメインシャフトが曲げられた話を数回耳にしました。もちろんリール開発の際、検討が十分になされテスト済みかと思いますが、鉄製のメインシャフトが破損する程の強度が掛かる箇所に樹脂製のパーツで耐久的に問題はないのか、これからの使用にて十分に確認していきたいと思います。

向いている釣り

超大型ヒラマサキャスティングゲーム

ヒラマサ

水深20m以下の根が根の起伏が激しいエリアで20㎏以上、時には30㎏を超えるヒラマサを狙う際にはステラSW18000HGの出番でしょう。20㎏以上となるとドラグ値:10㎏掛けても当たり前の様にラインが出ていきますが、その様なシーンではPE8号で強引にやり取りする方が無難です。ラインキャパ的にはステラSW14000XGでもPE8号:200m巻ける為、問題ありませんが、やはりドライブギアのサイズやボディの巻きパワーからステラSW18000HGの方がやり取りが楽になるでしょう。もちろんラインを太くすることでルアー飛距離も落ちますので、使いどころを選ぶことをオススメします。

大型キハダマグロキャスティングゲーム

キハダマグロ

キハダマグロのキャスティングゲームでも取り分け80㎏クラスのサイズが回っている海域ではPE8号でのやり取りの必要性が出てくる為、ステラSW18000HGの出番です。前述した超大型のヒラマサキャスティングゲームとは違いラインキャパが必要になる為、14000番にPE8号を巻く事はオススメしません。PE8号を使用すると当然ルアー飛距離は落ちてきます。シビアな海域では近づく船のエンジン音でナブラが沈み易くなることが多々ある為、極端な話1mでも遠くに投げた方がヒットする確率は上がります。太糸でもしっかりをルアーが飛ぶ様、タックルセッティングとキャスティング練習を行うことをオススメします。

クロマグロキャスティングゲーム

ルアーフィッシングでのターゲットにてクロマグロをルアーで釣ることは、一種の目標にされている方も多いのではないでしょうか。クロマグロはマグロ類の中でも大型に分類され大型な個体では400㎏以上にもなります。日本でも青森県では200㎏オーバーのクロマグロがキャスティングゲームで釣れている為、もはや100㎏以上のクロマグロを狙うのは夢では無くなってきています。その様な大型マグロを狙うには、ステラSW18000HG以降の番手は必須と言えるでしょう。また夢屋の20000番MAXスプールを装着することでPE10号:300m巻ける為、状況による選択が可能です。

ステラSW18000HGの総評

ステラSW18000HG以降の番手を必要とする釣りは狙う魚のサイズが非常に大型になる為、オフショアでの釣りに慣れ、大型魚とのファイトをある程度経験した方向けと言えるでしょう。しかし2020年でのモデルチェンジでは各機構の基礎性能がブラッシュアップされており、慣れていけばビギナーの方でも扱い易くなったのではと感じます。リール自重が重い為、使い込んで慣れていく必要がありますが、巻きの軽さや巻きパワー向上は釣りをする上で大きなアドバンテージとなります。夢のサイズをキャッチする為の必須アイテムとして非常にオススメの1台です。

この記事を書いた人

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価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許


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