ベイトリールの番手の選び方を解説!ベイトリールは番手だけでなくその他の要素も考えて選ぼう!

作成:2022.09.20更新:2023.06.09

ベイトリールを購入するにあたって必ず番手を選ぶ必要がありますよね。しかしベイトリールは単純に番手だけで決めることは難しく、その他の要素も吟味して決めることが重要です。ベイトリールで間違った番手選びをしてしまうと、飛距離が出なかったり、トラブルが多発したりと釣りに大きな支障をきたす場合も多いです。ベイトリールを購入する方は必ず適切な番手の選び方を抑えておく必要があるでしょう。

今回はそんなベイトリールの番手の選び方について徹底的にご紹介してきます!ぜひ番手を選ぶ際の参考にしてみてください。

スピニングリールとベイトリールの番手の選び方の違い

スピニングリールでは各魚種ごとに適切な番手が用意されています。バス釣りは2500番、渓流釣りは2000番、シーバス釣りは3000番といったように明確に分かれていることが特徴です。

しかしベイトリールではそのような決まりはなく、自分が投げたいルアーの種類やウエイトに大きく依存してきます。自分はベイトリールでどのような釣りをしたいのか?をイメージしながら選ぶようにしましょう!

また、ベイトリールはスピニングリールと比べて番手以外の要素も重要になってきます。スプール径やブレーキといった要素も考えながら選ぶことが重要です。

ベイトリールの番手の選び方

ベイトリールでは機種によって番手が固定されている場合がほとんどになります。各メーカーもリリースするベイトリールでどんなルアーを使って欲しいかが明確になっている場合が多いです。基本的によく使われるベイトリールの番手としては50番/100番/200番/300番の範囲になります。

番手が大きくなればなるほどスプールも大きくなり、自重も重たくなるためウエイトが重いルアーが安定して投げられるようになります。

  • 50番:渓流釣りやバス釣りのベイトフィネス機として使われる番手です。小型プラグやライトリグといった軽量ルアーも扱える番手になります。
  • 100番:バス釣りで最もスタンダードに使われる番手です。1/4~1/2oz程の範囲に最も適しているバーサタイルな番手になります。
  • 200番:かなり太めのラインを巻くことが可能で、ビッグベイトやジグといった重ためのルアーを容易に扱うことができます。
  • 300番:ジギングや雷魚釣り、ビッグシーバスといったパワーを必要とする釣りに最適な番手です。

その他にも30番・70番・150番クラスのベイトリールも存在しますが、上記に当てはめて考えてみるとどのような釣りに適しているのかが分かりやすいでしょう。

ベイトリールのスプール径の選び方

スプール径もベイトリールを選ぶ上で重要な要素です。一般的にベイトリールのスプールは径が小さければ軽いルアーが投げやすく、大きければ重いルアーが投げやすくなります。

ベイトリールでよく使われる主なスプール径は30mm/32mm/34mm/36mm/37mm/38mmであり、それぞれ1~2mmという僅かな差ですが、釣りでは大きく影響してきます。

  • 30~32mm:ベイトフィネス機に搭載されるレベルのスプール径で、1/4oz以下の軽量ルアーを軸に使用しようと考えている方におすすめです!
  • 34mm:最もバーサタイルに広範囲のルアーを扱いやすいスプール径で、主に1/4~3/4ozのルアーが快適に扱えます。一本のベイトリールでフィールドを回りたい時には34mmがおすすめです!
  • 36~38mm:太糸を巻いてもラインキャパが十分なので、パワーが必要な釣りに向いています。主に3/4~2ozクラスのビッグベイトやディープクランク、スピナーベイトにおすすめです!

ベイトリールのブレーキの選び方

ブレーキ選びも番手やスプール径と同じく重要な要素の一つです。ベイトリールでは機種によって搭載されているブレーキが異なり、それぞれ特性や使用感が異なってきます。

現在ベイトリールに搭載されているブレーキは遠心ブレーキ・マグネットブレーキ、DCブレーキの3種類です。

遠心ブレーキ

遠心ブレーキはキャスト時の遠心力でブレーキブロックが開き、その開いたブロックがパイプにあたることでブレーキをかけます。設定自体は少しめんどくさい部分はありますが、遠心ブレーキ特有の伸びのあるキャスティングが可能で、ピッチングやショートキャストのような軽い力でルアーを飛ばすことに向いていると言えます。

マグネットブレーキ

マグネットの位置を調整することで、ブレーキの強弱を決める仕組みになっています。ベイトリール外部にダイヤルが付いており、瞬時にブレーキを変えることができるため設定が簡単なことが特徴です。遠心ブレーキと比べて常にブレーキがかかっている状態なのでライントラブルが少ないことが大きな利点となっています。

DCブレーキ

電子制御でスプールの回転数を読み取り、バックラッシュしないように自動的に調整できるのがDCブレーキです。大まかなブレーキダイヤルは4段階とかなり少なく、こまめに調整しなくてもバックラッシュしない簡易性が魅力となっています。

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ベイトリールのギア比の選び方

ギア比もベイトリールを選ぶ上で重要なポイントです。ギア比とはハンドル一回転で巻けるラインの量を指しており、ベイトリールではローギア・ノーマルギア・ハイギア・エクストラハイギアの4種類に分類されます。

ローギア・ノーマルギア

抵抗が大きい巻物を使用する場合にはローギアがおすすめです。ローギアであれば抵抗が大きなルアーであっても手元に伝わる力は比較的軽くなるため、長時間巻きの釣りをしても疲れにくくなります。

ハイギア

最も一般的に使われるギア比で、巻きの釣り・撃ちの釣りの両方に対応できる汎用性の高さが魅力です!タックル一本で何でもこなしたい方はハイギアを選びましょう!

エクストラハイギア

ある範囲だけ撃って直ぐに回収を繰り返す撃ちの釣りには回収スピードが速いエクストラハイギアがおすすめです。また、巻き抵抗が少ないルアーはギア比が高いリールの方がルアーの状況を感じ取りやすくなります。

ベイトリールの選び方は番手だけでなくその他の要素も考えよう!

今回はベイトリールの番手の選び方についてご紹介していきました。ベイトリールはスピニングリールと異なり、番手だけで安易に決めてしまうのはNGです!番手やスプール径、ブレーキといったいくつもの要素を汲み取って決めていただくのが良いでしょう。

まずは自分がどんなルアーを使いたいのかを決めて、それをもとに番手・スプール径・ブレーキ・ギア比などを選んでみてください!ベイトリールは選び方次第で実力を最大化することもできますし、最小化させることにも繋がります。そのためスピニングリール以上に慎重に選ばなければなりません!

この記事を書いた人

バス釣り一筋丸10年
木村玄

 バス、たまにうなぎ、巻物、サイトフィッシング、フィネス、霞ヶ浦・北浦 野池・川・ダム(茨城県)

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