上段写真:左ステラSW18000HG、右ステラSW14000XG
下段写真:左ステラSW18000スプール、右ステラSW14000スプール
超大型魚を狙う為、仕方がないことですがやはり重量は気になります。ステラSW14000XGの自重:675gに対し、ステラSW18000HGは自重:875gと200gも重いです。超大型のヒラマサキャスティングゲームや大型マグロ類を誘い出しで狙う際、一日中キャスティングをすることも珍しくないですが、多少体力に自信のある人でも正直しんどく感じ翌日筋肉痛になることもあるでしょう。これはリールの自重だけの問題ではなくタックル全体がヘビーになる傾向の為、一概には言えることではないですが使いこなす為には、予め港や水辺でキャスティング練習を行い、力まないでキャストできる様にする必要があるでしょう。
2019年、2020年に発売されたステラSWシリーズの全モデルに搭載されている「インフィニティドライブ」ですが、これはメインシャフトを樹脂製の特殊低摩擦ブッシュで支持することで摺動抵抗を大幅に軽減し、更にメインシャフトに特殊な表面処理がされている為、回転トルクの低減を達成されています。個人的にはこの樹脂製の特殊低摩擦ブッシュの耐久性が気になる点です。18000番以降の番手は前述の通り超大型回遊魚を狙うことが多く、旧モデルでは大型マグロに鉄製のメインシャフトが曲げられた話を数回耳にしました。もちろんリール開発の際、検討が十分になされテスト済みかと思いますが、鉄製のメインシャフトが破損する程の強度が掛かる箇所に樹脂製のパーツで耐久的に問題はないのか、これからの使用にて十分に確認していきたいと思います。
水深20m以下の根が根の起伏が激しいエリアで20㎏以上、時には30㎏を超えるヒラマサを狙う際にはステラSW18000HGの出番でしょう。20㎏以上となるとドラグ値:10㎏掛けても当たり前の様にラインが出ていきますが、その様なシーンではPE8号で強引にやり取りする方が無難です。ラインキャパ的にはステラSW14000XGでもPE8号:200m巻ける為、問題ありませんが、やはりドライブギアのサイズやボディの巻きパワーからステラSW18000HGの方がやり取りが楽になるでしょう。もちろんラインを太くすることでルアー飛距離も落ちますので、使いどころを選ぶことをオススメします。
キハダマグロのキャスティングゲームでも取り分け80㎏クラスのサイズが回っている海域ではPE8号でのやり取りの必要性が出てくる為、ステラSW18000HGの出番です。前述した超大型のヒラマサキャスティングゲームとは違いラインキャパが必要になる為、14000番にPE8号を巻く事はオススメしません。PE8号を使用すると当然ルアー飛距離は落ちてきます。シビアな海域では近づく船のエンジン音でナブラが沈み易くなることが多々ある為、極端な話1mでも遠くに投げた方がヒットする確率は上がります。太糸でもしっかりをルアーが飛ぶ様、タックルセッティングとキャスティング練習を行うことをオススメします。
ルアーフィッシングでのターゲットにてクロマグロをルアーで釣ることは、一種の目標にされている方も多いのではないでしょうか。クロマグロはマグロ類の中でも大型に分類され大型な個体では400㎏以上にもなります。日本でも青森県では200㎏オーバーのクロマグロがキャスティングゲームで釣れている為、もはや100㎏以上のクロマグロを狙うのは夢では無くなってきています。その様な大型マグロを狙うには、ステラSW18000HG以降の番手は必須と言えるでしょう。また夢屋の20000番MAXスプールを装着することでPE10号:300m巻ける為、状況による選択が可能です。
ステラSW18000HG以降の番手を必要とする釣りは狙う魚のサイズが非常に大型になる為、オフショアでの釣りに慣れ、大型魚とのファイトをある程度経験した方向けと言えるでしょう。しかし2020年でのモデルチェンジでは各機構の基礎性能がブラッシュアップされており、慣れていけばビギナーの方でも扱い易くなったのではと感じます。リール自重が重い為、使い込んで慣れていく必要がありますが、巻きの軽さや巻きパワー向上は釣りをする上で大きなアドバンテージとなります。夢のサイズをキャッチする為の必須アイテムとして非常にオススメの1台です。
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© ダイワ「21 セルテート SW 18000-H」
21 セルテート SW 18000-H
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