13 バイオマスター SW 10000HG

シマノ

amazon.co.jp「13 バイオマスター SW 10000HG」
番手
10000
ギア比
5.7
ドラグ/耐力
13kg
自重
570g
B/R
6/1
糸巻量/回転
113cm
ハンドル長
70mm
ナイロン糸巻量
22-300 / 30-210 / 35-160
PE糸巻量
4-400 / 5-300 / 6-250
価格
¥ 35,800

狙えるターゲット魚種

できる釣法

よく比較されるライバルモデル

高い基本性能とコストパフォーマンスを兼ね備えたキャスティングゲームのスタンダード!バイオマスターSW10000HGのインプレッション。

バイオマスタ―SW10000HGの特徴

バイオマスターSW10000HGはラインキャパシティやボディサイズがシリーズ中、最も大きいサイズでラインキャパシティPE5号:300m巻ける為、主に地磯でのヘビージギングやオフショアでの回遊魚向けキャスティングゲームに向いている番手です。上位機種であるツインパワーSWシリーズと比較し、半値程の価格帯でありながら、「HAGANEギア」や「HAGANEボディ」等の上位機種にも採用されている技術を搭載し、加えて「Xシールド」の採用により、地磯やオフショアでの過酷な環境でも安心して使える防水性を兼ね備えてます。

充分な耐久性

PE4号や5号を使用するターゲットとなる魚は10㎏以上の回遊魚がメインになってくると思います。このクラスの魚になると、引きは魚のものとは思えない程、暴力的になり、ドラグ力を強くし過ぎると下手をすればアングラーが海で引きずり込まれてしまう危険性さえあります。その様な魚とのやり取りでは、ロッド、リールを含めたタックルの剛性は必要不可欠です。バイオマスターSW10000HGは上位機種に搭載されている技術が各種の採用されており、安心してガンガン使用することが出来ます。特にドラグの耐久性は上位機種と比較しても、大きな差がないレベルと言えます。

高い防水性能

地磯やオフショアゲームでは時にバケツをひっくり返した様な海水を浴びることがあります。その際、簡単にリール内部に海水が入り込む様な構造だと塩ガミや最悪の場合、腐食により使い物にならなくなる可能背があります。バイオマスターSWでは上位機種に採用されている「Xシールド」を搭載し、スタンダードなリールと比較すると高い防水性能を備えてます。使用後、すぐに真水での水洗いは必要ですが、それさえしっかりやっておけば、たまにオイルを注油するだけで問題なく使用できます。

滑らかなドラグ

個人的にはドラグ性能が他のミドルクラスのオフショアゲーム向けのリールと比較して、最もいい点であると感じました。魚とのファイト中、僅かな引きに対しても滑らか且つチリチリとドラグが出てくれる為、不可解なラインブレイクや身切れによるバラシの軽減に役立ってます。またカツオ、マグロ系の泳ぐ速度が非常に速い魚はドラグの出が悪いと、一発でラインブレイクすることがありますので、このドラグ性能は必須です。大型の魚を狙う方にはオススメできる性能になっています。

軽いリール自重

一日中投げ倒すキャスティングゲームにおいて、疲労感は実釣で非常に重要な要素となってきます。この点はバイオマスターSW10000HGの強みであり、上位機種のツインパワーSW10000PGと比較すると80g軽い570gになています。たかが80gの違いですが、実際にタックルを振ってみるとその差は歴然とし、バイオマスターSWを使用した後、同じロッドでツインパワーSWを使用すると明らかにズッシリ感が腕に伝わってきます。体力に自信のない方や女性の方にはツインパワーSWよりもバイオマスターSWの方が使用し易いかもしれません。

上位機種ツインパワーSWとの比較

オフショア向けのリールとしてバイオマスターSWの上位機種として位置しているツインパワーSWですが、実売価格も倍程になりますが価格差の分、リールの基本性能が全体的に高く、特に大型の魚とのガチンコファイトをする場合には非常にアドバンテージを持ってファイトすることが出来ます。バイオマスターSWの方が同番手で80g軽量になっていますが、その分トレードオフで耐久性や剛性についてはツインパワーSWに軍配が上がります。耐久性や巻き取りパワー、剛性等を総合的に判断するとヒラマサやカンパチ、マグロ類を本気で狙う場合は、ツインパワーSWを選択した方が無難です。

対抗馬ダイワ ブラストとの比較

同価格帯でばあるミドルクラスのオフショア向けリールとして、ダイワから販売されているブラストシリーズがありますが、先程もご紹介した様に同クラスのリールではバイオマスターSWが最もリールの基本性能が高い様に感じます。個人的にはドラグ性能や耐久性、ギアの耐久性等、バイオマスターSWの方に軍配が上がると感じています。巻き心地やデザイン等の好みはあると思いますが、性能的にはバイオマスターSWの方を選択した方が無難かも知れません。

気になる点

デザイン

これは個人の好みになりますが、シマノのオフショア向けスピニングリールは最上位機種のステラSWを除き、デザインがイマイチだと感じます。特にこのバイオマスターSWシリーズは随所にプラスチック感が出ており価格以上にチープ感が否めません。リール性能が高いだけにこの部分は非常に残念です。

大型回遊魚との耐久性

ミドルクラスの価格帯としては非常に性能が高く優秀なリールですが、先程もご紹介した様に大型のヒラマサやカンパチ、キハダマグロ等の特に引きが強い魚を本格的に狙う際は耐久性に不足を感じます。上位機種と比較すると、巻き取りパワー、剛性、堅牢性など全体的に性能差が感じられ、ヒラマサやカンパチなどの根に向かて泳ぐ魚はリールとロッドをフル活用し止める必要がありますが、リールを使った無理なファイトが難しく、この様なファイトはオススメできません。リールを使った無理なファイトをする場合はツインパワーSWシリーズの方がオススメできます。

新機種ストラディックSWへの移行

2020年にバイオマスターSWの後継機種として発売されたストラディックSWシリーズですが、ステラSWシリーズに搭載されている「インフィニティドライブ」等を採用し、より高性能なリールとなりました。リールに限らずどの製品も同じですが、基本的には新製品の方が性能も高く、最新技術も搭載されている為、バイオマスターSWシリーズに思い入れや拘りが無い方はストラディックSWシリーズを選んだ方が無難です。

向いている釣り

青物キャスティングゲーム

バイオマスターSW10000HGは特に地磯やオフショアでワラサ、ブリを狙ったキャスティングゲームに向いている1台です。充分なラインキャパシティやドラグ性能、耐久性はブリの強烈な引きもしっかりと受け止めファイトすることが出来ます。特に大型ベイトを追っていて10㎏以上の大型をメインで狙う際に特に強みを発揮し、リールのパワーのみで勝負することもでき、また軽量である為、一日中誘い出すハードな釣りでも少ない疲労感でキャストを続けることが出来るので、ビギナーの方には特にオススメです

バイオマスターSW10000HGの総評

これまでもご紹介してきた様にバイオマスターSWはミドルクラスの価格帯でありながら、同クラスのリールの中では最も性能が高く、オフショアの釣りを初めてやる方に最初に購入する1台としては非常にオススメできるリールです。これから様々な魚を釣りながらファイトやキャストを覚えていくには充分過ぎる性能ですので、このリールを使って更なるレベルアップを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許

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