ロングストロークスプールがツインパワーにも遂に搭載。従来よりも縦に長いスプールが飛距離UPに貢献します。C3000で従来比5%の飛距離UPを達成しています。(シマノ社のテスト結果によるもの)これまで届かなかったストラクチャーや潮目も狙えるようになります。(写真は15ツインパワーとの比較)
従来の撥水性能に加え、ラビリンス構造(シマノ独自の防水技術)を複合することで、非接触でありながら高い防水性能を実現しています。非接触であることで、リールの回転に抵抗を与えず軽い巻き心地が実現できます。
金属の塊を約200tの圧力でプレスされることで形成されるHAGANEギア。切削せずに仕上げられるためギアに傷が付かず、超高強度に仕上がります。20ツインパワーは新設計のHAGANEギアが搭載されています。これにより1サイズ上のリールのギア強度が実現されました。
ステラ、ヴァンキッシュにしか搭載されていなかった低摩擦ローラークラッチが20ツインパワーにも搭載されました。これによりより軽い回転が実現されました。
3000MHGというサイズを選んだ理由は1台で幅広く、そしてライトに使いたかったからです。サーフからのフラットフィッシュゲームや磯やボートからのハードロックゲーム、河川や漁港周りでのヒラスズキゲームなどをより楽に行う為の選択です。フラットフィッシュゲームやヒラスズキゲームは4000番クラスを使うことが一般的です。ハードロックゲームにおいても、50㎝クラスのオオモンハタが掛かることを想定すると4000番クラスのパワーが欲しいこともあります。しかし4000番ともなれば自重は250gを超えるので持ち重りもしますし、ローターが大きくなることで慣性が大きくなり、繊細な操作が難しくなります。巻き上げパワーの強い20ツインパワーならば1サイズ落としたとしても、これらの魚に対応することが出来ます。前作よりも巻き上げパワーが向上していることと、3000MHG番手で35gの軽量化がされているからこそ、この選択ができたのです。
3000MHGとC3000MHG。表記としてはCが付くか付かないかだけの違いですが、中身は全く違います。C3000サイズというのは「2500番ボディに3000番スプールが装着されたサイズ」です。3000サイズは「4000番ボディに2500番系のスプールとローターが装着されたサイズ」です。つまり土台となるボディの強さが全く違います。3000番というサイズを要約すると4000番クラスのパワーと2500番クラスの繊細さを兼ね備えたサイズです。
限りなくステラに近づいたとまで比喩された20ツインパワー。ロングストロークスプール・マイクロモジュールギアⅡ・サイレントドライブ・Xプロテクト・メタルローター等が搭載され、スペックや搭載されているテクノロジーを見ても、現在最もステラに近いリールであることは間違いありません。しかしそれは、スペックやテクノロジーだけで見ればの話です。実際のところどうなのか?実釣で使った感想を交えながら紹介していこうと思います。
まずは空巻きしてみます。3000MHGはボディサイズに対してローターが軽いので、初動が非常に滑らかです。メタルローターの重さがあるので、初動が少し重いかと思っていましたが無駄な心配でした。この初動の軽さは20ツインパワーの中でも3000MHG特有のものだと思います。ガタツキのない非常に滑らかでシルキーな巻き心地はメタルローターの適度な重みとマイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブの恩恵です。ボディの片面が樹脂製になったことで、樹脂ボディ特有のシャラシャラした感覚があります。ヌメヌメ感やカチッとした金属的な巻き心地は前作の方が上だと感じます。触った段階でステラと比較すると、巻き心地に関していえばステラとは天と地ほどの差があります。ツインパワーのシルキーな巻き心地は素晴らしいですが、ステラのカチッと、そしてヌメヌメした滑らかさには遠く及びません。目隠しされても分かると思います。
実釣で使ってみて感じたことを、各項目別に分けて紹介します。
体感できるほど飛距離が伸びています。失速が少なく、最後のひと伸びが違います。フルキャストした時よりも、軽く投げた時の方が伸びを感じます。磯やボートなどではフルキャスト出来ないことも多いですが、フルキャストせずとも飛距離を稼げるロングストロークスプールは大きな武器になること間違いありません。
そのまま持っても軽いと感じましたが、ロッドに装着すると更に軽く感じます。前作のようにズシっとした重さは一切感じません。軽快に操作できるため、繊細で細やかなロッドワークも苦になりません。軽すぎないため、どんなロッドに合わせやすいと思います。
メタルローターの恩恵で、巻き上げパワーが非常に強いです。根の傍で掛けた45㎝のアカハタを難なく浮かすことができましたし、60㎝クラスのヒラスズキもゴリ巻きで寄せることができました。他にも、オオモンハタや青物も掛けましたが不安は一切ありませんでした。高負荷を掛け、フルアルミボディであるツインパワーXDとの巻き比べもしましたが、20ツインパワーの方が楽に巻き上げることができました。ボディの片面が樹脂(CI4+)であることから、パワーに関しては様々な意見が飛び交っていますが、全く問題ないというのが正直な意見です。
ボディが半プラ化(片面がCI4+)したことで、ツインパワーファンからは批判の声が多く上がりました。半プラボディであるということが分かったときは私も残念な気持ちになりました。半プラ化されたことにより、カチッとした安心感や金属的なヌメヌメした巻き心地は失われたということは事実です。しかし、その代わりに大幅な軽量化が実現され、これまでよりも幅広いジャンルで活躍できる重量となりました。半プラ化されていますが、剛性が高いCI4+と新設計されたボディの恩恵で、実釣時はその影響を感じさせません。半プラボディになったことで、カチッとした質感はなくなってしまいましたが、大幅な性能UPが実現されているのです。
4000番と2500番の要素を兼ね備えていることから、これ1台あれば様々な釣りに使うことができます。ハードロックやヒラスズキの他に、エギングでも使用しましたが不便は感じませんでした。4000番リールを使うことが多い、フラットフィッシュゲーム・ライトショアジギング・シーバスゲーム。2500番サイズを使うことが多い、エギング・ブラックバス・本流トラウト・ロックフィッシュ。更に、フロートやキャロを遠投するアジングやパワーが求められる磯でのメバリング等これ1台でこなせます。もちろんすべての釣りで全く不便なく快適に使うことはできませんが、「潰しが効く」ので1台持っておいて損はない万能サイズです。
シマノの最先端のテクノロジーが惜しげもなく投入された20ツインパワー。巻き心地に関してはステラとは天と地ほどの差があると言いましたが、性能に関していえばそれほど差はありません。20ツインパワーがあるのならステラが「必要」だとは思いません。これだけのテクノロジーが搭載され、軽さとパワーを兼ね備えたリールがこの価格、更に幅広く様々な釣りに使えるツインパワー3000MHGはコストパフォーマンスに優れると思います。これからステップアップする方にも、そして上級者のサブ機としてもオススメできる1台です。
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