ヌカカ対策を徹底したら刺されなくなった！刺された跡は残るの？

春から秋にかけた5〜10月。日本各地の釣り場には「ヌカカ」という恐ろしい害虫が最盛期を迎えます。釣り好きの方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ヌカカは1mmくらいのコバエくらいの大きさで、人間の血を狙ってきます。その小さい体からは想像もつかない、大変迷惑なダメージを与えてきます。この記事では、私がヌカカに刺された時の症状、ヌカカ対策、刺された後の対処法について解説をしていきます。

釣りをしていてヌカカに刺されて発症するまで

ヌカカに刺されるまで

いつものように釣りを楽しんでいると、足首に軽い痒みを感じたような気がしました。確認をしましたが、痒みを感じた箇所は何もなっていなかったですし、ズボンの裾が擦れたんだろうなくらいに思っていました。

ヌカカの症状が現れる

朝方に帰宅後、昼過ぎまで寝ていたのですが、足首の猛烈な痒みと共に目が覚めました。見てみると赤い発疹が満遍なく出ていました。しかし、「疲れからくる軽い蕁麻疹だろう」とあまり気にしていませんでした。

ヌカカがキレた

夜になっても発疹は治らず、むしろ痒みが増していました。この時になってやっと「ヌカカ」の存在を意識し始めました。そんな虫がいるという事をそれとなく聞いてはいましたが、まさか自分が刺されるとは思わず、愕然としました。

ヌカカの症状は猛烈に痒い。しかも掻くと痛い。

▲ヌカカに刺された足首。掻きすぎてパンパンに腫れてしまった。※グロテスクなので色を抜きました。

このように、ヌカカに刺されると半日位の時間差で症状が現れます。痒さのレベルでいうと、蚊に喰われた時くらいの我慢できる痒みなのですが、それが一週間くらい続きました。起きているうちは我慢できても、寝ている時に掻かないなんて無理です。掻きむしったであろう朝に目を覚ますと、布団は体液で汚れ、ヒリヒリとした痛みと共に、皮膚全体が腫れ上がっています。

結局、完治に3ヶ月掛かった

素直に皮膚科に行けば良かったのですが、すぐに治るだろうとタカをくくり、痒みと痛みを永遠とループしていました。1週間ほどで症状は改善しましたが、掻きむしった悲惨な跡が皮膚に残ってしまいました。跡も綺麗に無くなったのはそれから3ヶ月後くらいです。

ヌカカについての知識が不足していた事が原因

まず私はヌカカを舐めていました。もっと早くに皮膚科に行っておけば、症状も軽く済んだのかもしれません。また、予め刺されないための対策をしっかり行っておけば良かったと大変後悔しました。

刺されたらもう遅い。刺される前にすべき事。

実は私がヌカカに刺された日は、虫除けスプレーを使用していました。それなのに刺されてしまったのには、下記の理由しか考えられません。

• 虫除けスプレーをしっかりと散布できていなかった。
• 虫除けスプレーがヌカカに負けた。

もう二度と刺されたく無いので、この2つに対して徹底的に対策をしていく事にしました。

虫除けスプレーをしっかりと散布できていなかった

まず虫除けスプレーは肌の露出している箇所全てにしっかりと散布し、手で満遍なく伸ばします。特に微妙に露出する足首、手首、首元などは狙われやすいです。私の場合は、長ズボンを履いていたのですが、靴とズボンの裾の1cm程の隙間から進入し攻撃をしてきたのでしょう。できる限り肌の露出は避け、少しでも露出している場所には徹底的に虫除けスプレーを散布しましょう。

また可能であれば、くるぶしをしっかり覆ってくれる長めの靴下を装備した方が良いです。夏場の暑い時期は苦しいですが、ヌカカに刺されるよリはマシです。

▲このような隙間から奇襲攻撃を仕掛けてきます。

虫除けスプレーがヌカカに負けた

これはヌカカとは別の話ですが、市販で売られている一般的な虫除けスプレーを散布しても、普通に蚊に刺されたという経験はないでしょうか？蚊ならまだ良いのですが、ヌカカとなるとちょっと洒落になりません。そこでおすすめするのが、「サラテクトミスト リッチリッチ30」という虫除けスプレーです。一度使って頂いたら分かると思いますが、確実に虫が寄ってこないような強烈なニオイがします。

一つ注意をして欲しいのが、顔には絶対に吹き掛けない方が良いです。一度口に入ってしまったのですが、30分くらい唇と舌が痺れていました。目に入りでもしたら大変なことになっていました。相当強力な虫除けスプレーである事を実感しました。個人的な見解ですが、ヌカカはあまり顔を狙ってこないような気がする（顔を刺されたという人を知らない）ので、首元だけしっかりと塗っておけば刺されないと思います。

結果：ヌカカに刺されなくなった

この2つを徹底的に実施する事で、あれから一度も刺される事がなくなりました。しっかり対策をしておけば、ヌカカも大した事ないのかもしれません。

それでも、もしヌカカに刺されたら

もし上記の対策をしても、ヌカカ被害に遭われてしまったという方のために、刺された後の対処法について紹介します。

刺された場所を清潔にする

刺されたかもと思ったら、取り敢えず患部を清潔に保つようにしましょう。綺麗な水でしっかりと洗い流し、触らないように心掛けます。私の場合はこれを怠った為、傷口から細菌が入り、見事に化膿してしまいました。

腫れていなければ温める

これは予め知っていないと無理ですが、腫れる前であれば45度くらいのお湯で患部を温めると、ヌカカの毒が分解されるみたいです。ちなみに少しでも腫れている状態でこれをすると、腫れが悪化しますので、絶対にやらない方が良いです。私はこれをやってしまいました。腫れている時は、湯船にも入らない方が良いと思います。

軟膏やクリームを塗る

皮膚科に行くのが一番早いのですが、時間がないという方は薬局に行って薬剤師さんに聞いてみましょう。基本的には軟膏や虫刺されクリームなどをおすすめしてくれると思います。私はステロイドの含まれたクリームを塗っていましたが、翌日には症状が緩和されていきました。

痒みが我慢できない時は患部を冷やす

痒みが強い時には患部を冷やすと楽になります。保冷剤をタオルで包んで患部に当てて上げると気持ち良いです。尚、夜寝てる時に掻いてしまうという方は、市販されている痒み止めの飲み薬を飲むと良いでしょう。

ヌカカに刺された跡は完全になくなりました

ヌカカに狙撃をされてから1年が経ちました。現在はヌカカにやられた患部もすっきりしました。肌は3ヶ月で代謝されると言いますが、私の場合は、この状態になるまでには半年くらいかかりました。

追記：またヌカカにやられてしまいました。

こんな記事を書いたにも関わらず、対策を怠ったため、先日またやられてしまいました。5月の涼しい時期だったので、まだ大丈夫だと思っていましたが、全然ダメでした。2回目となる今回は強めのアレルギー反応があり、靴が履けなくなるほど足がパンパンに腫れてしまいました（写真の右足）。また、足だけでなく手の甲も狙われてしまいました。

前回の失敗を活かし、今回はすぐに皮膚科に駆け込み、「ステロイド軟膏（強いタイプ）」と「痒み止め（飲み薬）」を処方してもらい、常に患部を冷やすようにしたので、症状は1週間くらいで治りました（※跡はまだ残っています）。

「診察料（初診）：1,070円」「処方薬：600円」と、前回薬局で購入した時よりも圧倒的に安価で済んだので、ヌカカに刺されたら即皮膚科に行った方が良いと思います。

釣りの天敵「ヌカカ」の存在を忘れないようにしましょう

私は元々肌が弱いので、皮膚疾患には慣れていましたが、それでもかなり辛かったです。ヌカカのせいでトラウマになってしまう人も周りに結構います。しかし、しっかりと対策をしておけば刺されるリスクは軽減できるでしょう。面倒だからと対策を怠ってしまうと、後から絶対後悔することになります。ヌカカの存在を知らなかった方、私のようにヌカカの存在を舐めている方は参考にしてみて下さい。

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