エリアトラウトに欠かせないエステルラインのメリットとデメリット、おすすめセッティングとは?

作成:2022.04.12更新:2022.04.12

エリアトラウト用のエステルライン

エステルラインとは

デカミッツで釣れたニジマス

エステルラインとは、ポリエステル(PET)素材で作られたラインのことで、ナイロンラインやフロロカーボンライン、PEラインに次いで出てきた第4のラインと言われています。元々はアジングで使われていたラインで、同じくフィネスなエリアトラウトでも使われるようになりました。出始めの頃は品質の良くないものが多かったので、あまり良いイメージを持っていない方も多いかもしれません。しかし現在ではかなり洗礼されて各メーカーの品質も上がっており、耐久性も扱いやすさも良いものが沢山発売されています。

エステルラインは現在のエリアトラウトシーンでは欠かすことのできない存在となり、同じエステルラインでも太さ以外に伸び率の違うものやカラー付きのラインなども発売されるようになりました。そんなエステルラインのメリットとデメリット、取り扱う上での注意点やおすすめのタックルセッティングをご紹介します。

エステルラインのメリット

伸びが少なく感度が良い

エステルライン最大のメリットはやはり感度の良さでしょう。その細さとは裏腹に伸びが少なく、魚のバイトを確実に感じられるようになります。エリアトラウトで重要なのは、魚のいるレンジを確実に把握することです。エステルラインを使えばどんなショートバイトも感じることができ、すばやく魚のいるレンジを探し出すことができるでしょう。

エステルラインの伸びのないパツパツな感じが苦手な方には、カラー付きのエステルラインをおすすめします。色素が入っている分素材としての硬さが和らぐので、クリアラインと比べると伸びがあるので抵抗が少ないと思います。また通常のエステルラインよりも伸びる素材でできている製品も発売されているので、そちらもおすすめです。

線径が細い

線径が細いことの最大のメリットはルアーの操作感のアップです。ラインは細くなればなるほど水の抵抗が少なくなるので、ルアーの動きなどを把握しやすくなります。ラインを通しての情報量が増える為、自分のルアーがどのように動いているのかが分かりやすくなります。他のラインでも同じことが言えるのですが、ラインというのは細くなればその分伸びるようになります。エステルラインはその伸び率と感度のバランスに非常に優れたラインなのです。

線径が細くなるとキャスト時の空気抵抗が減る為、飛距離もアップして更に風の抵抗を受けにくくなります。軽量スプーンなどを今までよりも遠くに飛ばすことができ、ヒットチャンスも当然増えます。また風の強い日はPEラインなどは影響を受けやすいですが、同じ0.3号のエステルラインでは横風もあまり苦にならないというメリットもあります。

他のラインよりも安価で購入できる

エステルラインは150m巻きで1,000円程度と、ナイロンラインやフロロカーボンラインなどと比べても安価で購入できるものが多いです。150m巻きだと75mずつ使えばよりコスト面でもメリットがあります。劣化が早いエステルラインですが、消耗品と割り切って使える値段設定は嬉しいところです。安価で売られているので、色々なメーカーのラインを手軽にお試しできるところも良いと思います。

エリアトラウト用は100~150m巻きで売られているものが多いですが、アジング用のエステルラインなどは200m巻きで売られているものもあるので、1回65~70m程度を巻けば3回使えてなおお得になるというメリットもあり、コスト面でも他のラインよりも優れています。

エステルラインのデメリット

劣化が早い

エステルラインの最大のデメリットが劣化の早さです。ポリエステルの素材の性質上、一度伸びたラインは二度と戻りません。そして伸びれば伸びた分だけ劣化が進み、最終的にはラインブレイクしてしまいます。この点がエステルラインを敬遠している理由である方も多いのではないでしょうか。劣化が早い分、ナイロンラインやフロロカーボンラインよりも寿命は非常に短いです。

ラインブレイクの対策としては、1日釣りをしたら数mを引っ張ってラインチェックをし、プチプチと切れるところはどんどん破棄していきましょう。主に負荷がかかって弱っているところは10mもないので、1回75mほど巻けば3~4回は使えます。お気に入りのルアーを失くしてしまうよりは、毎回ラインチェックをしてこまめにラインをリフレッシュしてしまいましょう。

ライントラブルが増えやすい

エステルラインは太くなればなるほどラインが硬くなり、スプールへの馴染みが悪くライントラブルが増えやすくなります。ラインの性質上どうしようもない部分ではありますが、できるだけ細いラインを使うとトラブルは減ります。ラインブレイクを避けるために太くすると逆にトラブルが発生してしまうのです。自分の使いたい号数とラインの硬さの兼ね合いを考えてラインを選ぶ必要があります。

またキャスト時に人差し指でフェザリングするとトラブルを減らすことができます。スプール部分のラインがルアーの着水時などのテンションが抜けた時にトラブルが起きてしまうので、ラインメンディングをしっかりすることでトラブルを最小限にできるでしょう。

リーダーが必須

エステルラインは熱に弱く、特に摩擦には気を遣う必要があります。熱に弱いということは、結束部分には最大限に注意を払わなければいけません。またエステルラインは急激なショックに弱い為、ルアーを直結してしまうのは避けましょう。使用する際には必ずショックリーダーを使用し、リーダーの結束時にも絞めこむ時には水分をつけて摩擦熱を防ぐようにしましょう。

リーダーの長さは30㎝ほどのショートリーダーで十分です。太さはメインラインの太さにもよりますが、2~2.5lb程度のものを使用するようにしましょう。リーダーが長すぎるとキャスト時にガイドに結束部分が擦れて劣化しやすくなるので注意しましょう。

エステルラインを使う上での注意点

ノア1.8gで釣れたニジマス

メーカーによって伸び率や耐久性が違う

エステルラインを選ぶ時に1番に気をつけたいのが、メーカーやラインの種類によって伸度や耐久性が違うということです。まずエステルラインの伸度は釣りのスタイルに直結する部分で、合う合わないなどの好みが1番はっきり分かれる部分です。使っているロッドとの相性も大切で、こればかりは使ってみないとわかりません。使うルアーによっても適した伸度があるので、上手く使い分けましょう。

耐久性については使い方や使用頻度によっても変わってきます。現在ではエステルラインの選択肢も増えているので、色々と試して自分のスタイルにマッチした銘柄を見つけ出しましょう。タックルセッティングの込みでのトータルバランスを意識しましょう。

こまめにラインチェックをしよう

繰り返しになりますが、エステルラインは劣化が早いです。ラインチェックをせずに何度も何度もルアーが切れてしまっては、アングラー側のモチベーションが下がってしまいます。毎回釣りをする度にしっかりとラインチェックをし、傷んだ部分はしっかりと除去してから釣りをしましょう。少しの手間で釣りの快適さが全く変わってきます。めんどくさがらずに確実にチェックしましょう。

またエステルラインは急激なショックにも弱いです。釣りをしていて何か違和感を感じたり、明らかに強い負荷がかかった時にも念のためラインチェックをおすすめします。ひと手間を惜しまず快適に釣りができるようにしましょう。

タックルセッティングが重要

エステルラインの良い所を生かすも殺すもタックルセッティング次第です。ラインとルアーの特性を上手く合致させて、そのポテンシャルを発揮できるようなロッドやリールをセレクトしましょう。タックルセッティングを考える時には、必ずどこかにクッションとなる部分を作ることがキーポイントとなります。トータルでのバランスを考えて「逃がし」を作ることで無理のないセッティングを目指しましょう。

細いエステルラインだと強くアワセを入れた時にラインが切れる可能性があるので、ロッドは多少ティップが入るものが良いと思います。またリールはスプール径を意識しましょう。0.3号までは1000番クラスでも全く問題ないですが、0.4号になるとラインのコシが強くなるので2000番クラスの方がトラブルが少なく済むでしょう。

エステルラインおすすめタックルセッティング

エリアトラウトのエステル用タックル

スプーン用タックル

  • ロッド:UL~Lクラスのティップの入るロッド
  • リール:1000番か2000番のノーマルギアモデル
  • ライン:0.25~0.35号までのエステルライン、カラーラインもおすすめ

クランクベイト用タックル

  • ロッド:L~MLクラス、ソリッドティップのモデルもおすすめ
  • リール:2000番クラスのノーマルギアモデル
  • ライン:0.35~0.4号のエステルライン、伸びるタイプがおすすめ

ミノー用タックル

  • ロッド:ML~Mクラス、ファーストテーパーのモデル
  • リール:2000番のハイギアモデルか2500番のノーマルギアモデル
  • ライン:0.4号のエステルライン

ボトム用タックル

  • ロッド:ML~Mクラス、ファーストテーパーのモデル、ソリッドティップのモデルもおすすめ
  • リール:2000番のノーマルギアかハイギアモデル
  • ライン:0.4号のエステルライン

おすすめのエステルライン

ディスプラウト テレメトリーエステル

ディスプラウトのテレメトリーエステルは、所謂標準的なエステルラインであり非常にクセのない使いやすいエステルラインです。感度も良くラインに適度なしなやかさがあるので、初めてエステルラインを使うといった方にもおすすめのラインです。細さは0.25~0.4号まであり、スプーンからプラグ類まで幅広い釣りをカバーできるラインナップになっています。カラー付きのラインも販売されており、そちらはクリアラインよりも少し伸びがありマイルドに仕上がっています。耐久性も及第点であり価格帯も抑えられていますので、是非一度使ってみて欲しいエステルラインの1つです。

ディスプラウト テレメトリーエステル

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バリバス ES2

通常のエステルラインと一線を画すのがバリバスのES2(エスツー)です。このラインはエステルラインでありながら「伸び」を意識して作られていて、通常のエステルラインよりもしなやかになっています。伸びる分感度面では少し落ちますが、その分扱いやすさとトラブルの少なさが大幅に向上しています。筆者も0.4号を愛用していますが、耐久性も問題なく快適に釣りができています。ナイロンライン寄りになったエステルラインといった印象です。唯一気になる点と言えば価格でしょうか。80m巻きで通常の150m巻きの製品より少し安いくらいの価格帯なので、コストパフォーマンスはあまりよくありません。しかしライントラブルの多さからエステルラインを敬遠されている方には試してほしいラインです。

バリバス ES2

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ゴーセン ルミナシャイン

こちらはアジング用のエステルラインで、カラーラインが2色とクリアラインのラインナップです。使うルアーによってカラー付きとクリアを使い分けるのもありです。こちらのカラーラインはかなりしなやかで、スプールの馴染みも良くライントラブルも起きづらく使いやすいラインです。また200m巻きなのに価格は抑えめで販売されているケースが多く、コストパフォーマンスにも優れています。劣化具合は及第点といったところでしょうか。ラインを頻繁に巻き替えたい方にはおすすめです。0.25号と細めからラインナップされているのも魅力的です。マイクロスプーンなどを使う場合にはラインの線径の細さでかなり使用感が変わります。細いラインの使用感の良さは病みつきになると思います。

ゴーセン ルミナシャイン

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上手にエステルラインを使いこなそう

ココニョロで釣れたニジマス

デメリットの方が注目されがちなエステルラインですが、こまめなラインチェックと適したタックルセッティングを組めば強い武器となります。その感度の良さや扱いやすさは他のラインにはないものであり、上手く付き合うことで魚もより多く釣れるようになります。昔と比べて選択肢も増えていますので、まずは色々なメーカーのラインを試してみて、自分の釣りに合ったエステルラインを見つけましょう。エステルラインを上手に使いこなすことができれば、必ず釣果として表れるようになると思います。

この記事を書いた人

YSNOのプロフィール写真

ダイワマニア
YSNO

 トラウト(エリア、湖)、青物全般、ロックフィッシュ、シーバス、アオリイカ、ショアジギング、オフショアジギング、エリアトラウト、ウェーディング、ボートロック、エギング、東京湾、東伊豆(静岡県)、房総半島(千葉県)、上越地方(新潟県)、芦ノ湖(神奈川県)、本栖湖(山梨県)


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