トラウト専用機、18カーディフ CI4+ 1000SHGは、所有したくなる美しさ!
シマノのトラウト専用機である、18カーディフCI4+は、16ストラディックCI4+をベースモデルとしたスペシャルチューン機です。そのチューンアップ内容は、ちょっと手を入れるというレベルではなく、トラウトを釣り上げるためだけに飽くなき追究をしたと言う表現がピッタリのスペシャルモデルに仕上がっています。18カーディフCI4+は、1000S、1000SHG、C3000MHGの3サイズ展開となっています。今回は、エリアトラウトでも渓流トラウトでも多用されるであろう、1000SHGについて紹介します。
ベースモデルの16ストラディック CI4+がそもそも良い!
18カーディフCI4+のベースモデルである、16ストラディックCI4+は、シマノの中興の祖というか、軽さと強さを巧く両立させた、エポックメイキング的なスピニングリールとして大ヒットしたモデルです。現在は、20ヴァンフォードとしてその商品コンセプトはブラッシュアップして受け継がれ、軽さと強さ、そしてコスパの面で、ライバルを圧倒しています。そんな16ストラディックCI4+の基本性能の高さに加え、さまざまなスペシャルチューンを施した18カーディフCI4+は、トラウトを追いかけ続けるアングラーにとっては、なくてはならないタックルとなっています。
18カーディフ CI4+ 1000SHGの基本スペック
18カーディフ CI4+ 1000SHGの基本スペックを見ていきます。ギア比は6.0、ハンドル1回転あたりの最大巻き上げ量は79cmのハイギア仕様です。ドラグは実用釣力1kg、最大釣力3kgの「エリアドラグ」が採用されています。この「エリアドラグ」はカーディフ CI4+のスペシャルチューンです。ノーマルドラグよりも軽いエリア、すなわち、0kgから1kgの実用エリアのより細かな調整が出来るドラグとなっています。これにより、アワセ切れを起こしづらくなり、極細ラインで息詰まる攻防が可能となります。ラインキャパは、ナイロン2.5lbで140m、3lbで100m、フロロカーボン2lbで170m、3lbで95mです。自重は170gと、CI4+の特性を存分に生かした軽量リールとなっています。
18カーディフ CI4+のスペシャルチューンはすごいぞ!
18カーディフCI4+は、ベースモデルの16ストラディックCI4+からどこがどうチューニングされているのでしょうか? まず、ドラグがエリアドラグに交換されていることは先述の通りですが、なんと、ドラグ音を演出するためのラチェット機構の材質も変更されています。すなわち、より大きく、甲高いサウンドが出るようにチューニングされています。これは例えば渓流トラウト釣りで、滝の近くや急峻な激流を狙っている際にフッキングした時に、周囲の水音にかき消されることなくドラグサウンドを堪能できるというニクい演出です。
18カーディフCI4+のスペシャルチューンはそれだけではありません。ローターは16ストラディックCI4+よりもさらに軽く、たわみに強いNEWマグナムライトローターを装備し、更にスプールの固定をメインシャフトのスプール受け部とスプール裏の2箇所のボールベアリングで行い、軸のブレない強固な固定と、滑らかなドラグの滑り出しを可能にしたリジッドサポートドラグも追加されています。そして、アイキャッチとして、また、しなやかな巻き心地を演出する、コルク製ハンドルノブが、トラウトタックルらしいトラディショナルな印象を与えています。同じカーディフシリーズのコルクグリップのロッドと合わせれば、非常にクールなトラウトタックルとなります。
デザイン性も抜群、エリアトラウトでは美しさも武器になる!
エリアトラウトは、限られたスペースにたくさんのアングラーが押し寄せます。そして、技量の差が釣果に如実に現れるのがトラウト釣りです。ライバルに対して、美しいタックルを見せつけることは、無言のプレッシャーを与える効果があります。ガンメタリックを基調としたボディに、ギラギラし過ぎない上品なゴールドカラーのスプールと、ナチュラルカラーのコルクノブの組み合わせがとにかく美しいです。そして、見た目の美しさだけではありません。ヒットした際に甲高いカーディフ CI4+ 1000SHGのドラグサウンドを高らかに響かせ、周囲にアピールしましょう。ライバルの注目を惹くことで、オマツリなどの余計なトラブルを回避する効果もあります。エリアトラウトでは見た目の美しさも、ドラグサウンドの美しさも大きな武器になります。
ライバルはアブガルシア ・REVO MGXtreme 1000S!
18カーディフ CI4+ 1000SHGのライバル機はズバリ、アブガルシアのハイエンド機、REVO MGXtreme 1000Sでしょう。18カーディフ CI4+ 1000SHGも、REVO MGXtreme 1000Sも、フレッシュウォーターでのフィネスゲームに向いた軽量ハイスペックリールです。デザインの美しさ、ハンドルノブにコルクが使われているのも共通する特徴です。ともに2lb、3lbといった極細ラインを使う前提で設計されており、エリアトラウトには抜群の適性を発揮します。より軽量なのは、REVO MGXtreme 1000Sで、カーディフ CI4+ 1000SHGより20gも軽い155gです。REVO MGXtreme 1000Sは、メーカー希望小売価格44,000円、実勢価格も3万円を切らない価格ですので、グレード的にはカーディフCI4+よりも上なのかもしれませんが、カーディフ CI4+ 1000Sの強力なライバルとなるでしょう。どちらを選んでも良いと思いますが、エリアトラウトでは、タックル全体のデザインの統一感を演出したいので、使用するロッドと合わせれば良いと思います。
トラウト専用機は所有する歓びがある!
トラウト専用機はモデル数もあまり多くはないのですが、18カーディフCI4+をはじめ、デザイン性の高いモデルが多いです。汎用タックルでももちろんトラウト釣りはできますが、やはりエリアフィッシングや深山幽谷の渓流トラウトでは、トラウト専用タックルの美しさが絵になりますし、何よりも所有する歓びがあります!