製作はデジーノが行っています。このロッド最大の特徴はその細さ。ティップ径が0.5㎜と市販のアジングロッドではトップクラスに細いのですが、それだけではなくブランク全てが細いです。全体的に非常に柔軟でアジングロッドというよりはトラウトロッドのようなイメージを受けます。僅かな負荷で曲がるので操作感度が高く、軽量でありバランスも良いので操作性も高いです。ブランクが非常に細いので抜き差しには非常に気を使います。
見て分かる通りですが一切の無駄がありません。つまり振動を吸収してしまう要素が最小限だという事です。極限まで無駄を削ぎ落したことで、32gという驚異的な軽さを実現。リールシートからグリップにかけて使用されているカーボンパイプは強く握ると潰れてしまうほど極薄。量産型とは思えないほど攻めたセッティングです。個人的には宵姫天の中では54FLのティップの調子が柔らかすぎず硬すぎず好きです。
珍しいチューブラーティップのジグヘッド単体向けロッドです。チューブラー特有の先の軽さは軽快な操作感に繋がります。ハリが強くパリパリなロッドのイメージですが、曲げてみるとティップはかなりマイルドで触ってみるまでのイメージとは全く違いました。ティップ径を1㎜と細く仕上げたことと、敢えて30トンカーボンを使用したことで程よい柔らかさを出しているのでしょう。ブランクはアンサンドフィニッシュ(無塗装)なのでぶつけてしまうとすぐにカーボンに傷が入ってしまうので扱いには細心の注意を払いましょう。使いどころは限られると思いますが、軽快さと反響感度は今回ご紹介したロッドの中でもトップクラスです。
良いロッドが作れるようになるにはそれなりの勉強と経験が必要ですが、ロッドビルドに挑戦してみるのもありでしょう。自分が設計者でありテスター、世界に1本だけのオリジナルロッドでの釣りは市販品のハイエンドロッドに引けを取らない楽しさがあります。自分だけが使いやすければ良く、利益を出す必要もないのでメーカーよりも設計の自由度が高く、色々なことが出来ます。簡単な挑戦ではありませんが、覚えれば先の釣り人生が180度変わります。
細部まで拘り抜かれたハイエンドロッドは下位機種とは一線を画す性能を持っています。釣果UPはもちろんですが楽しさもUPします。ぜひハイエンドロッドでアジングを楽しんでみてください!
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