19 ストラディック C3000 XG

シマノ

シマノ「19 ストラディック C3000 XG」
番手
3000
ギア比
6.4
ドラグ/耐力
9kg
自重
225g
B/R
6/1
糸巻量/回転
94cm
ハンドル長
55mm
ナイロン糸巻量
10-180 / 12-150 / 16-100
PE糸巻量
1-400 / 1.5-270 / 2-200
価格
¥ 24,000

搭載の機能・素材

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ストラディックC3000XGの特徴

実売価格:2万円程と手に入れやすい価格帯でありながら、基本性能がとにかく高く、最上位機種のステラにも搭載されている技術である「マイクロモジュールギアⅡ」を搭載するなど、2019年の発売から大きな注目を集めてきました。中でもストラディックC3000XGはライトゲームのユーティリティモデルとして様々な釣りに対応し、どんな釣りでもカバーする懐の深さがあります。また旧モデルと比較すると巻き心地やドラグ性能は各段に進化し、よりアングラーにとって使用し易い一台に仕上がっています。またエクストラハイギアタイプである為、ミノーやバイブレーション等の巻物系ルアーと特に相性が良く、どの番手を買えばいいか迷っている方は、XGモデルを選択した方が無難です

上位機種に迫る滑らかな巻き心地

発売から注目を集めるきっかけとなったのは、最上位機種のステラシリーズに搭載されている最新技術「マイクロモジュールギアⅡ」を搭載し、シマノらしい非常にシルキーで滑らかな巻き心地を実現したことです。もちろん同技術を採用したからと言ってステラシリーズと同レベルの巻き心地を実現する訳ではありませんが、旧モデルと比較するとその差は明確にわかる程です。このシルキーな巻き心地により、ルアーリトリーブ時の僅かなバイトや流れの変化を捉え易くなる為、非常に重要な要素だと感じます。もちろんそれ以外にも通常に使用していて巻き心地が滑らかだと釣りをしていて非常に気持ちがいいです。気になった方は、一度店頭で回してみてください。

安定したドラグ性能

ストラディックシリーズの大きな特徴を2つ挙げるとしたら巻き心地とドラグ性能です。近年、特にエントリー~ミドルクラスのリールの進化が目覚ましくドラグ性能は一昔前のワンランク、ツーランク上のクラスのリール性能と同等レベル程度あります。中でもストラディックのドラグ性能は、この価格帯の性能としては素晴らしいものがあり、ファイト時の僅かな魚の引きや水圧によってチリチリとドラグが効いてくれます。これによりバラシの低減に繋がる他、魚と余計な喧嘩をせずに済む為、結果的にファイト時間が短かくなった気がします。

リールの剛性感

ストラディックシリーズの基本性能が高いことは、ご紹介してきた通りですが、剛性感も充分なものがあります。このC3000XGで狙うターゲットはシーバスを始め、バス、大型トラウト、クロダイ、根魚と幅広く狙えますが、ファイト時の巻き取りパワーやリールの歪み等が無く、思いっきり使用できる点は大きなメリットとなります。特に70㎝のシーバスをスレ掛かりでファイトした際、走られながらも最終的にはリールのゴリ巻きでキャッチした際、この剛性感を強く感じました。魚とのファイトを楽しみたい方には、このC3000XGは剛性感もあり非常に面白いと感じるでしょう。

高い防水性能

防水性能に関して言えば、オフショアでのスーパーライトジギング等の海水を被り易い環境で使用しない限り、正直そこまで大げさな性能は必要ありませんが、このストラディックシリーズもシマノ独自の防水技術である「Xプロテクト」が採用され、充分な防水性能を備えています。これによりボディ内部に水が入ることは少なく、安心して使用できます。しかしながらシーバスゲーム等の海水での使用後は錆や塩ガミ防止の為、しっかりと真水で洗い流しましょう。

旧モデルのとの比較

爆発的人気を博した旧モデルの15ストラディックですが、私自身が比較してみて大きく感じる進化点は巻き心地とドラグ性能の2点です。前作も初めて使用した際は、近年のエントリーモデルのリールの性能の高さに驚愕しましたが、特に今作は巻き心地が異次元です。「マイクロモジュールギアⅡ」と「サイレントドライブ」の採用によりリーディング中のシルキーさと静粛性が格段に上がったと実感出来ました。またドラグ性能については、ファイト中の効きもありますが、特に細かいドラグ設定をした際の効き方の違いがわかりやすくなった気がします。これは細い糸で行うスーパーライトジギングでギリギリのファイトをする中で非常に扱い易く、ファイトの助けになる嬉しいポイントと言えます。

同タイプの上位機種は?

ストラディックシリーズは「コアソリッドシリーズ」に分類され、上位機種はツインパワーシリーズになります。2020年にフルモデルチェンジを果たしたツインパワーシリーズですが、ストラディックシリーズと比較し実売価格も1万円以上高い為、性能の差も当然あります。特に巻き心地、ドラグ性能、剛性に関して言えば同じ技術特性が採用されていても明確に差があり、少し使用しただけで、リールの完成度の違いに気が付く筈です。ですが基本的な釣りではストラディックシリーズで充分な程の性能がある為、より上のクラスのリールを使用したい!という方はツインパワーシリーズを検討してみて下さい。

気になる点

リールの組み立て

巻き心地やドラグ性能と言ったリールの基本性能以外の箇所で上位機種と比較し個人的に最も気になる点がこの部品組み立ての精度です。「サイレントドライブ」の採用により旧モデルよりも改善されていますが、ツインパワーやステラと比較すると、リール本体を持って振った際に出るカチャカチャ音が大きく、少しチープな感じがします。もちろんこれにより実釣に影響が出る様なものではないので、気にされない方は問題ないと思います。

ドラグノブの質感

これは完全に個人的な好みになりますが、ストラディックシリーズ以外にもツインパワーシリーズも旧モデルと比較し、ドラグノブが取っ手以外の箇所が樹脂製のマッド仕様になり、チープになったイメージがあります。旧モデルではメッキ調であった為、こちらの方が見栄えが良く、個人的には好みでした。もちろんこちらも実釣には差し障り無い為、使用には問題ありません。

向いている釣り

クロダイゲーム

近年、手軽さと強烈な引きから徐々に人気上昇してきているクロダイゲームですが、ストラディックC3000XGはドンピシャの番手です。この釣りでは主にPE0.6~0.8号を使用することが多いですが、ラインキャパシティ的のもマッチしており、またリールサイズも大き過ぎず、小さ過ぎず、丁度いい大きさの為、ファイトも充分に楽しめ、且つ安心してやり取りができます。クロダイゲームでは、ボトムをゆっくりと引いてくるスローな釣り以外にもバイブレーションを巻いてくる巻きの釣りの両方がある為、XGモデルの方が扱い易いでしょう。

ワイルドトラウトゲーム

PE1号クラスのラインをメインに使用するワイルドトラウトゲーム、特に本流でやるような釣りでもストラディックC3000XGが使用し易い釣りです。本流では流れの上流にルアーを投げ巻いて来るアップストリームの釣りをすることもありますが、ローギアモデルだと巻き速度より流れの方が速くなりルアーが泳がずただ流れるだけになってしまうこともあります。ですのでこの釣りでは絶対的にXGモデルが有利と言えるでしょう。

スーパーライトジギング

近年、手軽さと狙えるターゲットの豊富さから人気急上昇中のスーパーライトジギングですが、PE0.8号クラスをメインで使う釣りでは非常にスリリングなファイトで面白い釣りが展開できます。リールの剛性感や巻き取りパワー、ドラグ性能は充分なものがありますので、魚とのファイトを充分に楽しみながら釣りを楽しむことができ、また稀にナブラが出たりするシーンではジグを軽くキャストし、斜めに早引きするシーンでもXGモデルの巻き取りの速さで魚に見切られることなく、ヒットに持ち込めます。個人的は使用していて一番面白い釣りでしたので、非常にオススメできます。

ストラディックC3000XGの総評

現行モデルのストラディックはリールの基本性能が高く、ショアからの釣りであれば4000XGとC3000XGがあれば8割程の釣りをカバーすることが出来ます。これから釣りを始める方にも、セカンドリールとして購入を検討されている方にも、コスパと性能を兼ね備えた非常にオススメできるリールです。またこのクラスの価格帯からシマノのリールの特徴が色濃く出てきますので、気になる方は後悔はしないと思いますので、一度購入してみて下さい。

この記事を書いた人

価値ある1本を求めて!
モト助

 マグロ類、青物、シーバス、ヒラメ、トラウト類、オフショアジギング、オフショアキャスティング、ショアジギング、サーフフィッシング、ワイルドトラウト、相模湾、房総半島(外房、南房)東京湾奧、中禅寺湖、1級小型船舶免許

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