港湾部でのシーバスゲームからライトジギングまで使える17モアザン 2510PE-Hはバーサタイルモデル
17モアザンシリーズとは
シーバスアングラーから高い人気を誇るダイワのシーバスブランド、モアザン。モアザンシリーズの歴史は長く、初代モアザン ブランジーノ3000が誕生がした2006年から常にシーバスアングラーの憧れのモデルとして君臨してきました。スーパーメタルボディーにカーボンハイブリッドスプール、そしてソルティガにも搭載され、絶対的な耐久性とパワーを持ったハイパーデジギアという最高の材料と技術が全て搭載されていると言っても過言ではありません。
セルテート譲りのスーパーメタル(特殊アルミニウム合金)ボディー
17モアザンシリーズのボディーは13、16セルテートと同じスーパーメタルボディーです。耐久性、高い剛性感、ハードな状況下での使用にも耐えうる強固なボディーは、不意のランカーシーバスや青物などがヒットしても余裕を持ってファイトできるほどのパワーを持っています。マグシールドも搭載しているので、タフな環境でも安心してガンガン使えるところも嬉しいですね。
モアザン専用のカーボンハイブリッドスプール
カーボンハイブリッドスプールは、現行のルアー専用モデルとしては17モアザンシリーズにしか搭載されていません(銀狼LBDには搭載されています)。カーボンハイブリッドスプールとは、アルミの鋳造スプールとカーボンをハイブリッドさせた剛性感と軽量化を共存させたスプールです。その昔、モアザンブランジーノ・アルティメットカスタムとしてカーボンハイブリッドスプールとカーボンハンドルがセットで数量限定で販売されたことがありました。アルティメットカスタムは実売価格45,000円程度だったので、それと同等のスプールが標準装備されているのはお得かと思います。
超々ジュラルミンを超えるC6191(アルミニウム青銅)のハイパーデジギア
現行機種では搭載モデルが少なくなってきたハイパーデジギア、15ソルティガなどオフショアリールにも採用されていたことで知られています。リアルフォー時代から特別仕様機にのみ搭載されてきたハイパーデジギアは、ダイワのハイエンドモデルのドライブギアのみに使用されている「超々ジュラルミン」を超える、非常に硬度の高いC6191という金属で作られています。硬いがゆえに切削加工に非常に高い技術が求められる為コストがかかりますが、剛性感とパワーともにハイパーデジギア非搭載モデルとは雲泥の差です。
12イグジスト系のアルミマシンカットハンドル
17モアザンシリーズでは12、15イグジストやバス専用機種の14イグニスで採用されていた軽量タイプのアルミマシンカットハンドルが搭載されています。軽量タイプなので強度的に不安視されますが、シーバスでの使用であれば問題ないレベルだと思います。中型以上の青物がよく釣れるエリアで使用する場合にはハンドルは交換した方が良いかもしれませんね。ボディーやギアが堅牢なコンセプトなだけに、なぜハンドルが軽量タイプなのかという点は少し疑問が残ります。
17モアザン 2510PE-Hの特徴は
PE1号200m巻けるスプールは様々なルアーフィッシングで使用できる
17モアザン 2510PE-HのスプールはPE1号が200m巻けるキャパシティーです。PE1号は特にショアからのルアーフィッシングでは最も汎用性の高いラインなので、シーバスだけでなくライトショアジギングや湖や本流でのトラウトフィッシングなど色々なシーンで使用できると思います。1台のリールを色々な釣りに兼用して使いたいという方にはお勧めなモデルだと言えるでしょう。
シーバスゲームにぴったり、90センチの巻き取り長はデイゲームからナイターまで使える
17モアザン 2510PE-Hの巻き取り長は90センチと、デイゲームでのメタルバイブレーションの早巻きからナイトゲームのドリフト釣法まで幅広く対応できます。都市港湾部でのシーバスゲームでは季節やポイントごとにベイトも変わるので、様々なルアーを使い分ける必要があります。そんな港湾部をメインフィールドにしているアングラーにはぜひ使っていただきたいモデルです。またシーバスだけでなく他のルアーフィシングにも対応しやすいバーサタイルな1台だと思います。
245gの自重はランガンには最適
17モアザン 2510PE-Hの自重はシリーズ最軽量の245gとなっています。数多くあるポイントをランガンしていくスタイルに必要なのは、手返しよく探っていく為の軽さです。また港湾部で最も使用率が高い8ft後半から9ftクラスのロッドには重いリールではバランスが悪く、余計に疲れやすくなってしまいます。その点においてはリールの軽さは必要不可欠なものであり、自重というのは後からチューンできないリールの基本性能です。17モアザン 2510PE-Hの245gという重さは軽すぎず、疲労も溜まりにくいちょうど良いバランスだと思います。
17モアザン 2510PE-Hはこんな人に向いている
港湾部でのシーバスゲームを一年中楽しみたい
春のバチ抜けシーズンや夏のデイゲーム、秋の落ち鮎パターンから冬のコノシロパターンまで、シーバスは一年中狙うことのできるターゲットです。故に狙い方も様々ですが、もっともオーソドックスなシーバスタックルと言えるPE1号が200m巻けるスプールに巻き取り長は90センチというデイでもナイトでも使いやすいスペックの17モアザン 2510PE-Hはシーズンを通して使いやすいモデルです。特に8〜9ft台のロッドを多用する港湾部でのスタイルにはとても使いやすいでしょう。
普段はシーバスメインだけど、たまにライトショアジギングやエギング、ロックフィッシュも挑戦してみたい
17モアザン 2510PE-Hはとてもクセがないモデルで、非常にバーサタイルに使用できます。ショアからのソルトルアーフィッシングではPE1号を使用することが非常に多く、シーバスゲームは勿論ライトショアジギングやエギングなども十分楽しめるモデルとなっています。ただしライトショアジギングで10ft以上のロッドを使用する場合には少しリールが軽すぎるかもしれないので、その場合には同じ17モアザンでも3012Hを選んだほうが良いかもしれません。またエギングやロックフィッシュで使用する場合には逆に7ft台のロッドよりも、8ft台のロッドとの方が相性がよいでしょう。リールに合わせてバランスの取れたロッドを選び、自分のベストのタックルバランスを見つけてください。
17モアザン 2510PE-Hが向いていない人
サーフや磯などでシーバスを狙いたい
17モアザン 2510PE-Hはシリーズ中もっともバーサタイルなモデルです。汎用性は高いですが、磯でヒラスズキを狙うには巻き取り長が多くパワー不足、サーフで使うには重量が軽くロッドとのバランスが取りづらいでしょう。サーフをメインに使用するのであれば17モアザン 3012H、磯をメインに使用するのであれば17モアザン 3500とそれぞれに特化したモデルを選ぶ方がストレスなく釣りができると思います。自分のメインフィールドにマッチしたモデルを選びましょう。
ワームなどの軽量ルアーをメインに使いたい
ワームなどもっと軽量なルアーを使用する場合にはPE0.6号程度を使うことが多くなりますが、軽いルアーを投げられるロッドというのはパワーも抑えめに作ってあるのでブランク事態が軽くなりやすいです。そうなるともう少し軽いリールの方が全体的なバランスは良くなりますし、巻き取り長も80センチ台の方が扱いやすいでしょう。そのようなスタイルの方には19セルテート LT2500S-XHや20ルビアス LT2500-XHのような、より軽量なモデルをお勧めします。
他のリールと比較してみよう
シーバス専用機として発売されている17モアザン 2510PE-Hですが、他モデルと比較してみるとどのような違いがあるのでしょうか?ここでは2018年以降のダイワの新基準であるLTコンセプト機とあえて比較してみました。あくまで参考程度にしていただければ幸いです。
19セルテート LT3000-XH
まず対抗機として上がるのは19セルテート LT3000-XHでしょう。元々歴代モアザンシリーズのベースになっているのがセルテート(イグジスト ハイパーブランジーノカスタムは除く)であることを考えると、まず最初に比較するならこちらで間違いないでしょう。スペック的にはほぼ同等で巻き取り長が3センチ、自重が20g違います。この程度であればどちらでも遜色ないと思いますが、大きく違うのが価格帯とボディー構造、そしてドライブギアです。実売価格では17モアザン 2510PE-Hが約2万円ほど高いものの、こちらはハイパーデジギア仕様という大きなアドバンテージがあります。対する19セルテート LT3000-XHはモノコックボディーによる高い剛性感と自重の軽さが最大の武器です。どちらを選ぶかは、自分の好みやメインフィールドでの釣りスタイル、ターゲットのサイズなどによって皆さんそれぞれに向いている方があると思います。
21ルビアスエアリティ LT4000-CXH
2021年注目の新機種「21ルビアスエアリティ」は、ほぼ18イグジストと言っても過言ではないでしょう。ZAIONローターにエアメタル(マグネシウム合金)モノコックボディー、高剛性で軽量な21ルビアスエアリティではLT4000-CXHと比較してみましょう。巻き取り長は99センチと17モアザン 2510PE-Hに比べて9センチ多くなっています。自重も21ルビアスエアリティは200gと超軽量なので、デイゲームでのランガンがメインの方はこちらの方が良いでしょう。しかしナイターでも楽しみたい方には17モアザン 2510PE-Hくらいの巻き取り長の方がバランス良く楽しめると思います。価格帯も17モアザン 2510PE-Hと同じ実売価格5万円前半ですので、これから購入を検討されている方はぜひ比較してみてください。
17モアザン 2510PE-Hはシーバスだけでなく、ショアからのソルトルアーフィッシングにおすすめ
今回ご紹介させていただいた17モアザン 2510PE-Hはシーバスではデイゲームのメタルバイブレーションのスピーディーな展開から、ナイターでのドリフト釣法といったデッドスローリトリーブにまで対応できます。シーバス専用機としてはもちろんですが、それ以外にもライトショアジギング、エギング、ロックフィッシュと幅広く楽しめる1台で楽しめるスペックとなっています。ソルトルアーシーンではバーサタイルに使えるモデルなので、1台あると港湾部や漁港などの堤防で年間を通して使えると思います。